皆様新年あけましておめでとうございます。
本年も本ブログをよろしくお願い致します。
2024年1月4日発売「ヤングジャンプNo.3&4合併特大号」で『【推しの子】』本編の最新136話「喧嘩」が掲載・更新されています。
前回の感想記事はこちら。
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私は重曹推しです。
記事の内容やそれに含まれる感想もだいぶ重曹寄りになることはご容赦ください。
それについて、随分と前ですが、『【推しの子】』の今後の展開について割と本気で考察した記事を書いていますので、今後の展開まで予想したい方は以下の記事をチェックしてください。この記事で書いてある考察などを前提にこの記事のように各週の感想記事も作成しています。
※約3年ほど前の記事になります。
なので、以下に含まれる感想の内容にも『【推しの子】』の恋愛要素(特にアクかな)に焦点を当てた内容が多くなります。上記内容が苦手な人、宗派が合わない人はブラウザバックしていただければ幸いです。
136話「喧嘩」感想と考察
重曹の結論(ニノの感情)
今回描かれるのは重曹の解釈。
つまりは在りし日の『B小町』ニノもとい新野冬子の感情だ。ニノとアイの関係は重曹とルビーの関係に類似する。
嫉妬と信仰。
これがニノの感情である。
後から加入して人気を攫ったアイへの嫉妬。芸能人としてとてつもない才能を持つアイへの嫉妬。そして、芸能人として高みにいるアイへの信仰。
しかし、重曹はその前提としてある関係性を示唆する。それは「友達関係」だ。
ただ同じグループにいた他人ではない。ニノはアイを友達と思っていたからこそ、アイドルとしての姿への感情とジレンマが生まれ、苦しんだ。
集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』136話 より
言ってしまえば、ニノとアイの喧嘩は一般的にありふれた友達同士の言い合いのようなものなのかもしれない。
ぶつけた言葉も本心。
抱える嫉妬と信仰心も真実。
それでも、ニノはそれらをひっくるめて仲直りがしたかった。ずっと友達で居たかった。
それが重曹が出した結論だ。
ルビーの結論(アイの感情)
星野アイはアイドルだ。
ニノとの喧嘩においても、本心を全てぶつけたニノに対してアイは変わらず笑みを浮かべる。アイは本心を見せない。
集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』136話 より
ただ、何も思わない訳ではない。
何も感じない訳でもない。
134話でその過程が描かれている。ルビーが出した結論は「アイもか弱い少女だった」である。
そしてルビーが出した結論は、アクアが作成した台本とは違う方向へと演技を展開していく。
集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』136話 より
アイは本音を言わないだけで、敵意を向けてくる皆が嫌いだった。そして、誰にも見せないだけで、アイだって泣いていた。
これにはアイの育ちや経験なども関係あるのだろう。本心や本音を見せないアイは、友達との喧嘩で終わるその諍いの終着点を見失う。
台本外の展開へ
ここで注目すべきは、ルビーが台本にない台詞を発したということだ。
カントクが撮影を止めなかった以上、その演技は使われる可能性がある。一方で、それはアクアが想定していた解釈から外れる可能性を示唆する。
この映画自体が復讐だとアクアは言う。
とすれば、この映画のストーリーとアイの生き様、そしてそこから生まれる解釈が復讐要素であると考えられる。
しかし、アクアは驚いた表情をしている。
五反田監督は一部想定していたのかもしれない。それでもアクアが想定していないものが映画に入り込むことが今後の復讐にどのように影響するか。
最早、転生だとか復讐だとか誰も気にしていないくらいほったらかしであるが、今後の展開として注意しておきたい。
今週の重曹ちゃん
目がラリってる演技をする重曹。
やはり、ニノを演じている最中に見れるロングヘア重曹は格別の可愛さがある。そしてこの表情もなかなか。
前回記事でも書いたが、アイとニノの関係がルビーと重曹の関係と対比されている。ただ、当然このまま二人の関係がかつてのアイとニノの様に決別を迎える訳ではない。
演技で先人の気持ちを理解するなら尚更だ。
集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』136話 より
次回更新は
合併号なので次週は更新無し。
次回更新は2024年1月18日(木)の予定だ。