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【感想と考察】『正反対な君と僕』最終話「正反対な君と僕」【漫画】

 2024年11月25日に少年ジャンプ+|人気オリジナル連載が全話無料!の最強WEBマンガ誌 (shonenjumpplus.com)『正反対な君と僕』最終話「正反対な君と僕が更新されたので感想と考察を書いていこうと思います。

 前話の感想記事はこちら。

isoisogingin.hatenablog.com

 因みに私の推しはタイラズマです。タイラズマ回はテンションが爆上がりしています。皆でタイラズマを全力ですこりたい。タイラズマだけをまとめた昔の記事などもあります。是非参照頂ければ。

isoisogingin.hatenablog.com

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 最新7巻が、2024年8月に発売しています。

 表紙は我らが最推しのタイラズマ。勿論、収録されている内容もタイラズマ要素が多い絶対買わなくてはならない最新巻だ。

最終話「正反対な君と僕」感想と考察

最終話でのタイトル回収

 私が『正反対な君と僕』を読み始めたキッカケは前作のファンであったためだ。阿賀沢先生の前作『氷の城壁』で自身の好みにジャストフィット。そんな阿賀沢先生の作品だからということで1話から追うことを決めた。

 そんな私に刺さった阿賀沢先生の推しポイント。それは、思春期の少年少女の微妙な距離感・心理の機微を描写するのが大変上手いのである。『氷の城壁』を読んでいて感じたその特徴は、『正反対な君と僕』では洗練されていたと思う。

 鈴木と谷。西さんと山田。タイラズマ。いずれの登場人物も当て馬などが惑わすこともなく、正面から向き合うようにして描かれた。各々がそれぞれの価値観で考え、それぞれの速度で仲を深める。

 その様子が限りなく愛おしい。

 だからこそ、今回で終わってしまうのは勿体ないと感じてしまう。もっと彼ら彼女らの”その先”を描いてほしい。しかし、本作の主題は「思春期の少年少女の心情」であると考える。だからこそ、高校卒業を機にスパッと終わらせることには潔さすら感じてしまう。このタイミングで終わらせることも納得だ。

Ⓒ 集英社 2024

阿賀沢紅茶『正反対な君と僕』最終話 より

 なにはともあれ、阿賀沢先生には『氷の城壁』に引き続き『正反対な君と僕』という最高の作品を生み出してくれたことに感謝しかない。一読者として大変楽しませてもらった。ありがとうございます。

 だから扉絵の煽り文字にも納得。

 TVアニメ化決定おめでとうございます!

 そして、サブタイトルにある通り、ここでタイトル回収がなされる。最終話の構造として、伏線の1つ「谷はいつ鈴木を好きになったのか」が谷視点で描かれている。そしてそれは最終話にして第1話に繋がる話なのだ。

 あまりにも美しい展開・構造だ。

鈴木が恋に傾いた瞬間

 本作の主人公は鈴木と谷。しかし、考えてみれば物語の大半は鈴木視点で進んでいる。そしてそれは物語冒頭でも例外ではない。だから今回描かれるのは、その伏線が回収されるような形式である。

 以前、作中でも鈴木が疑問に思って発言をしていたはず。「谷は一体いつ鈴木を好きになったのか」という話である。

 谷は元々あまり人とのコミニケションに関心が無かった。だからこそ、人との距離感を保つために努力する鈴木の姿が際立って映ったのだろう。友達のために、裏で緩衝材の様に立ち回る鈴木。そんな鈴木に谷は思ったことを率直にぶつけるのだ。

Ⓒ 集英社 2024

阿賀沢紅茶『正反対な君と僕』64話 より

 恐らくこれが、鈴木が谷を気にし始めた瞬間である。明確にこの瞬間に恋心を抱いた訳ではない。それでも鈴木が谷を意識し始めたのは確かだ。

 そして、ここから鈴木の怒涛のアピールが始まる。あまり接点が無かった無理にでも話しかける。その延長線上に第1話での会話があるのだ。

谷が恋に傾いた瞬間

 では、谷が鈴木を好きになったのはいつか。それは、上記の鈴木のコミュニケーションがキッカケである。谷が気になったことで話しかけるようになった鈴木。その会話内容は生産性や目的など存在しない、ただの「喋ること目的」のコミュニケーション。

 そのコミュニケーションは谷の価値観を徐々に変えていくのだ。コミュニケーションに意図を求めガチだった谷にとっては知らない世界。それを知ったことで谷の世界は変わっていく。今までそこにあっても見えていなかったものが見える・気になるようになる。

Ⓒ 集英社 2024

阿賀沢紅茶『正反対な君と僕』64話 より

 そんな意図のないコミュニケーションに、「自分だけ」の意図が含まれていると良い。そう考えている時点で、谷はこの瞬間には恋に傾いている。

主のイチオシシーン

 最後のワンシーンにタイラズマが写真に写りこんでいる。東は髪が短くなり、平は髪を黒く染めているようだ。まずこの二人が存在していることが尊い。

 鈴木と谷が遠距離恋愛になってから花火や鍋の様子が描かれた上で最終的にこの写真を整理している。となると、1つの可能性として高校卒業から1年後の春に皆で集まってお花見をしているというものだ。つまり時系列として1年が経過している。

 ともすれば、大学進学後も縁は切れていないようだ。一方で東が髪を短くしていることを失恋と解釈できなくもない。しかし、写真の通り全員髪型が大人っぽくなっているので、その延長線上であると考える。髪を切る理由は失恋だけじゃないもんね。

 マジでタイラズマのスピンオフか、番外編を数ページ描いてくれないだろうか。これは全読者が阿賀沢先生に願っていることだと私は思う。

Ⓒ 集英社 2024

阿賀沢紅茶『正反対な君と僕』64話 より

次回更新は

 今回が最終話である。

 阿賀沢先生、連載お疲れ様です。

 最高の作品をありがとうございます!