2024年10月31日発売「ヤングジャンプNo.48」で『【推しの子】』本編の最新164話「終幕」が掲載・更新されています。
前回感想記事はこちら。
また、150話を受けて重曹とアクアの関係性の変遷の整理や今後の展開の考察を少しだけした記事を作成しています。こちらも気になる方は是非。
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私は重曹推しです。
記事の内容やそれに含まれる感想もだいぶ重曹寄りになることはご容赦ください。
それについて、随分と前ですが、『【推しの子】』の今後の展開について割と本気で考察した記事を書いていますので、今後の展開まで予想したい方は以下の記事をチェックしてください。この記事で書いてある考察などを前提にこの記事のように各週の感想記事も作成しています。
※約3年ほど前の記事になります。
なので、以下に含まれる感想の内容にも『【推しの子】』の恋愛要素(特にアクかな)に焦点を当てた内容が多くなります。上記内容が苦手な人、宗派が合わない人はブラウザバックしていただければ幸いです。
最新15巻が2024年7月に発売しています。
表紙はあかねと重曹。
164話「終幕」感想と考察
アクアの死亡は確定か
さて、結論から言えば最新話はあかね視点でナレーションと物語が描かれる。そこで明らかにされる内容は、アクアの死体が見つかったという事実だ。つまり、アクアの死亡は確定的となった訳である。
Ⓒ 集英社 2024
赤坂アカ/横槍メンゴ『【推しの子】』164話 より
最悪の選択肢
今回のアクアの選択は、前々から考察してきた自己満足の復讐と、残されたルビーも重曹もあかねも幸せにはならないパターンである。結局、アクアが死ぬ意味はあったのだろうか。カミキの殺人を止める。その手段が、アクアの選択以外本当に無かったのか。
一見するとアクアはルビーの身を守るために選択した=ルビーを選んだようにも見える。しかし、それは大きな間違いでルビーが選ばれた訳では無い。何故ならルビーの願いはアクアの生が前提のはず。また、上述した通りカミキを止める手段が他に無いとは思わない。
Ⓒ 集英社 2024
赤坂アカ/横槍メンゴ『【推しの子】』164話 より
当然であるが、あかねと重曹も選ばれていない。走馬灯の中でIFを思い浮かべていたが、あかねはアクアの復讐に参加させてもらえなかったし、重曹は卒業ライブをアクアに見てもらえなかった。酷いものだ。
つまりは誰も選ばれていない。
裏を返せば、あれやこれやと理由を並べた上で「アクア自身の復讐心」を最後の最後に優先した。そんな風に私には映ってしまっている。
正直に言うのならば「今までの展開要るか?」である。いくつかの番組を通じてのアクアの成長も、ルビーのアイドルとしての覚醒も、重曹のアイドル卒業の決断も、あかねのアクアを止めるための復讐への関与も、全て関係なくなった訳だ。
アクアの選択と言えば選択ではある。しかし、それは「悩みぬいて何かを選んだ」ではなく「悩んだ結果、全て投げ捨てた」に近しいと感じてしまうのだ。あれやこれやを全てかなぐり捨てて、自己満足を優先した。
勿論、アクアの心理描写は前回の走馬灯で描かれている。アクアはゴローの精神とアクアとしての精神が混ざり合って選択に自信が無かった。だが、今回の展開に至っては何も選ばない選択をしたというのが正しい。
そんな選択で葛藤を描かれてもな。
ハーレム展開のラブコメあまり好みではない。しかし、それでも大概の物語では、一人一人との関係性や心情、選択があって、その中で最終的に一人に絞られる。最近では複数人の彼女がいる漫画もあるが、そんな漫画でさえ一人一人の経緯があったうえで主人公が選択をしている。
そんな観点から言えば、「何も選ばなかった」というアクアの選択は近年稀に見るレベルの脱力と無力感しか残さない選択だ。この選択を見るために、今まで長々しい展開を追ってきたのか。結局、何も影響してはいないじゃないか、と。果たして「何も選ばない」のために約160話近くも必要だったのか。
未来軸インタビュー(追記)
最新話の展開を受けて、もう1つ。それが未来軸のインタビューの話である。確定していることとしては、アクアのインタビューはカミキにアイの手紙を見せる前だということだ。
その一方で、他のインタビューは時系列が確定してはいない。例えば重曹のインタビューは卒業ライブ前か後かは定かでない。
そんな中で1つ確定していることがある。それは五反田監督のインタビューは時系列的にまだ行われていないということだ。
なぜならインタビューの内容から『15年の嘘』がノミネートされており、それが映画公開前に撮影されるのはおかしいからだ。となった時に、1つ気になるのは五反田監督がアイにしか言及していないことである。
「アイに捧ぐ」
アクアの死亡が確定しているならば、このニュアンスでアクアの存在も出ていて良いと感じる。この違和感は残り2話の展開に繋がる可能性が僅かにあると思うので書き残しておく。
今週の重曹ちゃん
あと2話あるらしい。
だが、こうなると重曹が幸せかどうか、どころではなく物語全体がハッピーエンドで終わるのか難しいのではないか。残り2話でルビーや重曹がアクアの死を受け入れて未来を進んでいる姿を描かれても、納得感は個人的には薄い。
重曹もライブ終わりにアクアの姿を探している。当然である。タイトル回収同然の宣言を38話で見せ、遂にそれが行われるハズだったのだから。
ここから2話、何を見せられても。これが正直な感想か。ここからオカルト的な力でアクアが仮に生存していたとしても、全員を選ばなかった事実は変わらない。重曹の卒業ライブを聞いていない事実は変わらない。
ギャグ漫画にもならない。
惰性の残り2話確定だ。
Ⓒ 集英社 2024
赤坂アカ/横槍メンゴ『【推しの子】』164話 より
次回更新は
次回更新は2024年11月7日(木)の予定である。


