2023年11月30日発売「ヤングジャンプNo.53号」で『【推しの子】』本編の最新133話「芝居」が掲載・更新されています。
前回の感想記事はこちら。
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私は重曹推しです。
記事の内容やそれに含まれる感想もだいぶ重曹寄りになることはご容赦ください。
それについて、随分と前ですが、『【推しの子】』の今後の展開について割と本気で考察した記事を書いていますので、今後の展開まで予想したい方は以下の記事をチェックしてください。この記事で書いてある考察などを前提にこの記事のように各週の感想記事も作成しています。
※約3年ほど前の記事になります。
なので、以下に含まれる感想の内容にも『【推しの子】』の恋愛要素(特にアクかな)に焦点を当てた内容が多くなります。上記内容が苦手な人、宗派が合わない人はブラウザバックしていただければ幸いです。
133話「芝居」感想と考察
ルビーの”芝居”
アイ役を演じるルビー。
彼女が直面するのはリテイクの嵐。
その原因は大きく2つ考えられる。1つ目はルビーがアイの抱える感情の正解を知ることができないこと。ニノなど他のメンバーは実際に会うことも可能であるが、一方でアイは故人である。もう本人の口から語られることはない。
2つ目はルビーの知る「アイ像」との乖離があることだ。ルビーが知っているのはアイドルとして輝くアイ、そして母親として愛情を向けてくれたアイである。メディアに露出する前のアイの姿・感情をルビーは知らない。
集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』133話 より
ルビーは役者が本業ではない。
引き出しの多い重曹やあかねに比べると演技の幅は狭い。加えて、役が「アイ」という理解が簡単には及ばない大役である。だからこそ、ルビーがアイと同じ経験でもしない限り演じるのは難しい。
重曹の”芝居”
友達のためにも頑張りたい。
ルビーはどこまでも真っすぐである。それがルビーの良さでもあり、アイを演じられない理由である。だから重曹は1つの策を講じる。
重曹は困っている仲間を捨て置けない。
だからこそルビーを「仲間ではない」と言う。アイドルを辞める理由。「B小町」には絶対的なルビーの存在があり、その姿が羨ましいこと。
これは全部本音なのだろう。
ただ、その上で1つだけ訂正するとすれば、友達という言葉は否定されていないことだ。アイドルグループでは、仲間であると共にライバルでもある。これほど自身の関係値を捨てる覚悟をして想いを伝える関係が友達以下であるはずがない。
同時に、重曹が吐いた言葉は「ルビーにアイを追体験させる」という目的がある。つまり、自身の本心を「ニノならこうした」という思惑の下で伝えている。重曹の本心ではありつつも、どこまでいってもこの行為は芝居なのだ。
集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』133話 より
この行動を受けて、ルビーは何を感じるか。
そして重曹とルビーの関係はどうなるか。
仮にも重曹の卒業ライブまで時間がある。重曹の言葉をそのまま受け取ってルビーと重曹が険悪になった場合、また人間関係の彼是な展開がありそうだ。
ただ、前提として旧B小町はアイが後から参入して存在感を見せつけた。つまりアイと他メンバーは関係値が薄い。一方で現在のB小町はルビー、重曹、MEMみんな仲が良い。それこそルビーが「友達」という言葉を使うくらいには。
だからこそ、このルビーと重曹の間にある関係値は今後の展開を旧B小町の時とは違うものにする可能性が高い。重曹の言葉をルビーが演技と取るか、言葉を信じた上で更に重曹との関係値を信じるか。
次回以降に期待である。
今週の重曹ちゃん
覚悟を決めた時の重曹の表情。
たとえルビーに嫌われても、ルビーに自身の恥ずかしい想いを吐き出してでも、いい演技をしてほしい。その材料になるなら、何であっても「演じる」。
やはり重曹はどこまでも役者なのだ。
だから演じたいという人の気持ちが分かる。
そして重曹はどこまでも友達想いだ。
だから友達のために動くことができる。
重曹はどこまで良い女なんだよ。
集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』133話 より
次回更新は
今週のヤングジャンプは合併号であった。
次回更新は2023年12月14日(木)の予定である。