2023年5月9日にマンガクロス | 秋田書店の新作漫画が無料で読める! (mangacross.jp)で『僕の心のヤバイやつ』最新121話「僕は自覚が足りない」が更新されたので感想と考察を書いていこうと思います。
前回の感想記事はこちらから。
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121話「僕は自覚が足りない」感想と考察
市川の心中
『君オク』の撮影のために髪を染めた山田。
その派手な外見からクラスの中でも注目の的になるのは必至である。しかし、別のベクトルで山田を気にする者が居る。それが、市川である。
山田演じる後藤みりあ。
その風貌がギャルであることから少し想像できるかもしれない。どうやら作中の展開でみりあが半裸で教師とハグをするシーンがあるようだ。
だから、市川は気が気でないのだ。
彼氏として。
元から類稀な妄想力を駆使して山田のことを心配しがちな市川。しかし、今回はどれだけ心配しても良いのだ。なぜなら正式に山田の彼氏となったから。
秋田書店 桜井のりお『僕の心のヤバイやつ』Karte.121 より
しかし、市川は言い出せない。
山田にとってみりあ役を演じるのはとても嬉しいことのはずだ。そして、これは山田にとっての「仕事」であり、山田はプロとしての自覚を持っている。そこにいくら彼氏と言えども、「やめて欲しい」と一石を投じるのは幼稚だと考える。
この思考もなんとも市川らしい。
山田の心中
一方の山田は結構浮かれているのだろう。
端的に言えば市川とイチャイチャしたいのだ。
しかし、市川が発した「勝手に触ってはダメ」というお触れと山田が学校で注目を一層浴びる状態になったことから、学校で二人の時間を作るのは難しくなっていた。
そこで大胆にも備品倉庫に連れ出すのだ。
(連れ出すという日本語が合致しているかは不明だ)
つまり、無理矢理二人の時間を作ろうという魂胆だろう。
元よりボディタッチが多いタイプの山田。一方で市川はそのような線引きを明確にするタイプである。しかし備品倉庫という密接かつ二人きりの空間ではその線引きが曖昧になる。
山田に髪を撫でられた市川はそれをやり返す。
秋田書店 桜井のりお『僕の心のヤバイやつ』Karte.121 より
ここでしっかり撫で返す。
全読者が市川の成長を感じただろう。
なんて漫画みたいなオチ
そんなドキドキ回のオチは漫画らしいものである。
二人きりの空間。
そんな世界を作る備品倉庫のドアノブが壊れてしまう。
つまり二人きりの密室となってしまった。ここからどう脱出するのか。二人きりの空間は二人の関係を前進させるのか。読者としては目が離せない要素ばかりだ。
主のイチオシシーン
あと一歩でキスやんけ!!!!!
(全読者が鼻息荒く読んだに違いない今週珠玉の1コマ)
秋田書店 桜井のりお『僕の心のヤバイやつ』Karte.121 より
次回更新は
『僕の心のヤバイやつ』は、マンガクロス | 秋田書店の新作漫画が無料で読める! (mangacross.jp)で隔週更新である。次回更新は2022年6月6日予定だ。