2022年2月8日にマンガクロス | 秋田書店の新作漫画が無料で読める! (mangacross.jp)で『僕の心のヤバイやつ』最新90話「僕はややこしい」が更新されたので感想と考察を書いていこうと思います。
前回の感想記事はこちらから。
Karte.90「僕はややこしい」感想と考察
やりきった男たちと未だ悩む男
Wデート(仮)でホワイトデーというイベントをやりきった市川と神崎くん。
しかし、その一方で足立は悩んでいるのだ。
『僕の心のヤバイやつ』Karte.90 より
仮に貰ったものが義理だと分かっていても返さないのは男が廃る。
だから足立もお返しの品は用意している。
それを如何に渡すかが重要だ。(本当にそうか?)
足立の作戦は関根さんの下駄箱にチョコを入れておき、それに気づいた関根さんに市川が「足立のものだ」と教えてあげるという何とも他人任せのものだった。
結局、足立も直接渡すのが恥ずかしいのだ。
誤解を避けたい市川
しかし、ここで足立のミスが発覚する。
関根さんの下駄箱ではなく、山田の下駄箱にお返しを放り込んだらしい。
しかも、そのすぐ近くに様子を窺う市川が居るという状況。
関根さんは持ち前の空気読みで察するのだ。
『僕の心のヤバイやつ』Karte.90 より
「市川がバレンタインのお返しを山田に渡そうとした」
この解釈は間違っている。
市川は本当のことを言うべきか迷うが、ここで「足立のものだ」と言うと、「足立が山田に渡そうとした」と解釈され、それはそれで異なる。
だから、とりあえず関根さんを帰らせないのだ。
山田の前で関根さんの腕を掴むとか、やるじゃん。
(当然、山田は圧倒的嫉妬)
そういうところ
市川が言い出せないまま、誤解が広がっている最中に足立が登場する。
しかも、親に首根っこ掴まれて。
どうやら、お返しのクッキーはお母さんが用意したものだったらしい。
だから、母に強制されたという形式をもって、足立は感謝を述べるのだ。
当の関根さんは元より義理のチョコであるため、気にしていない風である。
皆に渡しているから、感謝される義理は無い。
そのようなメッセージに対して、足立はそういうところが良い奴なんだ、と言う。
恐らくこれは心の底から出た本音だ。
『僕の心のヤバイやつ』Karte.90 より
(この関根さんの表情、最高だ)
人間誰しも感謝されて嬉しくないことなどない。
ましてやそれが心の底から出た正直な言葉であればいう事はないだろう。
だから関根さんのこの表情も頷ける。
関根さんは周りが良く見える良い奴だし、足立は素直で良い奴なのだ。
アンジャッシュは続く
関根さん×足立の可能性に沸き立つ中、忘れてはいけないのは「まだ誤解は解けていない」という事だ。
そう、関根さんも山田も下駄箱に入っていたクッキーは市川が用意したものだと勘違いしている。
当然手紙も市川のものだと誤解している訳だ。
足立が書いた、足立節?たっぷりの「Lovers」とか「ぴ」とか「ちゅっ」とかあれこれ多用し、日本語迷子の文章が全て市川の声と顔で再生されるのである。
『僕の心のヤバイやつ』Karte.90 より
いつも通りではあるが、誤解を解くのはむずかしい。