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【感想と考察】『尾守つみきと奇日常。』43話「つみきさんと晴れ。」【漫画】

 2024年10月23日にサンデーうぇぶりで『尾守つみきと奇日常。』最新43話「つみきさんと晴れ。」が更新されたので感想と考察を書いていこうと思います。

 前回の感想記事はこちらから。

isoisogingin.hatenablog.com

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43話「つみきさんと晴れ。」感想と考察

友孝くんの選択

 崖から落ちたつみきさんと友孝くん。友孝くんを庇って怪我をし、それでも尚つみきさんは平気な様子を見せる。

 前回感想記事でも記載した通り、つみきさんは鈍感なのだ。自分が人間より丈夫故の「"人間に比べたら"大丈夫」。それは必ずしもつみきさん本人が平気なことを意味しない。

 そして、それを本人に伝えられるのは友孝くんがつみきさんと一人の存在として真摯に向き合っている証拠だ。大事だからこそ頼ってほしい。

 友孝くんはつみきさんに平気なフリをしてほしくないのだ。これはつみきさんのお父さんの願いとも一致する。

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Ⓒ小学館 2024

森下みゆ『尾守つみきと奇日常。』43話

 そして、この願いはつみきさんにとってはブーメラン。かつて、友孝くんが風邪を引いたときにかけた言葉でもある。

 そう思うと、恋愛感情かどうかは別として友孝くんもつみきさんも互いに間違いなく大事だと思っている。これが、てぇてぇという奴だ。

つみきさんの反応

 普通に考えてほしい。人に大切だと言われて嬉しくないはずがない。そして、それが同年代の異性ならば尚更である。

 加えて、普段はつみきさんが背負う側であるが、今回は友孝くんがつみきさんをおんぶする。つまりはつみきさんにとってはなかなか無い状態だ。普段とは逆の構図に対比されている。

 だから、その時間を噛み締める。

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Ⓒ小学館 2024

森下みゆ『尾守つみきと奇日常。』43話

二人が探すモノ

 元を辿れば、人に流されやすい友孝くんの自分の気持ちを見つけたいというところから始まった二人の関係。それが生徒会編を経て”好き”の気持ちを探すことになった。そして今回の二人の会話から友孝くんは未だ分からないと言う。

 一方で、友孝くんは”大事”という感情はあるのだ。それもつみきさんに対して明確に答えらえれる感情として、である。十人十色。人には人の乳酸菌。大事という感情と恋愛感情はイコールの場合もあるし、必ずしも同値ではないこともある。

 だから、つみきさんは友孝くんと「一緒に探す」約束をする。これにはいくつかの考察ができる。例えば、つみきさんも恋愛感情が分からないため一緒に探すということ。例えば、つみきさんは恋愛感情を理解しており、友孝くんを想っている。だからこそ一緒に探したいと宣言をした。

Ⓒ小学館 2024

森下みゆ『尾守つみきと奇日常。』43話

 

 今の文脈ではどちらかと言えば前者の方が近いだろうか。つみきさんも友孝くんに対しては「好き」というよりは「大事」が近いのだろう。ただ、一方で生徒会長と友孝くんの交流を見て嫉妬するような独占欲も垣間見える。

 だから、”大事”と”好き”に明確な線引きは無いのかもしれない。好きだから大切な存在になる。自分の中で大切な存在で、その中でその人の”好き”が見えてくる。そんな自然な移り変わりがこの物語では描かれているだろう。

主のイチオシシーン

 友孝くんが「大事」と言ってくれたことを、誰に言うでもなく、自身の心の内にしまっておくことにしたつみきさん。ウェアウルフのつみきさんは大事なお弁当を土の中に隠したこともあった。それと同様に、今回の経験もつみきさんにとって好ましいことであったと考察される。だからこそ閉まっておくのだ。

Ⓒ小学館 2024

森下みゆ『尾守つみきと奇日常。』43話