2022年5月11日発売の「ヤングジャンプNo.24」で『【推しの子】』の最新80話「願い」が掲載され、更新されています。
前回の感想記事などはこちらから。
ちょうど一年ほど前ですが、『【推しの子】』の今後の展開について割と本気で考察した記事を書いていますので、今後の展開まで予想したい方は以下の記事をチェックしてください。また、この記事で書いてある考察などを前提にこの記事のように各週の感想記事も作成しています。
80話「願い」感想と考察
MV撮影の終わり
さてさて、波乱万丈疾風怒濤という勢いで進んだ宮崎旅行編。
長々と続いた2.5舞台編とは反して、何か大切な過程を色々すっ飛ばした気がしなくもない。
何はともあれ撮影は終わった。
物語の期間としても数日だったことを踏まえると妥当なのだろう。
『【推しの子】』80話 より
MEMが明日の飛行機で帰ると言うように、もはや慰安旅行ではなく、弾丸ツアー(仕事)であるが、これも最初から分かっていたことだ。
撮影が終わったとしても、MVが完成した訳ではない。
それこそ今ガチの時も撮影が終わった後にも複数人の手が入った。
だからこそ炎上したとも言えるし、だからこそ番組として成立するとも言える。
今回も同じだ。
オフライン編集にオンライン編集。
動画の製作は私自身がしたことがないので、詳しくは分からないが多くの工程が残っていることが窺える。
あかねの思惑
風呂場での会話から察するに結局堂々巡りではなかろうか。
あかね自身も「正式に付き合う」に確証を持てている訳ではないようだ。
アクアはガチでキスだけしたんか。
「好き」という告白とかしとらんのかい。
これは4月からずっと触れていることであり、モヤモヤの種でもある。
アクアの思惑がどうであれ、あかねの想いに対してアクアはキスをするという返答をする訳だ。前回はあかねを道具として見ていたからこそ。では、今回はそうではないと言い切れる?
しかし、人間お風呂の前では大抵のことはどうでも良くなる。
世の理に従って、あかねも思考を放棄し、重曹ちゃんと役者の話になる。
重曹ちゃんは、あかねはこれから大事な時期だと自分のことを棚に上げて、暗に「アクアとの関係を解消するべき」と読み取れるような言葉をかける。
だから、あかねも(仮)の関係ではないぞ、と対抗するのだ。
『【推しの子】』80話 より
「恋リア」って「恋愛リアリティーショー」の略語なんですね。
知識が増えました。(普段テレビを見ないことがバレた)
要約すると、
重「いつまでもあの時の番組の気分でいるなよ(はよ別れろ)」
あ「もうあの番組のような関係(仮のカップル)ではない」
女の世界って奴ですかね。
ルビーの願い
実はルビーはゴローの白骨死体が発見されてから、笑顔の描写が一度もない。
撮影が終わった後も、部屋であかねと話す時もその顔は「冷たい」と表現するのが正しいだろう。
宮崎から帰る前に神社に行く一行。
荒立神社は芸能や縁結び交通安全などのご利益があるそうで。
凄まじい勢いで進んだ宮崎旅行。
あかねとアクアの関係。
ルビーの闇落ち。
重曹に対するあかねの宣言。
そしてまたしても何も知らないMEMなのだ。
『【推しの子】』80話 より
何も知らないMEMは一仕事を終え、まるで溶けているかの如く「お祈り」を提案し、各々がその願いに手を合わせる。
その中で静かにルビーはアクアが早く犯人を発見するようにと願うのだ。
復讐心の方向性が他力本願過ぎて正直「???」となったが最近の展開と比べると些細なことだ。
『【推しの子】』80話 より
様々な思惑を乗せた旅行はこれで幕を閉じ、しかもそのまま時計の針は半年も進む様で正直私もビックリだが、来週に続くようだ。
今週の重曹ちゃん
男らしい重曹ちゃん。
最高だぜ!!!!
重曹の温泉回を生み出したという事実だけで評価に値する。
いや、マジ男らしいっす。
『【推しの子】』80話 より