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【感想と考察】『尾守つみきと奇日常。』56話「雷漸会長とレンジ。」【漫画】

 2025年3月12日にサンデーうぇぶりで『尾守つみきと奇日常。』最新56話「雷漸会長とレンジ。」が更新されたので感想と考察を書いていこうと思います。

 前回の感想記事はこちらから。

isoisogingin.hatenablog.com

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55話「雷漸会長とレンジ。」感想と考察

正反対なつみきさんと雷漸会長

 雷漸会長の初登場時から正反対であることが描かれている雷漸会長とつみきさん。雷漸会長は効率重視のタスク男。一方のつみきさんは感覚に従って生きるタイプだ。だからこそ、二人は噛み合わないし、雷漸会長にとっては新しい関係値とも言える。

Ⓒ小学館 2025
森下みゆ『尾守つみきと奇日常。』56話

 そんなつみきさんと雷漸会長は今回も嚙み合わない。生徒会室の備品整理。雷漸会長は必要か不必要かで判断をするのに対して、つみきさんはときめくかどうかで判断をする。

 特につみきさんは気になるものが多いので、備品の片づけがなかなか進まない。典型的な片付け中に失敗するパターンである。

杏恋副会長のバレンタイン

 どうやら体調を崩していたらしい杏恋副会長も復活。ついでに少し遅れてのバレンタインチョコを友孝くんにプレゼントする。このシーンだけ漫画が違うんじゃないか??(目にハートマークまでついている)

Ⓒ小学館 2025
森下みゆ『尾守つみきと奇日常。』56話

 しかし、つみきさんも友孝くんにチョコを渡したことを自白する。勿論、つみきさんは杏恋副会長への牽制だとかの意味は考えていないだろう。

 それでも杏恋副会長には効果てきめんだ。

 生徒会での友孝くんを巡る競争も益々激化していきそうだ。ただ、個人的には杏恋副会長は雷漸会長のことも悪く思っていない気がしていて、そちらも気になっている。

過去の生徒会

 杏恋副会長の口から語られるのは、雷漸会長の有能さと不器用さ故の過去だ。雷漸会長は昔から有能だった。有能過ぎた結果、先輩たちが早く辞めてしまったようなのだ。

 杏恋副会長が知る寂しい過去。それでも、雷漸会長の価値観で言えば、仕事が回るのであれば誰が居ても居なくても変わらないのだろう。だから、会長は淡々と仕事を続けてきた。

 この価値観が、今後友孝くんやつみきさんとの出会いを通して少しずつ変わっていくのではないかと私は思う。

 Ⓒ小学館 2025
森下みゆ『尾守つみきと奇日常。』56話

 また、必ずしも人間関係が悪化して人が離れた訳では無さそうである。というのも、先輩たちが雷漸会長に対して気さくに話しかける様子は過去の描写でも描かれている。つまり、純粋な善意が引き起こしたとも言える。

 生徒会の過去については今後も深堀されるかもしれない。そのうえで、雷漸会長が友孝くんやつみきさんとの関係を通して、人にもっと目を向ける、関心を持つようになると嬉しいな、と一読者として思う。

主のイチオシシーン

 雷漸会長の回想に出てきた糖分を求める女子ズ。

 絶妙なゆるさが最高。

 特に触角が生えている幻人の子。レンジが動いた後に雷漸会長に対して腕を組んだりと既に推せる。彼女らは既に卒業してしまったのか、どこかで登場する機会があるか。個人的には是非とも登場してほしい。

Ⓒ小学館 2025
森下みゆ『尾守つみきと奇日常。』56話