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【感想と考察】『【推しの子】』146話「役柄」【漫画】

 2024年4月11日発売「ヤングジャンプNo.19」で『【推しの子】』本編の最新146話「役柄」が掲載・更新されています。

 前回の感想記事はこちら。

isoisogingin.hatenablog.com

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 私は重曹推しです。

 記事の内容やそれに含まれる感想もだいぶ重曹寄りになることはご容赦ください。

 それについて、随分と前ですが、『【推しの子】』の今後の展開について割と本気で考察した記事を書いていますので、今後の展開まで予想したい方は以下の記事をチェックしてください。この記事で書いてある考察などを前提にこの記事のように各週の感想記事も作成しています。

 ※約3年ほど前の記事になります。

isoisogingin.hatenablog.com

isoisogingin.hatenablog.com

isoisogingin.hatenablog.com

 なので、以下に含まれる感想の内容にも『【推しの子】』の恋愛要素(特にアクかな)に焦点を当てた内容が多くなります。上記内容が苦手な人、宗派が合わない人はブラウザバックしていただければ幸いです。

146話「役柄」感想と考察

撮影は続く

 さて、前回145話では謎の少女ツクヨミの正体が描かれた。その正体はかつてさりなとゴローが救ったカラス。つまりは、鶴の恩返しならぬカラスの恩返しという訳だ。

 随分とアッサリいったな?

 これが正直な感想である。

 145話の煽り文も「次号、撮影は続く!!」。確かに146話ではその文言通り撮影風景が描かれた。まるでツクヨミの正体が関与せずに、『15年の嘘』の撮影は続く。

 姫川愛梨がカミキとの子を授かったこと。

 アイが永遠の愛を認めなかったこと。

 カミキが愛梨の裏切りを暴露したこと。

 それにより姫川夫妻が心中したこと。

 いずれもアクアの脚色付き、想像で作成したシナリオである前提が必要であるが、146話では大まかな展開が見て取れる。

 私は『【推しの子】』という作品を以下に記載するようなイメージで考えている。前提として芸能界という土台があり、その上で①オカルト要素、②ミステリー要素、③人間関係要素の3要素が並列して描かれているという構図だ。

 以前、別記事でも記載した通り、私はオカルト要素の過剰な押し出しには否定派であった。なぜなら「なぜ転生したか?」という問いは、『ONE PIECE』で「なぜ悪魔の実があるのか?」のような愚問だと考えるからだ。
 勿論、転生した事実が②ミステリー要素や③人間関係要素に関わることは明白である。実際にゴローの白骨死体が発見されたり、アクアが人間関係で前世の記憶故に躊躇う部分があったりという描写は存在する。

 だから私は、どちらかと言うと①オカルト要素は芸能界要素同様に本物語における前提てきなものだと理解していた。しかし、宮崎旅行編にて謎の少女が登場。その描写を見て、本作はオカルト要素も描写していくのだと理解した。

 きっと謎の少女の正体が転生関連に深く起因し、②ミステリー要素や③人間関係要素に影響を及ぼすに違いない。そう妄信していたが、実際にはサイドストーリー的な立ち位置で片づけられたように見えてしまう。

 オカルト要素必要だったか?

 そんな言葉が出てきそうになるが、堪えておく。先週も同様のことを記述したのだが、最新146話への関与の無さを見て尚更思ったので、改めて述べたくなった。

重曹との約束

 映画の展開を追うごとに暗い表情になっていくアクア。そんなアクアを支えるのはやはり、重曹なのだ。146話は久しぶりに重曹のヒロイン力が炸裂していた。

 アクアのほっぺたをつまみながら、冗談でも死ぬなんて言わないと約束を取り付ける。この”””圧倒的”””ヒロイン力。光の力である。

 そしてこのワンシーンは黒川あかねとの対比でもある。かつてアクアに対して一緒に復讐すると宣言したのがあかね。それに対して、堕ちるアクアを止めるのが重曹。ヒロインの方向性の対比である。

 アクアが闇に引き摺られても、戻してくれる。かつて赤坂アカ先生がX(旧Twitter)で言っていたコンセプトを体現していたワンシーンと言える。

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Ⓒ 集英社 2024

赤坂アカ/横槍メンゴ『【推しの子】』146話 より

 アクアもアクアで、呆気に取られて約束を受け入れる。結局、アクアも重曹に忘れられたくないのではないか。大事だから遠ざける。でも忘れて欲しくない。アクアも大概難儀で面倒な男である。

すしのこコラボ

 そんな元気のないアクアに重曹が振る舞う珠玉の一品。美味しくて死ぬほどおかしくなっちゃう粉と称するそれは、「すしのこ」である。

タマノイ酢株式会社|商品情報|おすし (tamanoi.co.jp)

 ピザポテにすしのこを入れて振る。ポテチのギザギザとチーズ油分がすしのことマッチする様だ。これに関しては完全に初耳である。

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Ⓒ 集英社 2024

赤坂アカ/横槍メンゴ『【推しの子】』146話 より

 無表情でポテチを貪るアクアと自慢げな重曹。ギャグ展開でも真面目で展開でも結局この二人のコンビが最強なのだ。

 そもそも『【推しの子】』とすしのこのコラボがエイプリルフールネタである。このワンシーンはそのネタを踏まえた販促とも言える。因みにこのコラボは実際に実現するようなので要チェックである。

「すしのこ」&【推しの子】特別コラボ 有馬かな限定パッケージ公開 エイプリルフール企画実現 | オトナンサー (otonanswer.jp)

 有馬かな「すしのこ」イメージガール就任決定⁉ -アニメ『【推しの子】』公式サイト- (ichigoproduction.com)

 そして、遂にアクアから決定的な一言が出てしまうのだ。「有馬と居るとつい楽しくなってしまう」。これはもう重曹への愛の告白同然では無いか?

カミキの接近

 一方その頃。

 そう、この漫画の三大要素。オカルト要素は片付いたものの、残りの2つは並行して進んでいく。復讐要素の張本人であるカミキがルビーに接近する様子が描かれた。

 カミキはどんな理由で近づいたのか。

 ルビーは実の父と気づくのか。

 この展開次第で、復讐要素の展開が見えてくる可能性がある。ただ映画を作って終わりになるはずもないだろう。ルビーは鈍感だから気づかない可能性が高いと思うが、勘やアクアに似ていることから気づく可能性も考えられる。

 次回以降の展開も期待したい。

今週の重曹ちゃん

 アクアから出た実質告白同然の「お前といると楽しい」宣言。完全に光タイプのヒロイン力をアクアに見せつけた重曹である。

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Ⓒ 集英社 2024

赤坂アカ/横槍メンゴ『【推しの子】』146話 より

 そしてそれに対してウキウキに喜ぶのはいつもの重曹である。ただ、口から「私も」と言葉が漏れているのだ。

 こんな描写、告白していないだけの両片想い状態のラブコメ漫画の展開にしか見えないんですが。当然、最終的には結ばれてくれ。(アクアが明言したのが初なだけで同様の描写は多々あったことには留意しておきたい)

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Ⓒ 集英社 2024

赤坂アカ/横槍メンゴ『【推しの子】』146話 より

次回更新は

 次号は休載予定だ。

 次回更新は2024年4月25日(木)の予定である。