葉のブログ

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【感想と考察】『【推しの子】』101話「窮地」【漫画】

 1か月程度の休載期間が明けて更新されました。

 2022年12月1日発売「ヤングジャンプNo.1特大号」で『【推しの子】』の最新101話「窮地」が掲載・更新されています。

 前回の感想記事はこちら。

isoisogingin.hatenablog.com

isoisogingin.hatenablog.com

 

 

 私は重曹推しです。

 記事の内容やそれに含まれる感想もだいぶ重曹寄りになることはご容赦ください。

 それについて、ちょうど一年ほど前ですが、『【推しの子】』の今後の展開について割と本気で考察した記事を書いていますので、今後の展開まで予想したい方は以下の記事をチェックしてください。この記事で書いてある考察などを前提にこの記事のように各週の感想記事も作成しています。

isoisogingin.hatenablog.com

101話「窮地」感想と考察

芸能界の人間

 あれよあれよという間にシマカンの仕事場に連れ込まれた重曹。当然の様に、”仕事場”には普通のアパート(マンション)であり、ベッドまで置いてある。そこまで見て重曹は連れ込まれているという事実に気づくのだ。

 結局のところ芸能人は遊び人が多い。事実としてどうかは置いておき、『【推しの子】』という漫画ではそのように描かれている。

 シマカンもその中の一人である。

 結婚していながらもお互いに不干渉で遊びまわり、高校生である重曹に優しい言葉をかけながらも関係を迫る。主である私がそれを歪であると感じてしまうのは、私が「芸能界」に踏み入っていないからなのかもしれない。

 しかし、重曹とて芸能界の人間である。

 気づいた時点で連れ込まれた事実は変わらない。そのトークスキルと愛嬌、そして女性としての最終手段で乗り切る算段を描くのだから大したものだ。

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『【推しの子】』101話 より

重曹の可愛いが詰まっている

 本来であるならば「今週の重曹ちゃん」のコーナーで取り上げるべき内容ではあるのだが、本ブログを少しでも重曹要素マシマシにするためにこちらでも触れたい。

 重曹は根っからの女優だ。

 カメラの重圧を跳ね除け、自分以外の何かにすっぽり収まる。自分ではないそれを演じる快感を覚えてしまい、それに焦がれるのである。

 ただ、重曹は正直なのだ。

 本ブログを読んでくださる方なら、”ツンデレ”という属性はご存じであろう。好きな人の前ではツンツンして本心と真逆のことを言ってしまう。重曹は典型的なツンデレキャラであると言える。

 そしてツンデレキャラは正直である。

 素直になれないだけ、口から出る言葉が逆なだけなのだ。逆を言うと、好きな人の前で放つ言葉の逆を取れば本心なのである。騙そうとする意図なんて介在しない。

 そしてツンデレキャラは、好きな人を前にしなければ、素直で正直なのだ。今まで画かれたように、重曹は何事にも正面から向き合う。一途という言葉がよく似合う。それこそ、女優業に対しても、アイドル業に対しても、自身が何を出来るかを考え、その仕事と向き合う。

 その性質は恋愛でも変わらない。

 仕事がもらえる。女優に戻れる。それらの甘い言葉を囁かれたとしても、重曹はアクアへの想いを偽ることは出来ない。本人に言えないだけ、素直になれないだけで、その想いは本心であり、重曹は自分に真っすぐなのだ。

 散々考えた断り文句は空の彼方に消え、涙ながらに吐いた「好きな人が居るんです」と言う言葉は、決してアクア本人には言えない言葉である。

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『【推しの子】』101話 より

マスコミの嫌な所

 私の持論であるが、「自分と全く同じ景色を見ている人は居ない」ということが言えるだろう。屁理屈のようであるが、一見同じ景色を見ている様でも、人間が二人居れば角度やら高さやら何かしらが異なるはずである。「近しい景色」を観ることは出来ても、「全く同じ景色」を観ることはできない。

 ある円錐を下から眺めれば円形であるが、横から見ると三角形に見えるのと同じ理論だ。そして、マスコミはそれを意図的に行う。敢えて事実を捻じ曲げるような描き方をする。それは『今ガチ』の炎上の火種にもなったことで覚えているだろう。

 重曹はシマカンとの関係を持たなかった。事実としては、シマカンの仕事場で、仕事の話をして、恋愛の話をした。しかし、マスコミはそれを許さない。「シマカンの仕事場」と「重曹と二人」と言う情報から、あることないこと書き殴るのだろう。

 前提として、シマカンと二人で家に入った重曹は当然もっと考えるべきではあった。しかし、それが出来ないくらい日々の仕事などでマイナス方面の思考になっていたことは描かれているし、そのような思考になった時に人が判断力に欠けることも、それこそあかねの自殺未遂などで描かれている。

 だから、重曹にも悪い部分はありながら、そこに至るまでの原因は様々なものが絡んでいるのだ。重曹は悪くない訳ではないが、そこまで責める気にもならん。

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『【推しの子】』101話 より

 展開的に言えば、休載前(およそ一か月前)に予想した展開通りと言える。恐らく多くの読者が予想していたありきたりのものだ。唯一良かったところとしては、重曹からハッキリとした断り文句、そしてアクアへの想いが聞けたことである。

 果たして、ここから予想が裏切るような展開はあるか。

 個人的には、重曹が炎上の中心になることでアクアがどのように絡むかに注目している。(というより、アクかなにしか注目していない)

今週の重曹ちゃん

 勿論重曹が炎上に巻き込まれるのは良い気はしないが、重曹成分マシマシなだけ嬉しいものがある。一生重曹中心に展開してくれ。

 それは置いておいて、完全に悪いホストに捕まった風な文言を並べる重曹ちゃん。それでも涙を流しながら「好き」と言えるほど想っているのだ。アクアなんて辞めて、俺の彼女になってくれんか????

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『【推しの子】』101話 より

次回更新は

 次回更新は2022年12月8日(木)である。