2024年4月4日発売「ヤングジャンプNo.18」で『【推しの子】』本編の最新145話「子供たち」が掲載・更新されています。
前回の感想記事はこちら。
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私は重曹推しです。
記事の内容やそれに含まれる感想もだいぶ重曹寄りになることはご容赦ください。
それについて、随分と前ですが、『【推しの子】』の今後の展開について割と本気で考察した記事を書いていますので、今後の展開まで予想したい方は以下の記事をチェックしてください。この記事で書いてある考察などを前提にこの記事のように各週の感想記事も作成しています。
※約3年ほど前の記事になります。
なので、以下に含まれる感想の内容にも『【推しの子】』の恋愛要素(特にアクかな)に焦点を当てた内容が多くなります。上記内容が苦手な人、宗派が合わない人はブラウザバックしていただければ幸いです。
145話「子供たち」感想と考察
カラスの恩返し
さて、ぶっちゃけ展開としては謎の少女”ツクヨミ”が幼いころのアクアとルビーを演じるだけ。それ自体に語るポイントは無い。
ここで一つ疑問。
謎の少女の名前って”ツクヨミ”で確定してたっけ?と思ったら、128話で自分の芸名を”ツクヨミ”と自称していた。前回の記事でそれを忘れていて、アマテラスではないかという考察を語っていたので、ここで記載しておく。
(オカルト要素への関心が薄く忘れていた…)
だが、自称”ツクヨミ”である。
実際の正体は全く別の神や霊的存在である可能性はなかなかに考えられる。そして今回はそのオカルト展開の一端が描かれていたと言える。
結論から言おう。
『鶴の恩返し』なのだ。
正確には鶴ではなくカラスだが。
さりなが入院していた頃。網に引っ掛かってしまったとあるカラスを助けたらしい。ただ、さりなは治療ができないため、医者であるゴローを頼った。結果として助けられたカラスはさりなが病気で亡くなるまで見守っていたらしい。
集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』145話 より
そのような意味では神と断定するのも怪しい。どちらかというと物の怪の類なのだろうか。なぜ転生させることが出来るのかなど謎は尽きない。そもそも転生させたの”ツクヨミ”の能力なのかも怪しい。しかし、理由は判明した。
かつて助けられたから。
なんともありきたりな展開である。
結局は神の名前や関わり深い場所を登場させつつも、なぞるのは日本神話ではなく絵本の中の御伽噺なのかもしれない。これをチープと取るか、身近なものと取るかはひとそれぞれのように感じる。
私はオカルト要素が元より要らない派であるため、これくらいでさらりと流してくれた方が”マシ”といった印象だ。あっさり風味を感じたことに変わりはない。
ツクヨミから見た二人の姿
上述した通り、”ツクヨミ”は恩を感じて以降、さりなとゴローの姿を見守ってきた。そのような意味では、見守った年数は長く、その視点は母親的なものに近い。
だから、目に映る姿も子どもっぽくなる。
ツクヨミが演じるルビーは赤ん坊同然。アクアの場合は大人っぽいマセガキ。当時を知る重曹や五反田監督視点では懐かしさを感じるほどのクオリティであり、好印象であった。しかし演じられる本人たちはたまったものではない。
アクアもルビーも不満を露にする。
集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』145話 より
その演技の視点や演じ方に”ツクヨミ”の見守ってきたからこその子ども扱いを感じる。それがサブタイトルの所以であろう。
そこまでは良い。
問題はこのツクヨミの視点や正体が物語にどのように影響するのか。正直、今後これ以上影響するか?と感じる。であるならば最初からこの要素は必要なかったのではないか、という疑問が残る。
今週の重曹ちゃん
幼少期アクアを語る重曹。
解像度がかなり高くてしっかりヲタク。
ただ、幼少期アクアの可愛さを認める一方で、その可愛さで張り合っていく。このようなライバル心は重曹が「アクアを対等な相手」と見ている証拠。前世の恋心オンリーで突っ込むルビーよりよほど純粋にアクアを想っているまである。
集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』145話 より
次回更新は
次回更新は2024年4月11日(木)の予定である。