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【感想と考察】『正反対な君と僕』55話「未来/暫定/確定」【漫画】

 2024年5月27日に少年ジャンプ+|人気オリジナル連載が全話無料!の最強WEBマンガ誌 (shonenjumpplus.com)『正反対な君と僕』最新55話「未来/暫定/確定」が更新されたので感想と考察を書いていこうと思います。

 前回の記事はこちらから。

isoisogingin.hatenablog.com

 因みに私の推しはタイラズマです。

 皆でタイラズマを全力ですこりたい。

isoisogingin.hatenablog.com

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 最新巻は6巻です!

55話「未来/暫定/確定」感想と考察

久しぶりのタイラズマ回

 西さんと山田の家デート。

 そして鈴木と谷の夏祭り回。

 これらの展開を考慮して、そろそろタイラズマ回が来るのではと正座待機をしていたのだが、その甲斐があったというものだ。52話以来の3話ぶり。話数としてはそれほど長くないのだが、4月上旬以来実に2か月振りくらいである。

 そんなタイラズマも夏の受験シーズンに突入している。東が自身の恋心を自覚したのが3月であるため、物語上の時間経過としては数か月が経っていることが分かる。その間の東の変化としては「平を探すようになった」ということだ。

 同級生に誰か探しているのか、と尋ねられるくらいには日常の何気ない瞬間に平を探して目線を移している。完全に恋する乙女状態である。東としても、恋愛方面の思考を巡らせては、進路だとか交友関係だとかが頭を遮って思考を停止する。それを繰り返しているように窺える。

Ⓒ 集英社 2024

阿賀沢紅茶『正反対な君と僕』55話 より

 物語当初の過去の元カレ話を次々ぶち込んでくる諦観したあの頃の東の姿はもうない。そわそわする様子は今まで以上に年相応の若々しい女子高生の姿である。

平の進路

 東と平は例のファミレスで定期的に勉強をする仲になっている。そこで繰り広げられるのは進路の話。平は市大を第一志望としつつ、早めに受験から脱したいという理由で志望校推薦も受けると言う。

 何とも平らしい理由ではあろう。

 ここで注目したいのは東の反応である。

Ⓒ 集英社 2024

阿賀沢紅茶『正反対な君と僕』55話 より

 真っ先に出てくる感想が「遠い」。完全に恋している乙女の反応である(本日2回目)。この様子から窺えるのは、東が普段の何気ない会話から平と付き合えるか、そもそも自身はどんな気持ちか等、平のことを考えていることだ。

 そして、この会話は東としては面白くないのだ。東は平の進路を聞いて、今後会えなくなる可能性が過ぎり、モヤモヤする。一方の平はその発言内容から、東のことを恋愛対象や「会えなくなるのが嫌な存在」として認知していないことが透けるのだ。

 さらに加えるなら、平の志望校推薦はファミレスで駄弁るという二人だけの貴重な空間が失われる可能性さえも示唆される。受験が嫌で指定校を目指す平は、合格後に東と一緒に勉強するなんてことはしないだろう。

指定校推薦バトル

 指定校推薦。

 各学校が独自に持っている大学への入学切符。その特徴としては、①早期に合格が決まること、②一般入試で受ける必要がある試験がいくらか軽減されることの2つが挙げられる。

 そのために内申点などが必要であるが、それ以上に各学校の中で枠が決まっていることが問題となってくる。同じ指定校推薦に挑戦する人が複数人居る場合、内申点などを考慮して選別が行われるのだ。

 だから、平はなるべく指定校推薦の人を減らしたい。その対象が谷である。谷も第一志望ではないものの、指定校推薦を検討していた。しかし、結局は夏祭りでの思考を踏まえて、教育学部がある指定校推薦は辞退する。谷は自身が何になりたいか、どのような可能性があるか、視野を広くすることを決めたのだ。

 次の競争相手は本田である。どうやら平と本田は生活環境委員という委員会に所属しているらしい。平はHRが終わらないため、挙手をしたという何とも彼らしい理由である。一方の本田は、一度腕章をつけて見たかったというこちらもヲタクの彼女らしい理由だ。

Ⓒ 集英社 2024

阿賀沢紅茶『正反対な君と僕』55話 より

 最終的に、この指定校推薦バトルは本田が勝ち取ることとなる。しかし、平は指定校推薦志願書自体は提出したのだ。ただ、指定校推薦は提出して終わりではない。当然面接などの一般入試などには無い関門が発生するし、私立であるため学費免除が発生しなかった場合は多額の費用が発生する。

 平としても指定校推薦には深い拘りはない。だからこそ、それらの不安に襲われるのである。本当に指定校推薦に提出するべきだったか、を提出後に不安になる。何とも過去を振り返りがちな平らしさ全開だ。

 そんな考え事をしながら廊下を歩いていたせいで平は人と衝突してしまう。しかし、その相手は東だったのだ。平自身は全く自覚していないかもしれないが、東のことを認識した平は『正反対な君と僕』史上最もイケメンな表情で安堵するのだ。

 これは間違いなく平の中でも東の存在が大きく、かつ安心できることの証拠である。ただ、ぞれを平自身は認識していない。今後、平が東への感情が「恋愛感情」に変っていくためには、東からのアプローチか、何かしらのキッカケが欲しいところだ。

東の迷い

 学校内で無自覚に平を探して視線を移していたり、平が本田と委員会のために二人で歩いていることを見て不安になったり。今まで「告白を受ける側」だった東は自分から恋愛することに慣れていない。

 だからこそ、確実に好意は自覚していながら、春から数か月にわたって否定材料を探しては「恋愛感情」という名前を付けないようにしている。ただの良い友達。ただ、平の安堵した表所を見て、顔を赤くする東の様子を見るにそれも限界の様だ。

 東は平に恋愛をしている。

 それが良くわかる。

 幾度となく表現した恋する乙女の表情だ。

Ⓒ 集英社 2024

阿賀沢紅茶『正反対な君と僕』55話 より

 ここまで、自覚すれば行動を起こすのは東の方からに違いない。今後も一緒に勉強などをしそうな気配である。ただ、東も意外と色々考えるタイプであるため、最終的に告白するのは受験後、卒業が近づいた時期になると予想する。

主のイチオシシーン

 マジでこの安堵した平がイケメン過ぎる。本当に物語史上最もイケメンな瞬間である。こんな表情されたら、そりゃ東も顔を赤くする。

Ⓒ 集英社 2024

阿賀沢紅茶『正反対な君と僕』55話 より

次回更新は

 次回更新は恐らく2024年6月10日(月)になると思われる。