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【感想と考察】『【推しの子】』117話「パンダ」【漫画】

 2023年5月11日発売「ヤングジャンプNo.24」で『【推しの子】』の最新117話「パンダ」が掲載・更新されています。

 前回の感想記事はこちら。

isoisogingin.hatenablog.com

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 私は重曹推しです。

 記事の内容やそれに含まれる感想もだいぶ重曹寄りになることはご容赦ください。

 それについて、随分と前ですが、『【推しの子】』の今後の展開について割と本気で考察した記事を書いていますので、今後の展開まで予想したい方は以下の記事をチェックしてください。この記事で書いてある考察などを前提にこの記事のように各週の感想記事も作成しています。

isoisogingin.hatenablog.com

117話「パンダ」感想と考察

待望の重曹回

 さて、前回更新はGW前。

 その最後に「次回は重曹回」と公式で明言されていた。当然、生粋の重曹推しである主はGWを挟んで約2週間首を長くしながら正座待機していた。

 待ちに待った久しぶりの重曹回。

 その感想を一言で要約するならば、「重曹は可愛いがアクアはクソ男」に尽きるのだろう。後述するが、重曹のかわいらしいシーンがある一方で、アクアの厨二病全開のクソ発言がある。

 しかし、重曹が可愛いのは連載初期から変わらないし、アクアがまぁまぁのクソ男であるのも本誌を読んでいるような読者であれば納得がいくだろう。そういう意味では今更感もあるかもしれない。

重曹の決意

 そんな最新話で描かれるのは重曹の決意である。

 遂に重曹が「B小町」を卒業することが公になる。それに応じて、重曹の心情としても1つの区切りがつくのだ。しかし、卒業文句ではあるのかもしれないが、重曹はその心境を前向きに捉えている。

 旬の過ぎた役者という身分から芸能界で再起することができたのは、「B小町」の経験あってこそだと感じているのだ。だからこそ、重曹は「B小町」にも、誘ってくれたアクアにも感謝している。

 その感謝と決意は口からするりと零れ落ちる。アクアの前だとは思えないほど、虚勢も見栄もない本心からの言葉である。

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集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』117話 より

 つまり、ここから先は女優としての有馬かなとなる。

アクアのクソ男ぶり

 アクアは復讐に突き進むことを決意した。

 身の回りのものは全て利用し、自身の新年を貫き、復讐として最高の作品を作り上げる。それが現在アクアが抱く最大の目標であろう。

 一方で重曹は女優の道をたどることを決めた。

 だから、重曹にも「作品」の役の話は回ってくる。かつてのアイと同じB小町のメンバー。アイを悪く言うような役回りである。しかし、アクアは重曹に対して「有馬にだったら構わない」とその役を勧める。

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集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』117話 より

 重曹を特別扱いするような言葉に、重曹は例の如く慌てふためく。

 重曹が立ち去った後、アクアは一人重曹に対して「扱いやすい」という言葉を残す。これは完全に厨二病全開、復讐に進めている自分に酔っているタイプである。アクアくん、イタタタ。

 まぁ重曹をこういう扱いをすると決意をするために、重曹とすったもんだ関係を拗らせ、いったん友達に落ち着いたのだから、今のアクアならこの扱いにも驚きはない。

 ただ読者である主視点では気持ちが良いものではない。仮にも今まで「大切」だと評する人物に対して完全な駒扱い。勿論これは重曹だけではない。アクアは身の回りの人物全てに今このような扱いをしているだろう。それでも重曹推しの私としては「アクアはクソ野郎」という言葉しか出てこない。

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集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』117話 より

 ↑「悪役を演じる自分」に酔ってないか?

重曹の卒業ライブはあるか

 重曹の卒業という点については、私は卒業ライブ編があると信じている。というのも、112話では重曹が決意した言葉には「夏のライブを最後に」という文言がある。

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集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』112話 より

 つまり、最新117話はあくまでも重曹が卒業するということが公に公開されたというだけの話。卒業する時点としては夏のライブを想定しており、それが重曹にとっての卒業ライブとなることが考えられる。

 これは個人的な願望であるが、是非とも卒業ライブを描いてほしい。

 初めてのB小町のライブで重曹が決意した「推しの子になってやる」発言。それを最善の形で回収するとすれば、重曹にとって最後のB小町ライブでアクアにアンサーを求めるような形になるか。

 重曹の卒業報告のツイートに日付が記載されている。そこには「5月1X日」(Xはタイトルロゴと重複のため判断不可)とある。夏のライブがいつ頃を指すのか分からないが、仮に8月と想定する。

 その場合、重曹のアイドルの期間は残り3か月である。

 そして3か月となると、アクアの「作品」の撮影期間とも被ってくることが予測される(作中の煽りにも撮影が動き出すことが示唆されている) 。そもそも撮影時期が被っているのにライブをするのか、ちゃんとしたクオリティになるのかなど疑念はあるが、撮影を通じて感じ取ったアクアの心中を、ライブという形で重曹から何か伝えることがあるかもしれない。

 それが結果としてアクアの光となり、復讐思考、厨二病全開のアクアを救うような展開となれば個人的には最高だ。(あくまでも私個人の理想の展開として)

 やはりタイトル回収までしたアイドル編。それは後半のこの復讐展開においても大きな意味を持つのではないか。そうした場合に、重曹がアクアの救いになれば嬉しいのだ。そして、この時の重曹は完全にアクアを魅了しているのだ。

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集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』38話 より

 今後は①アクアの作品撮影と復讐の展開、②重曹の卒業ライブと大きく2つの展開に注目しつつ読んでいくこととする。

今週の重曹ちゃん

 慌てふためく重曹ちゃん。

 アクアは「人を疑うことを覚えろ」と言うが、人を疑わず、真っすぐ正面から自分で勝負して泣いたり笑ったりする姿は重曹の大きな魅力の1つなのだ。

 だから今回もアクアはクソ野郎であるが、重曹は間違いなく可愛い。例えチョロインとか言われようとも、その事実は動かないのだ。

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集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』117話 より

次回更新は

 次回更新は2023年5月18日(木)です。