2023年10月26日発売「ヤングジャンプNo.48号」で『【推しの子】』本編の最新130話「基本戦術」が掲載・更新されています。
前回の感想記事はこちら。
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私は重曹推しです。
記事の内容やそれに含まれる感想もだいぶ重曹寄りになることはご容赦ください。
それについて、随分と前ですが、『【推しの子】』の今後の展開について割と本気で考察した記事を書いていますので、今後の展開まで予想したい方は以下の記事をチェックしてください。この記事で書いてある考察などを前提にこの記事のように各週の感想記事も作成しています。
※約3年ほど前の記事になります。
なので、以下に含まれる感想の内容にも『【推しの子】』の恋愛要素(特にアクかな)に焦点を当てた内容が多くなります。上記内容が苦手な人、宗派が合わない人はブラウザバックしていただければ幸いです。
130話「基本戦術」感想と考察
MEMの”スタンス”
最新話はMEMの視点で物語が語られる。
MEMは動画クリエイター。前話で映画撮影に緊張する様子が描かれていたが、それも至極当然である。なぜなら、この度の映画撮影はMEMにとって新しい挑戦だからだ。
そして、それこそがMEMにとっての基本戦術だ。
積極的に、図太くも新しいことに挑み続ける。降って湧いたチャンスは絶対に手離さない。その結果は動画クリエイターになったことにも、アイドルになったことにも、今回の映画撮影にも表れている。
集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』130話 より
視聴者に動画を通して役者への挑戦を語るMEM。この調子に乗っている感じの表情がこの上なく可愛い。MEMも間違いなく『【推しの子】』の安らぎだ。
上述した通り、誰だって新しい挑戦には緊張が伴う。
緊張との付き合い方も恐らく人それぞれだ。
緊張に呑まれる者。緊張しない者。緊張を楽しむ者。
MEMは最後者である。緊張はするものの自身の経験を活かしつつ、新しい挑戦を全力で楽しむ。この前向きな姿が見れただけで最新130話には相当な価値があると言える。
アクアの”スタンス”
MEMと対比して描かれるのがアクア。
アクアの基本戦術は「使えるものは全部使う」。
現に映画撮影についても、役者は勿論のこと、シナリオ作成にアビ子先生と吉祥寺先生の手を借りていると明言した。当然出番のない日でも様子は見に来るし、役者であるMEMのことも気に掛ける。
このキャパの広さは流石と言える。
そして、その状況を見通した上で、「アクアにしっかり使われている」ことを笑顔で受け止めるMEM様。神様。本当に女神様である。
集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』130話 より
思い返せば、物語冒頭からアクアは自身が持ちうる縁やコネを使いまくって立ち回ってきた。上手く立ち回って周りの人を助けてきた。だからこそ、アクアの復讐という言い分で「周りの人がどうなっても使う」という展開に私は批判的であった。
アクアの「全部」がどこまで含んでいるのか分からない。
考えようによっては重曹の卒業ライブが延期になったことにまでアクアの息がかかっている可能性がある(勿論、未確定な妄想ではあるが)。
復讐を言い訳に重曹を傷つけたり、あかねと曖昧な関係を続けていたりと過去のアクアの行動を本ブログでは責めてきた。だからこそ、最終的にこの映画によってアクアに使われた人が誰も傷つかないことを願う。
アイのメッセージ
130話最後に描かれたのはアクアがアイからのビデオレターを確認する様子。そこには明確にアイからアクアへの「お願い」があったことが描かれている。
集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』130話 より
これらの状況から推察するならば、アクアの映画撮影は単なる私的な復讐以外の意味もあるのだろう。アイが生前に残した将来の自分へのお願いをなんとしても叶える。
アクアとルビーの父はサイコパスで女たらしな人殺し。
そんな彼について何を語って、息子であるアクアに何を頼むのか。この「お願い」こそが今後の展開、そして映画の根幹に関与するだろう。次回以降の展開も見逃せなくなってきた。
今週の重曹ちゃん
MEMに先輩としてアドバイスをする重曹。
髪の長さも相まって、ビジュアルが限界突破してないですか?
ガチで可愛い。顔が良い。
集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』130話 より
次回更新は
『【推しの子】』は次号休載予定だ。
次回更新は2023年11月9日(木)の予定である。