葉のブログ

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【考察】『【推しの子】』の真実!68話時点の展開に隠された矛盾とミスリードから真犯人と真ヒロインを考察!【漫画】

 はい、皆さんこんにちは。

 重曹推しの葉と申します。

 

 以前から以下の様に『【推しの子】』の考察記事などを書かせていただいています。

isoisogingin.hatenablog.com

 

 毎週感想記事考察記事を書かせていただいているのですが、この度作品の矛盾点を明確に突いていらっしゃる方がコメントにいらしたので、その方の考えを加えた上での私の考えを書いていこうと思います。

 本記事を書くにあたっての最新話は68話「解放」です。

isoisogingin.hatenablog.com

 

 

『【推しの子】』の特徴

 本作の特徴はなんといっても1巻で未来軸の描写があることです。

 その描写はこれからの展開における確定事項となる訳です。

 未来軸の描写は基本的にインタビューの形式をとっています。

 1巻2話~10話にかけての登場人物とインタビューの内容は以下の通りです。

 

 

 以上の内容から重要な要素をまとめるなら…

  1. アクアやルビー、重曹ちゃんは活躍している
  2. 五反田監督の元で「映画」を制作(重曹ちゃんらも携わってる?)
  3. 五反田監督や重曹ちゃんはアイの真相を知っている?

 

 演技が復讐であるという発言からも、五反田監督の元で製作する「映画」が何かしらの形でアクアの「復讐」を叶えるものであることが予想できます。

 この映画製作の仲間には重曹ちゃんやルビーは勿論、本編で登場したMEMちょやあかね、姫川らも関わってくるかもしれません。

 

 そのような意味で『【推しの子】』はアクアという人物の人生を通して役者としての成長と共に、その場その場の出会いを通して様々なものを得る。それを最後の映画製作にする作品だと言えます。 

 

真のヒロインは?

重曹ちゃんについて

 本作でヒロインとして挙げられるのは重曹ちゃんとあかねでしょう。

 私は重曹ちゃん推しなので、それ前提の記事になりますのでご容赦を。

 

 そして、ここまでで整理した未来の描写はアクかなというカップリングを考える上で重要な情報が眠っている訳です。(カップリングが苦手な方、宗派が異なる方は読み飛ばしを推奨します)

 正しく6話重曹ちゃんのインタビューのシーンになるのですが、アクアのことを「あーくん」呼びしているのが分かるでしょう。

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『【推しの子】』6話 より

 

 まぁ、つまり簡単に言いますと、「今と呼び方違くね?」という訳です。 いや、もうこれ完全に主人公の闇を一緒に背負っているヒロインの流れやん(浅い考え)。まぁ、ともかく現在の描写と矛盾しているのでこれから「あーくん」呼びイベントなるものがあるかもしれません。

 しかし、9話のアクアはかなり病み気味で「僕は誰も愛さない」なんて中二病満載の言葉を言うのです。ここだけ切り取ってしまうと、アクアは重曹ちゃんのことを好きになることはないのではないか、と考えることも出来るでしょう。

『【推しの子】』9話 より

 

 しかし、注目したいのはこの作品を通して描かれる「フィクション」というテーマです。アイが子どもを隠したように、オーディションの裏でコネが回っているように、本作では「嘘」がしばしばテーマとして用いられます。

 それはアイがそうであったし、それを推し、それを愛していたアクアもそうです。

 実際にアクアも28話でこう言っています。

 

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『【推しの子】』28話 より

 

 つまり、仮にも芸能界での裏と表、嘘と本音を知っているアクアが、インタビューというカメラの正面で真実を吐くなんてことはないと思うのです。インタビューですら、見られることを前提とした「フィクション」なのです。

 

 そんなアクアが、30話でキャッチボールをするときに重曹ちゃんのことを「気を遣わなくていい」と他の打算で動いたり、嘘を吐いたりする相手とは違うと明言しています。


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『【推しの子】』30話 より

 

 その姿はルビーから見ても、捻くれる前のアクアの様で、妹公認です。


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『【推しの子】』40話 より

 

 そして、重曹ちゃんはB小町のライブで『【推しの子】』というタイトル回収もしましたよね。赤坂アカ先生、ダブルミーニング好きなんで、例えば所謂「推し」と恋愛的な意味での好意の「推し」をかけてたりするなら、恋愛方面は重曹ちゃんが担うのかなと思ったりします。


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『【推しの子】』38話 より

 

あかねについて

 さて、一方であかねです。

 自殺未遂するほど追い詰められている時にアクアに助けられ、そのまま番組でキスまでしています。デートの様子などをSNSに投稿していることからも、客観的に見れば完璧に彼女。

 
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『【推しの子】』30話 より

 

 しかし、ここでアクアの「他の奴」は打算で動いたり、嘘を吐いたりという発言を思い出してみましょう。彼氏のフリをする。その時点で打算まみれではないでしょうか。

 

 また、私個人としてはラブコメのcpは片方の好意ではなく、両方からの好意が無ければ成立しないと考えます。重曹ちゃんであれば、両方成立するような気がするのですが、あかねの場合だとあかねがアクアを好きなのは理解できても、アクアがあかねに好意を寄せる理由が今のところみつかりません。

 勿論今のところなので、これからの展開次第かもしれませんが。

 

 また、こちらの描写も考えてみましょう。アクアが誰かを殺すことが目的だったら?とジャブを打った時のあかねの反応です。


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『【推しの子】』52話 より

 

 2.5舞台編は見方によればアクアとあかねの距離が少しだけ縮まったように感じるでしょう。その最たるものがこのアクアが自身の胸の内を暴露した場面です。

 

 しかし、思い出してほしいのですが、本作は映画製作という形でアクアの復讐劇を終わらせます。隣に一緒に殺してあげるなんて言う人が居たら映画製作じゃ済まなさそうじゃないですか?笑

 個人的に未来軸の映画製作というものも重曹ちゃんの様に、アクアが闇に落ちたときに引っ張り上げてくれるような存在が隣に居るからこそだと思ってます。

 

アクア視点は?

 最新68話の姫川の発言からも客観的にアクアがあかねと重曹ちゃんをたぶらかしているように見えることが分かります。


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『【推しの子】』68話 より

 

 復讐を失ったアクアはずっと悩むわけですが、その自問自答は「もう自由になって、普通に生きて、普通に幸せになっても」というものです。

 普通に生きて、のところにあかねと重曹ちゃんの顔が映っているのが分かります。

 これは解釈の問題なのでアテにしないで欲しいのですが、

 「普通に生きる」ことを悩んでいる時点で、アクアの中ではもしかしたらどちらがいいとか決まっているのかな、なんて思ったりします。

 二人の顔を思い浮かべて、どっちが好きだではなく普通に生きることを悩むアクアくん。

 

 まぁそれを置いておいても現時点では重曹ちゃんが気の置けない存在であって、あかねが打算の関係であるように読めるので、重曹ちゃんが真のヒロインなのかなぁと思います。

 

殺人事件の犯人は?

時系列を整理する

 さて、本作では殺人事件が2回起きている。

 1回目はゴローの殺人事件。


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『【推しの子】』1話 より

 

 2回目はアイの殺人事件。


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『【推しの子】』9話 より

 

 1回目のゴローの殺人事件はアイが妊娠して病院に来た時のため、アイが16歳。

 2回目はちょうどアイが20歳の時である。

 つまり、アクアとルビーが3歳の時にアイの殺人が起こったと考えられる。

 

 そして高校に二人は入学。

 そこで重曹ちゃんと再会し、さらには様々な芸能活動をしていく訳だ。

 高校1年生であるなら、アクアとルビーは15~16歳である。

 実際2.5舞台編での顔合わせの時に16歳と記載されている。


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『【推しの子】』41話 より

 

 つまり、物語でいう現在はアイの殺人から約13年後であると考えられる。

 アイの殺人事件の犯人は自殺を図って死亡している。

 しかし、引っ越したばかりの新居に犯人が来たこと、子どもの存在を知っていたことから犯人に情報を提供した真の犯人が「父親」であると推察して、芸能界で情報を集めている訳だ。

 

最新68話の矛盾とミスリード

 さて、最新68話ではアクアの父親は姫川の父親と遺伝子上一致することがしめされた。しかし、姫川の父親は既に亡くなっており、アクアは復讐心の向ける先を失う。

 

 姫川が教えてくれた事件は女優・姫川愛梨と売れない役者・上原清十郎が軽井沢のコテージで姫川大輝が5歳の時に心中して亡くなっているということだ。


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『【推しの子】』68話 より

 

 DNA鑑定で一致したものの既に生きていない。

 

 しかし、68話のこれらの情報には矛盾点とミスリードが存在する。

 

 改めて整理するために姫川の発言を引用する。


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『【推しの子】』68話 より

 

 ここでは、姫川はアクアのことを17歳としているが、疑問形であることから正確な情報ではなく、姫川のうろ覚えだと仮定する。

 そうすればアクアは17歳ではなく、16歳だ。

 こちらの方が高校一年生としても筋が通る。

 

 姫川はお酒が飲めるようになったばかりであるから20歳である。

 そんな姫川が5歳くらいのときに心中事件は起こった。

 つまりおよそ15年前である

 

 おかしくはないだろうか??

 

 上原清十郎を真犯人だと仮定する。

 上原は15年前に亡くなっているはずなのに、13年前のアイの殺人に情報提供者として関わることは出来ないのだ。

 

 ここで時系列としての矛盾が発生する。

 

 DNA鑑定が99%である以上、残りの1%の可能性を論じることは出来るが、それは科学的にナンセンスなので今回は考慮しない。

 つまり、アクアと姫川の父親が同じであることは科学的に証明された。

 しかし、姫川と上原清十郎が本当に親子関係であったことは科学的に証明されていないのである。

 これが68話の矛盾点とミスリードだ。

 

 68話をお酒飲みながら読んでいたせいで、コメントで指摘されるまでマジで言語化できとらんかった。持つべきはマジレスしてくれる読者様ですね。

 

 つまり、上原とは別に姫川とアクアの本当の父親は存在し、恐らくこれらの事件の真犯人なのだろう。真犯人の情報としてはほとんど増えていないが、上原ではないことは確定なのだ。

 

 そうすると、時系列としては、①姫川の誕生②ゴロー死亡③アクア・ルビー誕生④姫川・上原心中⑤アイ死亡であろうか?

 あまりにも姫川・上原の心中もタイミングがよすぎる。

 軽井沢のコテージという場所の情報も含め、他殺の線も見えてくるだろう。

 

 恐らく劇団ララライ関係者。アイより歳は上だろう。

 なんとなく見えてくるものがある。

 

 よって、また次の次の章くらいからアクアの犯人探しが始まるのだろう。

 その前にB小町のMEMやルビー、重曹ちゃんのわちゃわちゃで癒されたいものだ。

 

 おしまい。