2023年6月6日にマンガクロス | 秋田書店の新作漫画が無料で読める! (mangacross.jp)で『僕の心のヤバイやつ』最新122話「僕は覚悟が足りない」が更新されたので感想と考察を書いていこうと思います。
前回の感想記事はこちらから。
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122話「僕は覚悟が足りない」感想と考察
意図しない二人きり
好きな人と二人きり。
文字面的には人によって憧れるシチュエーション。そう、状況の捉え方など人による。市川がこの状況に焦りを隠せない一方で、山田はニヤけているのだ。
秋田書店 桜井のりお『僕の心のヤバイやつ』Karte.122 より
学校ではなかなか市川に近づけなかった。
そんな山田にとってこの状況は千載一遇のチャンス。
一方、市川は早くこの状況から抜け出したい。
そんな市川が選んだのは「関根萌子に連絡を取る」という手段。この手段は市川的には何も考えず状況を鑑みて選んだ選択肢。しかし、山田からすれば面白くはない。
すぐに連絡を取れるほど、市川と関根が仲が良いということであるし、そのメッセージの内容も何かを勧めあうような仲の良さが窺える。
秋田書店 桜井のりお『僕の心のヤバイやつ』Karte.122 より
当然、彼女である山田にとって嬉しいことではない。
だから、山田は拗ねるのである。
市川の覚悟
市川には覚悟が足りない。
それは進学先に対する覚悟かもしれないし、山田の彼氏としての覚悟かもしれない。これら二つは全く別の切り口で明らかになる。
進学先については、関根に語る形をとって山田にも告白する。修学院を受験する。かつて私立受験に失敗した過去に囚われず、自分の心に素直になりたい。
その思いからの告白である。
しかし覚悟が追い付かない。
だから、市川は関根にも頼みごとをするのだ。
私立受験というハードルを一緒に超える仲間であってほしい。
秋田書店 桜井のりお『僕の心のヤバイやつ』Karte.122 より
そして、もう一方の覚悟。
山田の彼氏としての覚悟。
これは山田が関根に打ち明けることで覚悟せぬまま事実が明らかになった。これには山田の関根に対する牽制の意味合いも含まれているのかもしれない。
そう、牽制なのだ。
関根が良い奴であろうと、世間一般的に見て自分の大好きな彼氏が異性と一緒にいることを良しとする女性は少ないのだろう。ましてや山田はなおさらである。
私立受験をする。
志を共にした関根と市川であるが、二人の勉強合宿など許されるはずもない。いや、二人きりの勉強合宿など許すはずがない。当然ながら山田も参加するのだ。
秋田書店 桜井のりお『僕の心のヤバイやつ』Karte.122 より
主のイチオシシーン
衝撃的なカミングアウトをぬるりと聞いてしまった萌子。
自分のイジリが一層生々しくなってしまい困惑する。
その表情がなんとも言えない。
ちゃんと黙っていた方が良いか聞くあたり、本当に良い奴なのだ。
秋田書店 桜井のりお『僕の心のヤバイやつ』Karte.122 より
次回更新は
『僕の心のヤバイやつ』は、マンガクロス | 秋田書店の新作漫画が無料で読める! (mangacross.jp)で隔週更新である。次回更新は2022年6月20日予定だ。