2023年12月26日にマンガクロス | 秋田書店の新作漫画が無料で読める! (mangacross.jp)で『僕の心のヤバイやつ』最新136話「僕は大切なことを思い出した」が更新されたので感想と考察を書いていこうと思います。
気になる前回の感想記事はこちらから。
6月までアニメ放映していた『僕ヤバ』。
なんとアニメ2期の製作も決定のようです!
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136話「僕は大切なことを思い出した」感想と考察
市川の妄想
冒頭市川が見ていた夢。
山田とヤる3秒前くらいまでバッチリ市川が妄想していることが分かる。当然今までも市川の妄想シーンは複数ある。ただ、彼氏彼という関係になった今これは完全な妄想でもない。
秋田書店 桜井のりお『僕の心のヤバイやつ』Karte.136 より
さて、体勢としては完全に騎〇位。
これは市川の性癖が生み出した夢なのか、あるいは山田の方が身体が大きいという解釈から自然に生まれたものなのか。
ただ市川は夢精することはなかった。
市川の発言を見るに、山田で想像してシコるのはアウト。しかし、山田でムラムラした後に仕方がなくシコるのはセーフ。能動的か受動的か。市川なりの絶妙な判断基準が窺えた。
勉強は順調
開幕下ネタから始まった136話。
しかし、肝心の勉強は順調の一言である。萌子と市川は勉強組として大学生に教わる。山田たちは外に出かける。
萌子に至っては、勉強が楽しくなってきたと発言する。やはり、物事が上手くいき始めると、それが楽しくな”ハイ”になる状態は誰しもある。そして強制されることなく楽しんでいるその状態こそ理想の姿である。
秋田書店 桜井のりお『僕の心のヤバイやつ』Karte.136 より
萌子はももを様付けで崇め奉る。
これはこの勉強合宿に大学生ズが参加した甲斐があったというものだ。そんな大学生たちはラブホに泊まったらしい(女子同士)。
山田の体調不良
しかし、順調に進んでいた合宿は急展開を迎える。山田の体調不良が判明するのだ。どうやら昼に出かけていたのも行き先は病院だったらしい。
帰ろうにも家にも両親が不在。そのため合宿所に居るという結論を出した。ただ、迷惑をかけたくないという理由から隠した。山田が風呂に居たのも萌子に風邪を移さないようにするためであろうと推測される。
山田の体調不良については伏線がある。
合宿に行く前日。キスをしたライブの帰り道で市川は山田のことを「熱っぽい」と評している。当時はキスをして体が熱くなっているのかと思っていたが、本当に風邪だった様だ。
秋田書店 桜井のりお『僕の心のヤバイやつ』Karte.128 より
勿論、山田は市川と萌子を思って隠した。
山田はどうしようもなく不器用なのだ。ただ、そこに悪意は無い。何かをしようと前向きに純粋に頑張る。その姿に市川は惹かれたはずだ。
それは今回の合宿を通して描かれたことでもある。
萌子と山田が衝突した。
客観的に見れば山田は「何も出来なくても許される」と映るかもしれない。しかし、以前描写されていた様に山田がそうありたい訳ではない。山田が上手くいかなくても習い事など色々挑戦してきた過去は明示されている。
そう、山田にはできないことがある。
ただ、山田はどうしようもなく不器用でも、努力するのだ。そして、「できないこと」を一人で抱えては泣くことだってある。
それでも、その部分まで含めて愛おしいからこそ、市川は山田のことが好きなのだ。そしてそれは萌子や芹那など周りに居る人も同じである。そんな”山田だって出来るように色々挑戦している”ことと”全てひっくるめて愛おしい”こと。これらこそ、市川が言う大切なことではないか。
サブタイトルにもある大切なこと、は解釈が分かれる部分だろう。なので今まで『僕ヤバ』を読んできた一読者としての想いをここに置いておく。
主のイチオシシーン
以前から本作でのりお先生が掲げる「2人を取り巻く人々や環境、過去なども愛おしいものにしたい」というテーマには度々触れている。
山田はどうしようもなく不器用だ。
その不器用さを知っているからこそ抱きしめる。
別に一人で抱え込む必要はない。
こんなときこそ彼氏を頼っても良いのだ。
秋田書店 桜井のりお『僕の心のヤバイやつ』Karte.136 より
次回更新は
『僕の心のヤバイやつ』は、マンガクロス | 秋田書店の新作漫画が無料で読める! (mangacross.jp)で隔週更新である。次回更新は2024年1月16日(火)予定だ。
次は2024年でお会いしましょう。