2023年2月7日にマンガクロス | 秋田書店の新作漫画が無料で読める! (mangacross.jp)で『僕の心のヤバイやつ』最新114話「僕らは付き合っている」が更新されたので感想と考察を書いていこうと思います。
前回の感想記事はこちらから。
新巻は3月上旬発売の様だ。
書影も公開されているが、正しく最新113話の名場面が表紙である。買って後悔無い8巻は今の内から予約など要チェックである。
114話「僕らは付き合っている」感想と考察
ラブコメの結末
とある漫画家の発言か何か忘れたが、ネットのミームとして「ラブコメは付き合うまでが本番」という言葉を聞いたことがある。実際一昔前のラブコメ漫画は、どのように付き合うかが重視されていたように感じる。ライバルの出現やヒロイン候補の登場で誰と付き合うんだ、と読者をワクワクさせる。
しかし、近年では付き合った後を描く漫画も増えた。
そして当然ながら市川や山田自身の人生は告白後も続くのだ。そこを描いてくれるのは桜井のりお先生が物語の登場人物を大切にしている証拠でもあるだろう。
そう、まだまだ二人の物語は紡がれる。
告白は一大イベントである。それは間違いない。だから市川も山田も正面から想いを伝え、緊張もしただろうし、気持ち的にだいぶハイになっただろう。その結果、告白文句を書き出すという自身の醜態を朝冷静に見返して市川は悶えることになる。
改めて言う。告白は終わりではない。
このようにテンション上がって恥ずかしくなることもある。二人の物語は始まったばかりなのだ。
それにしても、告白が夢ではない証明のために書き出しておくとは、本当に市川らしくて思わず笑ってしまった。
『僕の心のヤバイやつ』Karte.114 より
進路の季節
そう、二人の物語が続くということは、人生が続くということでもある。中学3年生である市川や山田が、体育祭や修学旅行を終えた末に立ち向かうのは進路選択である。
どうやら山田は進路が明確らしい。
「日向」の芸能科に進学予定だそうだ。
『僕の心のヤバイやつ』Karte.114 より
(「目黒日向大学高等学校」と書いてあるが、モチーフは「目黒日本大学高等学校」だろうか)
当然、市川は「彼氏」として気になるのだ。最寄り駅はどこか、共学なのか、思い浮かぶ質問をぶつけるのは彼氏ならではの心配なのだろう。
一方の市川は「秀岳院」が気になっているようだ。
(この時点で進路は分岐確定か)
市川が勉強がクラスの中でもできる方であること、一方で中学受験に失敗していることは既に物語内で描かれている。それでも関根曰く偏差値74。本人は否定しているが、興味を持っているのは確かなのだろう。
『僕の心のヤバイやつ』Karte.114 より
彼女としての想い
そんな職員室前での市川と関根の距離の近さを見て、山田としても思うところがあるのだ。女の子とごはんに行くのはいいが、遊ぶのはダメ。つまるところ距離感に気を付けてほしいということだろう。
そんな言葉も彼女だからこそ口から出るのかもしれない。
市川が山田を心配したように、山田も市川が心配なのだ。それは二人が立派にも彼氏と彼女の自覚があるからだろう。昨日の告白は夢なんかではない証拠だ。
そして、彼女だからこそ、市川がまだ誰にも付き合っている事実を伝えていないこともお見通しなのだ。
『僕の心のヤバイやつ』Karte.114 より
主のイチオシシーン
もう以前のように距離を置いて嫉妬するだけではない。今は彼女として、言葉を伝えることができる。それでも市川がバレたくないことを察して、結果微妙な表情になる山田が可愛いことこの上ないのだ。
『僕の心のヤバイやつ』Karte.114 より
次回更新は
『僕の心のヤバイやつ』は、マンガクロス | 秋田書店の新作漫画が無料で読める! (mangacross.jp)で隔週更新である。次回更新は2022年2月28日予定だ。
2週間後ではなく、3週間後の更新なので要注意だ。