2023年6月8日発売「ヤングジャンプNo.28号」で『【推しの子】』の最新120話「実力不足」が掲載・更新されています。
前回の感想記事はこちら。
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私は重曹推しです。
記事の内容やそれに含まれる感想もだいぶ重曹寄りになることはご容赦ください。
それについて、随分と前ですが、『【推しの子】』の今後の展開について割と本気で考察した記事を書いていますので、今後の展開まで予想したい方は以下の記事をチェックしてください。この記事で書いてある考察などを前提にこの記事のように各週の感想記事も作成しています。
120話「実力不足」感想と考察
ルビーの実力
内々のオーディションで「アイ役」を勝ち取ったルビー。
オーディションでもあった通り、シンプルな演技力だけであればあかねやフリルの方が圧倒的に高いのだろう。当然である。ルビーは役者でない。
本業はアイドル。
それに加えて、Youtubeの撮影とテレビ番組への出演。
一日のスケジュールは既に埋まっている状態なのだ。
しかし、映画製作にも妥協はできない。ミヤコさんはルビーのことを心配するが、鏑木Pは現状以上に演技稽古の時間を取りたいと持ち掛けるのだ。
ルビーは寝る間も惜しんで努力をするのだ。
集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』120話 より
重曹ちゃんの演技
ルビーは参考として重曹の演技を見る。
当然、重曹もあかねやフリルに並んで、本職が役者である。その演技力はルビーの比ではない。「好きな男の髪を料理して食べる」という支離滅裂なキャラクターさえも演じきってしまう。
集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』120話 より
そんな重曹からのアドバイスは「自分自身を理解すること」。
どうやら「他人を演じる」という行為は突き詰める中で自分と相対することになるようだ。ただこれは尤もなことであろう。結局他人は他人。他人を演じても他人自体にはなれない。だから自分と向き合った中で見つけたものを、他人に見えるように膨らませていく。
重曹ちゃんが言うことは役者の基本なのだ。
そしてそれがルビーには出来ていない。
自分自身
そう。だからルビーは自分の中の感情と向き合う。
しかし、どうしても役が作れない。
それ「母は自分のことが嫌いと理解する役」を演じきってしまったら、それはかつての記憶である「病室に見舞いに来た母親」の愛を否定することになるからだ。
ルビーもとい天童寺さりなはそれを受け入れられない。
実際に愛されていたかどうかなど確かめようがない。だからこそ、病室で母親が言った「愛している」という言葉は否定してはいけないのだ。
集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』120話 より
先週も考察した通り、ルビーは「愛している」という言葉を否定できない。私はアイからの愛の文脈で記載していたが、それはさりなの母親でも同様である。
となると、アイが最期に遺した「愛してる」という言葉と向き合う瞬間もどこかのタイミングで来るかもしれない。その言葉がルビーの道標になれば幸いだ。
今週の重曹ちゃん
演技力を爆発させる重曹ちゃん。
この表情もかわいすぎんか????
集英社 赤坂アカ/横槍メンゴ 『【推しの子】』120話 より
次回更新は
次回更新は2023年6月15日(木)です。