2022年5月18日発売の「ヤングジャンプNo.25」で『【推しの子】』の最新81話「躍進」が掲載され、更新されています。
前回の感想記事などはこちらから。
ちょうど一年ほど前ですが、『【推しの子】』の今後の展開について割と本気で考察した記事を書いていますので、今後の展開まで予想したい方は以下の記事をチェックしてください。また、この記事で書いてある考察などを前提にこの記事のように各週の感想記事も作成しています。
81話「躍進」感想と考察
B小町の変化
なんやかんやあって、ルビーが闇落ちして、アクアがキスして、重曹が脱いだMV撮影編も終わり、どうやら今週から新章らしい。
その新章なのだが。
端的なコメントとしては一言。
終わるんか???
最新81話は冒頭からおよそ10ページに渡ってMEMの一人語りで描かれる。
大丈夫そ??
それ、連載打ち切りの作品がよくあるパターンじゃん。
B小町は宮崎で撮影したMVでバズりにバズった。
それに加えてMEMのインターネットに対するノウハウを活用した結果、人気が急上昇したようだ。しかし、その一方で宮崎で起こったゴローの白骨死体発見とアクアとあかねのカップル成立は華やかなアイドルグループに陰を落とす。
『【推しの子】』81話 より
ルビーの変化
ルビーは以前から解説するように、どうやら完全に闇落ちしたらしい。
しかし、そのミステリアスで陰の落ちた感情が人を魅せるというのも、なんとも皮肉な話である。
『【推しの子】』81話 より
重曹ちゃんの変化
どうやらアクアは重曹に正面から「あかねと正式に付き合う」ことを伝えたらしい。
『【推しの子】』81話 より
前々から記事で書いている通り、私はアクアがあかねを好きになる理由が分からないのだ。
あかねは自殺未遂を助けてもらったことがキッカケと言えるだろう。
所々「恋愛感情が分からない」だとか、余計なややこしい描写があるせいで納得しづらいが、まだ分かるのだ。一方で、自らビジネスで付き合い、「好きではない」と宣言しながら、宮崎で病院巡り(笑)をして、付き合うに至ったアクアの心理が全く理解できず困っている。
そしてアクアの恋愛感情が理解できないせいで、あかねよりも読者目線には(というより他のキャラクター的にも)明らかに恋心を抱いているであろう行動をしているチョロインこと重曹が報われないことに腹が立つのだ。
一方のヒロインよりも明らかに大きいキッカケやイベントがあれば、大きな感情を表してくれれば納得できるかもしれない。
しかし、私にはそれが分からない。
だから、アクアの姿も「自分に恋愛感情を抱いている相手に真正面から他の女と付き合う宣言をする」という何とも言葉にしがたいクソ野郎にしか私の目には映らないのだ。
解釈不一致という言葉を使うのも憚られるほどだ。
私の書き殴りが長くなったが、重曹ちゃんとしては役者として生きていくところを、アクアのために半ば無理矢理アイドルグループに所属することを決めたようなものだ。
つまり、B小町に所属する理由が無いのである。
撮影などアイドルグループとしての仕事はこなす。
「仕事」なのだ。
それ以上の目的を失った重曹ちゃんには義務感に近い感情しかない。
意図して涙を流すことで一世を風靡した役者は、誰にも映らないところで一人意図せず本物の涙を流すのである。
こんな姿、前も見たわ。(呆れ)
『【推しの子】』81話 より
『【推しの子】』30話 より
アクアとあかね
一方その頃アクアとあかねはと言うと、お互いにネットバラエティと役者と舞台を変えた上でそれぞれ躍進しているらしい。
あかねの「早く会いたい」は彼女として理解できるが、アクアは相変わらず感情が読めない。仮にも重曹を差し置いてあかねと付き合うのだから、好きだという感情を見せてくれ。なにかしらそのような恋愛感情に繋がる描写が無いと納得できない。
と、どんどんアクアへのヘイトが溜まっていくので、今回はこの辺で。
『【推しの子】』81話 より
今週の重曹ちゃん
B小町に居る目的を失いながらも、カメラの前ではその役を演じる重曹ちゃん。
(てか、3人中2人が思ってもいないようなことを話していると考えるなら、このシーンは考えれば考えるほど闇が深いな)
普通にこっちも心が痛いわ。
もう、いっそのことアクアじゃなくていいんで、重曹ちゃんが幸せになる世界線をおまけとかで描いてくれればそれだけ買うんで、あとは求めません。
自分の好きなキャラが、なんでか知らんけど(ココ重要)不幸になる姿を見せられる。
普通に読むの怠いし、少なくとも楽しくはないわ。
願わくば重曹の幸せな世界線を。
最低でも論理が合って納得できるくらいの展開を。
『【推しの子】』81話 より