MEMちょぉぉぉぉおおお!!
と叫んで終わった前回。
今回はアクアぁああああと叫んだ。
全人類が待ち望んだ展開が遂に来た。
2022年6月9日発売の「ヤングジャンプNo.28」で『【推しの子】』の最新83話「入れ込み」が掲載され、更新されています。
前回の感想記事などはこちらから。
最新8巻の書影も公開されました。
MEMちょぉぉぉおおおお!!!
以前から公言していますが、私は重曹推しです。
記事の内容やそれに含まれる感想もだいぶ重曹寄りになることはご容赦ください。
それについて、ちょうど一年ほど前ですが、『【推しの子】』の今後の展開について割と本気で考察した記事を書いていますので、今後の展開まで予想したい方は以下の記事をチェックしてください。この記事で書いてある考察などを前提にこの記事のように各週の感想記事も作成しています。
ほな本編の感想書いていきます。
83話「入れ込み」感想と考察
B小町の相談役MEM
さて、B小町内の拗れを解決するためMEMが動き出した前回。
読者的にもアクアの言葉でハッキリとしてほしいところである。
(重曹推しとして、この作品の明暗が分かれる可能性大)
しかし、アクアはピチピチの高校2年生。
一方でMEMは年齢のサバを読んでの高校生(仮)である。
当然23時に未成年を連れまわすのは法的にアウトだ。
主にMEM側が。
そんなんこんなで選ばれたのはMEMの家なのだ。(恐らく)
女子高生(仮)とはいえ、異性の家に行くという展開はMEMだから許されるものであろう。ここはアクアとMEMの圧倒的信頼感が為せるものだ。
『【推しの子】』83話 より
アクアは番組の収録に加え、ララライの次の舞台への招待による稽古や、高校生としての本分である勉強と忙しい毎日を送っているようだ。医学部としての道を残すのは、前世でなれたものとなれなかったものがあるからこその選択肢だ。
MEMの本心
しかし、今回の本題はアクアの将来の目標などではない。
人は合理的な判断を下すとは限らない。
それはMEMが大学に行きたくても再受験しないことと同じように。
『【推しの子】』83話 より
MEMとしてはB小町のメンバーはアイドル活動を共にする友達である。アイドルである以上に友達なのだ。だから、重曹ちゃんの悲しむ姿は見ていられない。
私から見ても当然そうではあったが、アクアが重曹に対して思わせぶりな行動をとっていたというのはMEMの視点からでも同様であったようだ。
アクアの本心
MEMから見ればアクアは高校2年生の子ども。
しかし、愛久愛海として生を受ける前の人生、そして生を受けてからの「アイの死」という2つの経験はアクアを普通の男子高校生から乖離させる。
「最近はちゃんと未来の事を考えるようになった」
その前置きから語られる内容は誰よりもアイドルのことを理解していて、誰よりもアイドルを追いかけるオタクのことを知っていて、誰よりも重曹の未来を考えている。
重曹ちゃんが傷つくのなんて分かっている。
その様子が予想でき、想像できるくらいにはアクアは大人である。
その上で、距離を置くという選択をした。
MEM相手だからこそ語られる本心には、アイドルとして、そして一人の女性としてアクアが重曹ちゃんに強い感情があることが読み取れる。それこそ、自身と重曹ちゃんの未来を創造し、アイの死を連想し、未来を危惧するほどに。
『【推しの子】』83話 より
ヲタクであり、芸能人であり、アイドルの身内だからこそ。
重曹がアクアを想っている以上に、重曹の存在がアクアの中で大きい。
(この本心を聞くために一体何か月待ったことか!!)
結局は、アクアが勝手に一人で重曹の彼氏になる未来を妄想し、その妄想の最悪の展開を受けてアクアが(あかねと付き合うことで)勝手に重曹を振っただけの展開だ。
普段本心を隠すアクアから思わず出たその強火の感情にMEMは理解を見せる。大人の対応、流石は現役高校生(仮)である。
『【推しの子】』83話 より
私は当然、重曹キャラが好きだ。
だが、それとは別に私なりに『【推しの子】』を1話から読んできて、重曹がアクアのことを好きなことは明白だし、アクアも重曹のことが好きと取れる描写(重曹個人に惹かれる描写)があり、その二人が幸せに結ばれる(迂遠な言いまわし)ことを心から願っていた。
そのような意味で、私が読み取っていた「アクアの思わせぶりな行動」が本作で肯定され、アクアの感情が肯定されただけでも一旦は満足である。
ただ、「だったら、なぜあかねと付き合った?」と結局アクアの行動が謎すぎるのは変わらない。そこは普通に意味分からん。
長文早口失礼。
今週の重曹ちゃん
重曹は登場しなかったけどMEMの存在がでかい!
当然アクアの本心は重曹推しの私にとっては大きいが、一方で「ようやくか」くらいのもの。それよりも、重曹ちゃんを想い、重曹のために動いてくれる「友達」の存在に感動した。これはガチです。
『【推しの子】』83話 より