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【感想と考察】『ふつうの軽音部』62話「起き上がりまた進む」63話「その未来を閃く」【漫画】

 少年ジャンプ+|人気オリジナル連載が全話無料!の最強WEBマンガ誌 (shonenjumpplus.com)で4月6日に『ふつうの軽音部』62話「起き上がりまた進む」、4月13日に63話「その未来を閃く」が更新されたので感想と考察を書いていこうと思います。

 前回の感想記事はこちら。

isoisogingin.hatenablog.com

 

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63話「起き上がりまた進む」感想と考察

『閃光少女』/ 東京事変

 はーとぶれいくの演奏最後の選曲は、東京事変の『閃光少女』だ。この曲は厘が選んだ。

 まさかの東京事変。主にぶっささりである。しかも『閃光少女』。歌詞にある通り、今を全力で、死ぬ時に後悔を遺さないように。その内容は改めて見ればちひろの生き様なのかもしれない。

 下手でも全力で。

 その姿はナンバガの『Iggy pop fun club』のギターソロを尻もちをつきながらも弾ききった姿が体現している。彼女は音楽に対して、常に全力で後悔のない道を選ぼうとしている。

Ⓒ 集英社 2025

クワハリ/出内テツオ『正反対な君と僕』62話 より

 前曲の『Iggy pop fun club』のラスサビで声を張り上げた。そこからの『閃光少女』は正しく緩急という言葉がしっくりくる。

youtu.be

鷹見の反応を考察する

 ちひろが『Iggy pop fun club』を歌いきった後、鷹見は「お前は違うやろ」という言葉とともに険しい表情を見せる。この1コマは鷹見の過去、そしてちひろに向ける感情を紐解くカギになりそうだ。

Ⓒ 集英社 2025

クワハリ/出内テツオ『正反対な君と僕』62話 より

 まず大前提として、鷹見は自身の兄の姿とちひろを重ねている。今回も尻もちをついたちひろを見て、かつての兄の姿を思い浮かべている。

 次に、鷹見と兄の関係を考える。鷹見は今まで兄に対して肯定的な言葉は発していない。53話にて大志に対して「どっか知らん場所でのたれ死んでいるんじゃないっすかね」と言っている。一方で、鷹見は兄のバンド姿をよく思い出す。これは鷹見が兄のバンドを足を運んで、現地で聞くほどに好きだったことが窺える。

 では、どこで仲違いをしたか。

 ここからは私の考察であり、完全な妄想となる。恐らくであるが鷹見は兄と決定的な喧嘩をした訳では無い。カギとなるのは父親であろうか。鷹見は1年生メンバーの中では珍しく、作中において家で勉強する姿が何回か描かれている。つまり、鷹見の親はバンドの道で食べていくということを許さないような考え方なのではないか。

 そこで兄は自身の考え方を貫き、家を出て行った。家に残された鷹見は裏切られたような気分になった。それと同時に、父親から「お前は兄とは違う」というような言葉と進路への想いをぶつけられている。

 つまり、鷹見の「お前は違うやろ」発言はちひろに向けたものではなく、自分自身に向けた言葉だったのではないか。これが私の考察だ。

64話「その未来を閃く」感想と考察

はあとぶれいくの音楽

 厘が以前言っていた。ちひろの姿が「聴く人の心を震わせるから」。64話では正しくその言葉が体現された。60話ではスマホを眺めていた観客の一部の人たちが、ちひろの『閃光少女』を聴いて、引き込まれている様子が描かれている。

Ⓒ 集英社 2025

クワハリ/出内テツオ『正反対な君と僕』63話 より

 ギターを弾く姿然り、下手でも全力で歌う姿然り。ちひろは人を魅了して吸い込んでしまうような素質があるのだろう。ただ上手いだけのバンドなら星の数ほどある。その中で人の心を震わせることのできる音楽ができる。これが厘がちひろを神と崇める最大の理由なのだろう。

 作中ではちひろの声が掠れているということが描かれている。これも全力で歌うちひろならでは。そして声が掠れることは椎名林檎の音楽にとっては、”味”の一つだろう。

 こうして、ちひろは全力で歌いきった。自分が影響を受けたたまき先輩の姿に近づくために。そして、たまき先輩も1億分の1でも恩返しをするために。

たまき先輩の心

 はあとぶれいくの音楽は間違いなくたまき先輩の心を震わせた。そしてたまき先輩はずっと躊躇っていた、夏帆への「バンドの誘い」をメッセージで送るのである。

Ⓒ 集英社 2025

クワハリ/出内テツオ『正反対な君と僕』63話 より

 この結末を見れば、たまき先輩が良かったと票を入れるのははあとぶれいくであろう。しかし、審査員は3名。残り2人が誰に投票をするか。次回、protocol.の演奏が始まりそうである。

主のイチオシシーン

 ライブ終了後、控室に戻るはあとぶれいく。

 ちひろと彩目が仲が良さそうなのは当然微笑ましい。しかし、それ以上にゴリラマスクを被っている桃に衝撃を隠せない。恐らく、本心ではゴリラ姿のままドラムを叩きたかったのではなかろうか。

Ⓒ 集英社 2025

クワハリ/出内テツオ『正反対な君と僕』63話 より

次回更新は

 次回更新は、2025年4月24日(日)に64話「プロトコル始まる」が少年ジャンプ+|人気オリジナル連載が全話無料!の最強WEBマンガ誌で配信予定である。