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【感想と考察】『【推しの子】』124話「反転」【漫画】

 2023年7月20日発売「ヤングジャンプNo.34号」で『【推しの子】』の最新124話「反転」が掲載・更新されています。

 前回の感想記事はこちら。

isoisogingin.hatenablog.com

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 私は重曹推しです。

 記事の内容やそれに含まれる感想もだいぶ重曹寄りになることはご容赦ください。

 それについて、随分と前ですが、『【推しの子】』の今後の展開について割と本気で考察した記事を書いていますので、今後の展開まで予想したい方は以下の記事をチェックしてください。この記事で書いてある考察などを前提にこの記事のように各週の感想記事も作成しています。

 ※約3年ほど前の記事になります。

isoisogingin.hatenablog.com

isoisogingin.hatenablog.com

 なので、以下に含まれる感想の内容にも『【推しの子】』の恋愛要素(特にアクかな)に焦点を当てた内容が多くなります。上記内容が苦手な人、宗派が合わない人はブラウザバックしていただければ幸いです。

125話「反転」感想と考察

ルビーの豹変

 アクアの前世がゴローであると知ったルビー。

 前回最後のコマで、ルビーがアクアを”ゴロー”として認識し、恋愛対象として見ていることも明らかとなった。ただ、実際にどういう感情を抱いているかは置いておいて、アクアはルビーの心の拠り所と成った。

 一見するとシスコン、ブラコンの兄妹。

 (読者視点では、前世や近親相姦がちらつくが、)

 世間一般で兄妹の仲睦まじいのは良いことだろう。

 しかし、ルビーはつい先日までアクアを避けていた。だからこそ、そのあまりの豹変っぷりに重曹もMEMも驚きを隠せない訳である。

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集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』124話 より

 世の中万物均衡がとれるように法則がある。

 人間の感情も+1と-1どちらかを行ったり来たりしながらバランスをとっているのかもしれない。要するに、アクアを嫌っていた反動でアクアのことが好きになっているという理論だ。

 勿論、美男美女の双子カプは絵になる。

 (ここでは言う”カプ"は、恋愛的なカップルではなく人間二人の組み合わせを指すという前提で考えるが)

 MEMが言うように、ルビーに拠り所が出来たのは悪いことではない。

 しかし今現状では、重曹は既に「あーくん」呼びをしているし、ルビーは立派なブラコンとなった。既に未来軸の状態にほぼ近い状態なのだ。で、あれば最終的にアクアが他の誰かと付き合うような展開にはならないまま、結末を迎える。そのような可能性も心に留めておきたいと思った。

 (個人的には変にアクアが誰かとくっつくくらいなら、それでも良い)

ルビーの懸念点

 そんな精神的に安定したルビーではあるが、重曹が語る通りルビーのスケジュール問題は解決していない。事実として、演技力を磨くための稽古時間は必須であり、芸能人として露出を増やしていく売り時でもある。それに加えて本業は学生である。

 (MEMが"学業"という概念を忘れているのを見て年の差を再確認)

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集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』124話 より

 そしてその問題はルビー一人では解決しない。

 むしろ、営業であるミヤコさんの手腕にかかっていると言える。アクアがミヤコさんに天童寺家にルビーを近づけないことを言及していることから察するに、ルビーにとって乗り越えなければいけない壁は多く存在し、改めて対面する可能性もある。

 本当に天童寺さりなは母親に愛されていなかったで終わって良いのか。もしかしたら家族問題の方にももう一山残っているのではないか。私はそう考える。

ミヤコさんの拠り所

 根本的な問題解決はミヤコさんの仕事。

 しかし、ミヤコさんはアイの死後努力して切り盛りしてきたものの、本来はその道のプロではない。加えて、ルビーとアクアに対して幼いころから育ててきた母親のような感情もある。

 それらの感情の重なりは、少し前のルビーと似ている。

 考えることが膨大で、思考の結果が追い付かず、爆発する。今のミヤコさんにはルビーが手に入れたような「心の拠り所」が足りていないのである。(勿論、ルビーが芸能界でトップを獲れると信じているところはあるが、その感情はミヤコさんを支えてはくれない)

 自身の寝食よりも、ルビーとアクアの寝食。

 それでも本当の母親ではないから、(加えてルビーとアクアは転生しているから)、ミヤコさんにとっては彼らの本心が見えてこない。

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集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』124話 より

 そんな弱りきったミヤコさんの目の前に偶然に居合わせるのは、前苺プロ社長の壱護である。この出会いがミヤコさんの、そしてルビーとアクアの道をどのように切り開いていくか必見である。

 (壱護はアイの真実を知っているか?にも注目が行くところだ)

今週の重曹ちゃん

 しっかりルビーにも嫉妬する重曹ちゃん。

 重曹ちゃんの言葉を借りるならアクアとルビーの絵面は「無理無理ドン引き背徳感エグい」である。絵にはなるが、ライバルになってくれるな。

 それは私個人としても切実な願いだ。

 だが、数週間ぶりに重曹のコマがあったので、今週はそれでヨシ!

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集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』124話 より

次回更新は

 次回更新は2023年7月27日(木)です。