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【感想と考察】『【推しの子】』129話「ピース」【漫画】

 2023年10月19日発売「ヤングジャンプNo.47号」で『【推しの子】』本編の最新129話「ピース」が掲載・更新されています。

 前回の感想記事はこちら。

isoisogingin.hatenablog.com

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 私は重曹推しです。

 記事の内容やそれに含まれる感想もだいぶ重曹寄りになることはご容赦ください。

 それについて、随分と前ですが、『【推しの子】』の今後の展開について割と本気で考察した記事を書いていますので、今後の展開まで予想したい方は以下の記事をチェックしてください。この記事で書いてある考察などを前提にこの記事のように各週の感想記事も作成しています。

 ※約3年ほど前の記事になります。

isoisogingin.hatenablog.com

isoisogingin.hatenablog.com

 なので、以下に含まれる感想の内容にも『【推しの子】』の恋愛要素(特にアクかな)に焦点を当てた内容が多くなります。上記内容が苦手な人、宗派が合わない人はブラウザバックしていただければ幸いです。

129話「ピース」感想と考察

『15年の嘘』撮影開始

 さて、例に漏れずそこまで情報量は多くない最新話。しかし、映画の撮影が始まったという点では間違いなくアクアの復讐が動き出したことを示す。

 『【推しの子】』は物語冒頭に映画のインタビューという形式で未来軸が描写された。つまりこの映画撮影は物語が終盤に入っていることでもあり、これから来るクライマックスに向けた静けさでもある。

 そんな129話で描かれるのはルビーの演技だ。

 星野アイ役。この映画における主演だ。

 その重要な役柄を重曹やあかね、フリルといった”役者”を差し置いて演じる。満足のいくクオリティを出すためには、舞台編で描かれたように感情演技が必須である。

 そんなルビーが演じるのは星野アイの登場シーン。

 数秒歩いて一言発する。そのワンシーンの撮影にルビーは苦戦する。実に13テイクの撮り直しによりルビーは演技の壁にぶつかるのだ。色々思考し、様々な感情を乗せるも、全てリテイク。

 遂には監督から「何も考えるな」というアドバイスが入る。

 当然、ルビーは怒る。アイだって何も考えていない訳がない。自分の方がアイを理解している。その上で、アイは「隠す」のが上手だっただけだ、と。

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集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』129話 より

 しかし、その感情こそが監督の狙いである。

 重曹とあかね曰く、アイが秘めていた感情は「怒り」。それを内側に隠し続けていたと考察する。となれば、ここで気になるポイントがある。アイは一体何に怒りを抱いていたのだろうか?

 例えば、アイドルグループであるB小町への怒り。

 冒頭描かれていた様にB小町の人間関係も円満とはいかなさそうだ。

 アイの背景や過去の状況次第で「怒り」の矛先はいくらでも考えられる。しかし、可能性として挙げるならば上記の様な小さい事象ではなく、個人ではどうしようもない境遇に対する怒りを秘めていると考えるのが妥当ではないか。

 例えば、アイの育った家庭環境とか。

 この部分は今後の展開でいっそう明らかになるだろう。

旧B小町の実態

 重曹、あかね、MEMはB小町のメンバーを演じる。 

 その内容はあかね演じる「高峯」が重曹演じる「ニノ」に対して強い口調で罵るというものだ。その内容が台本にある以上、過去のB小町はメンバー間の人間関係が決して良いとは言えなかったことが窺える。

 高峯はニノの育ちの悪さや外観を悪く言う。一方で強く言うのはニノのためだという自己正当化を行う。それに対してニノが高峯を内心良く思ってないことまで演技されていた。

 この過去に比べたら、多少の確執はあれど現状のB小町はマシかもしれない。

 ルビーの闇落ちでバラバラになりかけたB小町があれよあれよと気が付けば、まるで無かったかのように落ち着いている。それはそれで気持ち悪いが、今更気にしても仕方がない。

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集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』129話 より

 あと、このシーンのMEMの顔つき。

 普段は見せない”大人感”があってとても良きでした。

今週の重曹ちゃん

 演技最後の一コマ。

 高峯にいじられた後のこの表情。

 ハイライトが消えて闇落ち感というか、内心に何か抱えている感が普段の重曹からは感じられない成分だったので最高であった。

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集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』129話 より

次回更新は

 次回更新は2023年10月26日(木)の予定である。