2025年3月5日にサンデーうぇぶりで『尾守つみきと奇日常。』最新55話「つみきさんとバレンタイン。」が更新されたので感想と考察を書いていこうと思います。
前回の感想記事はこちらから。
本記事は、はてなブログの『漫画』グループランキングに参加しております。宜しければクリックしていただけますと、励みになります!
55話「つみきさんとバレンタイン。」感想と考察
バレンタインという男の闘い
バレンタインは一般的には女性が好意を寄せる男性にチョコを渡す日である。勿論、近年では男性からチョコを渡すことや、友チョコとして女性同士で渡し合うことも多い。それでも思春期男子にとっては一大イベントである。
誰かからチョコが貰えるかもしれない。
そんな期待感と緊張感が男子の間では漂う。前回54話では、気筒くんが蛇園さんにチョコを貰っていた。しかし、それはバレンタインの朝の話である。そして、多くの男子にとっては朝から放課後までがチャンスである。
松鬼くんはチョコを貰えず、やさぐれている。ただし、そんな彼にも義理チョコは恵まれる。八重さんの様にチョコを配る女子はどの世界にも居るものだ。そして男子にとっては女神の様に映るに違いない。
タコ足で扉を開けるは八重さん可愛い。
Ⓒ小学館 2025
森下みゆ『尾守つみきと奇日常。』55話
つみきさんと友孝くんのチョコづくり
55話ではひょんなことから友孝くんとつみきさんがチョコづくりをする。ウェアウルフならでは、つみきさんならではのパワフルなチョコづくりの様子は是非読んで欲しい。思わず友孝くんの手に付いたチョコを舐めてしまうシーンは私のお気に入り。
Ⓒ小学館 2025
森下みゆ『尾守つみきと奇日常。』55話
また、このチョコづくりは二人の感情が見て取れる。「つみきさんが誰にチョコを渡すか」という半分嫉妬心を覚える友孝くん。チョコを貰って感謝を述べる友孝くんに対して恥ずかしがるつみきさん。
これはホワイトデー回での友孝くんの行動も必見である。
気持ちは1つじゃない
この漫画のテーマは、「登場人物たちが誰かに対する”気持ち”を探す」である。そのテーマが描かれるうえで重要な記載が1つあった。それが「誰かに対する感情は一つだけとは限らない」である。
Ⓒ小学館 2025
森下みゆ『尾守つみきと奇日常。』55話
蛇園さんのこの発言は真理であろう。
つみきさんも、友孝くんに対して感謝もあれば、友達としての感情もあるだろう。その中で、それらとは違う感情として”好意”や”特別”があったって良いのだ。今まさにつみきさんはその感情を探し、名前を付けている最中だ。
主のイチオシシーン
チョコをプレゼント後の、この掛け合い。友孝くんもつみきさんも自分の気持ちを探している。そんな中で、友孝くんもつみきさんも自然体で居られる関係性なのだろう。
胸を張って自慢気なつみきさん可愛い。
Ⓒ小学館 2025
森下みゆ『尾守つみきと奇日常。』55話