2024年10月30日にサンデーうぇぶりで『尾守つみきと奇日常。』最新44話「つみきさんと電気。」が更新されたので感想と考察を書いていこうと思います。
前回の感想記事はこちらから。
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44話「つみきさんと電気。」感想と考察
ついに生徒会長の出番
夢中先輩の登場と合わせて始まった生徒会としての日常。重要なことであるが夢中先輩は生徒会副会長である。つまり、生徒会長は未登場だったのだ。
そんな生徒会長の出番が遂に来る。
Ⓒ小学館 2024
森下みゆ『尾守つみきと奇日常。』44話
名前は雷漸芯斗。
雷属性のドラゴンの幻人だ。
最近、メイドラゴンの電気回を読んだばかりのため、若干のキャラ被りを感じたが、冷静に考えると電気×ドラゴンの被りって意外と珍しいのでは…?
雷属性故に静電気を纏っているようだ。そのため、登場時にはつみきさんのフサフサな耳と尻尾の毛がよりフサフサになってしまっている。ただし、避雷針のようなリングで自分で放電が可能なようである。
そんな生徒会長は夢中先輩曰く「完璧」。気構えなくて良いと言っている夢中先輩自身が少し緊張している様子である。
適材適所
夢中先輩の評価通り、やはり生徒会長はデキる男のようだ。「適材適所で効率的に進めよう」という言葉の通り、初見の友孝くんとつみきさんにも仕事をテキパキと振っていく。
Ⓒ小学館 2024
森下みゆ『尾守つみきと奇日常。』44話
しかも好きなことや特技が分からないと言う友孝くんを前にしても、「気づき次第伝える」という柔軟な対応。生徒会長然り、上に立つ人としての素質が随所随所で見られる。
そして、やはりこの物語の世界は”優しい”。それは幻人という人と少し違う存在が交わるが故の多様性に理解がある環境が起因しているのかもしれない。登場する人皆が基本的には相手に対して理解を示す姿勢がある。
今回もその最たる例だ。
友孝くんの適材適所
そんなこんなで生徒会長と一緒に学校を回ることになった友孝くん。彼は途中で黒羽さんから依頼を受けて力仕事を請け負う。本来であれば力仕事は友孝くんの強みとは言えないだろう。ただ、それでも請け負ってしまうのが友孝くんだ。
そんな友孝くんは作業先でつみきさんと一緒になる。しかし、アクシデントで停電が起こり、トレーニングルームに閉じ込められてしまう。加えて、その部屋は体温調節用で普通より暖かく設定されている。
そんな暑い密室に閉じ込められてしまうのだ。そして、つみきさんは友孝くんの暑そうな姿を見て、脱がせようとする。そんなタイミングで生徒会長の放電によって、電気は復活。見る人が見れば、完全にヤる前の姿で友孝くんとつみきさんは発見される。
Ⓒ小学館 2024
森下みゆ『尾守つみきと奇日常。』44話
しかし、今回の主題はそこではない。重要なのは閉じ込められている際の友孝くんとつみきさんの会話である。友孝くんの適材適所。つまりは長所は優しいところだとつみきさんは発言する。
そして、それは正しく正解なのだ。
引っ込み思案かもしれない。自己主張がないかもしれない。それでも周りを見て、他の人に配慮して、物事を考え行動できる。これは立派な長所であるはずなのだ。そして事実、その長所によって生徒会の仕事も早く片付いた。
ただ、これを友孝くんは自己認識出来ていないだろう。だからこそ、これからは人との関わりを通じて、その友孝くんの良さがもっと現れ、自信をつけて行って欲しいと願わざるを得ない。
幻人と人間の関係
物語最後に生徒会長が何かを言いかけている。友孝くんとつみきさんの微笑ましい様子を見ての発言であること、二人が付き合っていると誤解しているかもしれないこと。これらを踏まえると、生徒会長の発言は人間と幻人が一緒になる未来に対する発言と捉えるのが無難であろう。
つまりは、人間と幻人は子供を成せない。
そんな可能性がある。
Ⓒ小学館 2024
森下みゆ『尾守つみきと奇日常。』44話
『ルリドラゴン』のようにドラゴンと人間のハーフなんてあり得ない。あくまでも種族としては別であり、その中で「暮らし」を共にしているだけ。そんな残酷な可能性も考えられる。
なぜ残酷か。
それは、つみきさんも友孝くんもお互いのことを大事に思っていることは明確。加えてつみきさんは時折独占欲を見せている。その感情が行く先には恋愛感情があることは否定できない。だから生徒会長の発言は、その未来を阻む障壁を示唆している。
主のイチオシシーン
静電気で毛が逆立つつみきさん。その緩い表情と、圧倒的な集中戦のギャップに笑いをこらえきれない。そのあと、遅れて恥ずかしがっているのもポイントが高い。今回お気に入りのワンシーンである。
Ⓒ小学館 2024
森下みゆ『尾守つみきと奇日常。』44話




