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【感想と考察】『【推しの子】』149話「海にて」【漫画】

 2024年5月16日発売「ヤングジャンプNo.24」で『【推しの子】』本編の最新149話「海にて」が掲載・更新されています。

 前回の感想記事はこちら。

isoisogingin.hatenablog.com

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 私は重曹推しです。

 記事の内容やそれに含まれる感想もだいぶ重曹寄りになることはご容赦ください。

 それについて、随分と前ですが、『【推しの子】』の今後の展開について割と本気で考察した記事を書いていますので、今後の展開まで予想したい方は以下の記事をチェックしてください。この記事で書いてある考察などを前提にこの記事のように各週の感想記事も作成しています。

 ※約3年ほど前の記事になります。

isoisogingin.hatenablog.com

isoisogingin.hatenablog.com

isoisogingin.hatenablog.com

 なので、以下に含まれる感想の内容にも『【推しの子】』の恋愛要素(特にアクかな)に焦点を当てた内容が多くなります。上記内容が苦手な人、宗派が合わない人はブラウザバックしていただければ幸いです。

149話「海にて」感想と考察

重曹の心境(海にて)

 148話にてあかねにアクアとヨリを戻すよう伝えた重曹。先週断面では、あかねとアクアの会話を聞いていた可能性を考察した。結論から言えば、その考察がズバリ当たっていた。

isoisogingin.hatenablog.com

 当たり前であるが、重曹はアクアに対して恋心を抱いている。そしてその想いに対して割り切って諦めるなどしていない。ただ、二人の会話を聞いたことで、あかねがアクアに未だ好意があること、アクアとあかねの間に自身が知らない復讐の話題があることで勘違いを起こした。

 それが結論だ。

 重曹は重い女なのだ。想い人のキスシーンで涙を流し、枕営業は泣きながら断る。そんな純粋を地で行く重曹がアクアを諦めきれるはずがない。アクアから重曹への好意も大概重たいが分かりにくい。それに対して重曹は分かりやすく重たい。

 だからあかねとの会話でも涙が溢れる。

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Ⓒ 集英社 2024

赤坂アカ/横槍メンゴ『【推しの子】』149話 より

あかねの心境(海にて)

 そんな重たい女代表重曹の心からの想いを聞いて、あかねも明確に言葉にする。「恋愛感情とかは別れた時にもう整理ついている」。これがあかねの回答だ。

 当然、好きではある。

 ただ、その「好き」はかつてとは異なるものだとあかねは主張するのだ。あかねがアクアに対して声をかけるのは「幸せを願って」。自身に未練は無いと告げる。

 重曹とあかねは明確に対比されて描かれている。それは恋のライバルであり、役者としてのライバル。それは年代が近く境遇が近い故だ。そんな「対等な関係」として描かれるからこそ、あかねの言葉は重みがある。

 「大人なフリして自分の願いを諦めすぎ」

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Ⓒ 集英社 2024

赤坂アカ/横槍メンゴ『【推しの子】』149話 より

 この言葉は、重曹推しの読者からすれば、「よく言ってくれた」という感情があるのではないか。子役時代を過ぎて芸能界の闇に触れてきた。そんな彼女は器用貧乏に立ち回り、自分自身を主張しなくなった。

 アクアと再会し演技の上では自己主張をするようになったものの、根の部分は変化していない。アイドルやプライベートではその性質が一層顕著だ。もっと自分の魅力を理解して良い。もっと自分のことを好きになって良い。もっと他の人が自分の魅力に気づいていることを信じても良い。

 だからこそ、よく言った。

 結果として重曹に逃げられ、その言葉を重曹が全て受け止めるには至らない。それでもあかねの言葉には今後の重曹ヒロイン展開への布石になる。

あかねの思惑(海の翌日)

 あかねに「恋心に整理はついている」と明言された重曹。そんな重曹の家に、あかねが押し掛けるのだ。インターホンで目を覚ましたら、家の前にいる。あかねっぽさが出ているシーンではあるが、見ようによっては普通に怖い。

 どうやらあかねは重曹の恋を応援することを決めた様だ。あかねの目的はアクアの幸せ。そのために復讐をさせたくないというのは前148話でのアクアとの会話とも一致する。そこに重曹が登場する要因は大きく2つ存在する。

 1つ目は、重曹はあかねも認める女性であること。元であっても付き合っていたあかねとしては、アクアの次の彼女に対しても認めた女が良いという願望があるらしい。

 2つ目は、アクアの復讐を阻止すること。重曹からアクアへの好意は勿論のこと、アクアが重曹を大切に思っていることもあかねは理解している。そんな「大切な存在」が出来てしまえば、危険な復讐は実行しない。それがあかねの推察だ。

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Ⓒ 集英社 2024

赤坂アカ/横槍メンゴ『【推しの子】』149話 より

 あかねは元カノとして、アクアに対する知識を披露する。好きな服、好きなメイク、好きなシチュエーション。これをきっちり把握しているのもあかねらしさか。

 ただ、このアクションを受けて、重曹がアクアに告白をすることはあるかという問題がある。まず重曹の性格上アイドルの間は好意を伝えることは無いのではないか。そうなればアイドル卒業後だが、卒業ライブのスケジュールは後ろ倒しになっている。

 次に、仮に重曹が告白したとしてアクアは受けるのかといいう問題がある。アクアが重曹を大切に想い、好意を抱いているのは間違いない。ただし、その存在が復讐の枷になることは自身で理解しており、そのために一度重曹を突き放している。

 かつて突き放し、苦しい想いをしたからこそ断れないという考察もできる。しかし、あかねの計画通りアクアの彼女に重曹がなって幸せに終了とはいかないことも予想はつく。ただし、今後は重曹がメインヒロイン枠として物語が進行することはある程度確定したと言っても良いのではないか。

今週の重曹ちゃん

 10秒で泣ける天才子役ではあるが、この涙は心のからの感情であることが分かる。涙を流しながらあかねにヨリを戻すように言っていた重曹。あかねのとの会話は重曹自身にも恋愛心を自覚させるものだった。これらを踏まえて、今まで以上に恋愛的にアクアを意識するようになるかもしれない。

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Ⓒ 集英社 2024

赤坂アカ/横槍メンゴ『【推しの子】』149話 より

次回更新は

 次回更新は2024年5月23日(木)の予定である。