2023年11月22日発売「ヤングジャンプNo.52号」で『【推しの子】』本編の最新132話「ニノ」が掲載・更新されています。
前回の感想記事はこちら。
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私は重曹推しです。
記事の内容やそれに含まれる感想もだいぶ重曹寄りになることはご容赦ください。
それについて、随分と前ですが、『【推しの子】』の今後の展開について割と本気で考察した記事を書いていますので、今後の展開まで予想したい方は以下の記事をチェックしてください。この記事で書いてある考察などを前提にこの記事のように各週の感想記事も作成しています。
※約3年ほど前の記事になります。
なので、以下に含まれる感想の内容にも『【推しの子】』の恋愛要素(特にアクかな)に焦点を当てた内容が多くなります。上記内容が苦手な人、宗派が合わない人はブラウザバックしていただければ幸いです。
132話「ニノ」感想と考察
かつてのB小町
アイドル。それはファンに夢を見せる仕事。
裏を返せば、ファンの数こそがそのアイドルの価値とも言える。同じアイドルグループだとしても、ファンの多さで人気の優劣はつく。その現象は必ずどこかで軋轢を生むのだ。
アイのスカウトと『B小町』への参入。
アイという存在はB小町というアイドルグループの関係性を大きく変えた。突如現れ多くのファンを獲得。グループ内でも構われキャラを確立。
かつて新生B小町でも、ルビーの人気がMEMや重曹らメンバーに影響を与えたように。いつの時代も同様の問題を孕んでいる。
集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』132話 より
当時を振り返って苦しかったと形容する。
それがサブタイトルにある「ニノ」という人物の人柄である。アイのお陰で光を浴びるようになった一方で陰を濃くした者である。
内側にある不安
かつてのB小町メンバー。
それはつまり自分たちが演じている「役」そのものである。解釈を高めるために、あかねも重曹も話しかける。そして、同様にしてルビーも話しかけるのだ。
それも、まるでアイの様に。
「大丈夫。もう気にしていないよ」
しかし、その言葉はニノには全く刺さらないのだ。
アイを「最強で無敵のアイドル様」と評するニノの表情には嫉妬を越えた酔狂な感情さえ窺える。このシーンは読んでいて胸糞悪い(一個人の意見)。
集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』132話 より
どうやら、アイを演じるルビーを偽物と確認したかったようだ。そんな彼女が「カミキヒカル」と通じていることが判明した。ようやく復讐パートも佳境である。
さて、身近なところに犯人の手が!?と驚くには、ニノという存在はあまりにも遠い。正直、ポッと出のキャラであり、読者である私としても「誰?」という印象を持つ。
このまま黒幕としてニノが暗躍する可能性が最も高い。
でも、それではよくわからん奴が酔狂な動機で犯行に及ぶことになる。そのため、より身近な存在に黒幕の手が伸びる可能性を思案する。
そこで思い浮かぶのが重曹の存在だ。
ニノは酔狂なほどアイに入れ込んでおり、その感情は黒幕である「カミキ」の手の中にある可能性がある。そして重曹は映画で役を演じるために「ニノ」を理解しようと近づいた。直接カミキと重曹が対峙することは無いにせよ、間接的に影響が及ぶ可能性は考えられるのではないか。
そして、ニノ本人や重曹(重曹は仮に影響が及んだとしたら)に対して、ルビーがアイ本人或いはアイ以上の「アイドル」という存在を見せつけていく。
そんな展開を考えたり、考えなかったり。
ただ、物語自体は佳境に入ったこと間違いなしである。ここから重曹はどのようにアクアの復讐に関わり、どのようにアイドルを卒業するのか。注目していきたい。
今週の重曹ちゃん
ニノさんの言葉を聞き、ドン引きする重曹。
重曹が「ニノ」という役柄と向き合うことで、間接的にカミキに操られるなんて可能性も考えたが、ドン引き(理解を拒否)しているため無さそうか。
ギャグテイストの表情も可愛らしい。
こういうシーンを増やしてくれ(圧)。
集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』132話 より
次回更新は
次回更新は2023年11月30日(木)の予定である。