2023年12月07日発売「ヤングジャンプNo.1特大号」で『【推しの子】』本編の最新134話「奥底」が掲載・更新されています。
前回の感想記事はこちら。
本記事は、はてなブログの『漫画』グループランキングに参加しております。宜しければクリックしていただけますと、励みになります!
私は重曹推しです。
記事の内容やそれに含まれる感想もだいぶ重曹寄りになることはご容赦ください。
それについて、随分と前ですが、『【推しの子】』の今後の展開について割と本気で考察した記事を書いていますので、今後の展開まで予想したい方は以下の記事をチェックしてください。この記事で書いてある考察などを前提にこの記事のように各週の感想記事も作成しています。
※約3年ほど前の記事になります。
なので、以下に含まれる感想の内容にも『【推しの子】』の恋愛要素(特にアクかな)に焦点を当てた内容が多くなります。上記内容が苦手な人、宗派が合わない人はブラウザバックしていただければ幸いです。
134話「奥底」感想と考察
”演じる”ということ
不知火フリル曰く、役に入り込んでいる時はその感情が本物になる。一方で撮影が終わった後は一気に醒める。
自分の中から別の人間を探す作業。
それが演技だと言う。
集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』134話 より
その言葉が意味するところは前回の展開に起因する。重曹がルビーへの想いを吐き出した。
心の奥底にあったドロドロとした感情。それを吐き出すことを本来の重曹はしない。
”ニノ”という役を演じるため、そしてその鏡となる”アイ”役をルビーが演じるからこそ心の底から引っ張り上げて吐き出した。
だから、あの言葉自体は嘘偽りが無い。
重曹の本心で間違いないのだ。
ルビーの勘違い
重曹の言葉を受けてルビーは沈む。
ただ、私はルビーが勘違いをしていると思うのだ。「ルビーが妬ましい」は間違いなく重曹の本心である。しかし、そのような感情は誰もが持っているものとも言える。
MEMが重曹を諭していた。
その言葉の通りなのだ。
集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』134話 より
口にしたらおしまい。
正しくその通り。
重曹であれば本来口に出さない。それを何故口にしたのか。その答えは、重曹が”ニノ”という役を演じているから。
本物語で度々登場する感情演技。
その本質は、自身の類似体験から感情を引っ張ってくること。その感情が強ければ強い程、その役との境界が不明瞭になり、演者は役に導かれる。
だから、ルビーは勘違いをしている。
「重曹の言葉が嘘か本当か」を悩み、傷ついていく。しかし、そこにある重曹の意図と”ニノ”という役の行動。それらを理解することこそが”アイ”に近づくことだ。
アイの感情
重曹の言葉を文字通り受け取ったルビーは深く傷つく。いつから嫌われていたのか、いつから憎まれていたのか。ルビーには全く覚えが無いのだ。
そして、その感情こそがアイの奥底にあったものだと決定づける。嘘を演じ、笑顔を張り付ける才能溢れた一人の少女。その裏にあるのは人間関係に傷つくか弱い少女である。
集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』134話 より
今後のB小町の関係性
さて、またしてもB小町の人間関係は暗い。しかし、そこに対する回答は物語中にあったと言っても過言ではない。
そう。
撮影中は別人格が導く。一方で撮影が終わってしまえば、その時の行動に疑問を覚えることもある。そう不知火フリルは証言する。
であるならばB小町のギスギスは少し続くかもしれない。重曹も一度引っ張り上げてしまった以上、愛憎の感情が止まらない。ルビーもそれを正面から受け止めて泣いている。しかし、それも『15年の噓』の撮影終了までである。
撮影が終わり、重曹の卒業ライブ前にはまた仲直りする展開になるのではないかと考察される。
今週の重曹ちゃん
ニノを演じ、ルビーを想って言葉を吐き出した重曹。ちゃんと読んでれば、重曹の行動がルビーのための行動だと分かるが、重曹アンチが騒ぎそうな展開。
集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』134話 より
次回更新は
次号休載の様です。
次回更新は2023年12月21日(木)の予定である。