2023年5月18日発売「ヤングジャンプNo.25特大号」で『【推しの子】』の最新118話「始動」が掲載・更新されています。
前回の感想記事はこちら。
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私は重曹推しです。
記事の内容やそれに含まれる感想もだいぶ重曹寄りになることはご容赦ください。
それについて、随分と前ですが、『【推しの子】』の今後の展開について割と本気で考察した記事を書いていますので、今後の展開まで予想したい方は以下の記事をチェックしてください。この記事で書いてある考察などを前提にこの記事のように各週の感想記事も作成しています。
118話「始動」感想と考察
重曹とあかねの構図
何かと対比する形で描かれる重曹とあかね。
勿論、私は圧倒的重曹派の読者であるため、あかねをヒロインと同義で扱うのは大変不服ではあるのだが、構図を語る上では致し方ない。
前回前々回と少しずつ、物語はアクアの目指す「復讐」へと進んでいく。その内容は当初予想した通り、映画の製作であると思われる。その中で重曹もあかねもそれぞれ役を与えられるのだろう。
そして、その二人は全く反対の動機で映画に参加するのだ。
重曹は一人の役者として。自身の更なるステップアップのために、アイを悪く言う役回りでも完璧に演じ切ることを決意する。一方で、あかねも一人の役者として。アクアの復讐を阻止するために、その演技力を以て本来アクアが意図する解釈とは異なる解釈を産もうとしていると考えるのが妥当か。
上記内容は映画撮影の枠組みに絞った話である。
もしかしたら、あかねは映画撮影外でカミキと対峙しようとしているかもしれない。重曹も撮影とは別に卒業ライブでアクアに伝えたいメッセージがあるかもしれない。
ただ、一旦現状の展開における私から見た重曹とあかねの立ち位置と思惑は上述した通りにまとまっている。
復讐の始動
そして上述したアクアの「復讐」である映画『15年の嘘』の製作が遂に動き出す。重曹曰く「随分なお話」。そう評される『15年の嘘』は皆が笑顔にハッピーエンドといった物語ではないのだろう。
その主演「アイ」役はルビー。
つまりルビーは相当に過酷で厳しい演技を強いられることが予想される。ルビーがアイの娘であること、そのアイ自身をルビーが演じること。これらを鑑みて、「限界まで追い詰めて欲しい」とルビーの心に寄り添った思考できるのだから重曹は伊達にこの世界に身を長く置いてはいない。
集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』118話 より
これらの言動から分かる通り、重曹はルビーに寄り添いつつも映画をより良い作品にするための思考をしていることが分かる。重曹はどこまで行っても役者業が好きなのだ。今回描かれていないが、あかねはどのようなスタンスで映画製作に臨むのか。注目ポイントだろう。
カラスの少女
宮崎編で現れた少女が今回も登場した。
彼女が言うに、アイは再形成しない。
アクアやルビーのように転生しないことが確定した。
集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』118話 より
言動から『【推しの子】』という物語におけるオカルト要素をになっており、加えて『【推しの子】』のキャラクターとは一線を画す存在であることは間違いない。
作中登場人物視点だと神様や人を超越した何か。我々読者視点だと、作者であったり、『【推しの子】』という漫画を進めていく上での語り手。
恐らく解釈は人それぞれあるだろう。ただ私個人としては本作におけるこういった妙なオカルト要素が苦手なので、ここらは軽く流し読みで申し訳ない。私はオカルト要素に論理は要らない派なのだ。
能力が使えるのは悪魔の実を食べたから、忍術が使えるのはチャクラがあるから。それと同様に、転生したのはそういう神様が居たから。それだけで良い。
ましてや転生ものとは言え、主題はオカルトやファンタジーではない。むしろ作中における真実、ノンフィクションを題材とした漫画だ。芸能界の豆知識やあるある、隠された真実を公にするといった展開の中にあるオカルト要素は浮いて見えてしょうがない。
ただ、敢えて現れるということは意味はあるのだろう。
この部分の考察は本作においてそういう要素も併せて楽しめる人に任せることとする。私は復讐の展開予想と重曹を愛でるので精いっぱいだ。
今週の重曹ちゃん
先輩としてアドバイスする重曹。
勿論すべてのコマで顔が良いのは言うまでもなく、ただ心配しつつもルビーの心中を察した上でアドバイスするその姿はイケメン過ぎる。
集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』118話 より
次回更新は
次回更新は2023年5月25日(木)です。