2022年11月8日にマンガクロス | 秋田書店の新作漫画が無料で読める! (mangacross.jp)で『僕の心のヤバイやつ』最新108話「僕は気が付かない」が更新されたので感想と考察を書いていこうと思います。
前回の感想記事はこちらから。
108話「僕は気が付かない」感想と考察
完全に展開予想を外した回
前回感想記事を読んでもらえれば分かると思うが、私の予想は「山田が修学旅行を休んでドラマのオーディションを受ける」というものであった。しかし、実際にはその逆の展開、「オーディションを辞退して、修学旅行に行く」展開となった。
つまり前回最後の山田の涙は、オーディションを諦めることへの涙であったのだ。
一方は、自分が大好きな漫画。市川との関係を繋いだ漫画。女優の道の足掛かりになる主演級のオーディション。
もう一方は、好きな人との想い出。友人との想い出。大切な学校生活。
中学生が天秤に掛けるには重すぎる二択。私は仕事の方を優先すると考察した訳だが、それは所詮大人の言い分。本編でバヤシコが言うように、「山田が決めたこと」を一読者としても尊重したい。
結果としてであるが、ドラマの方は「キスシーン」があることが明言されていた。市川よりも先に山田が唇を奪われるという展開は無くなった訳である。それは読者として安心材料だ。
『僕の心のヤバイやつ』Karte.108
修学旅行と身近な刺客
そんなこんなで無事というか何といいうか、山田も一緒に行くことになった修学旅行。
どうやらクラスのギャル安藤カンナは修学旅行中にカップルを誕生させることを画策しているらしい。そしてその最たるターゲットが市川と山田なのだ。
『僕の心のヤバイやつ』Karte.108
半沢との会話の中で、思わず山田の好意に対して否定の言葉が出る。(勿論本意ではない)それに対して、半沢は市川のことを(意訳すると)軟弱者と煽る。その言葉に対しては市川は明確に「違う」と否定するのだ。(否定できるようになったのだ)
『僕の心のヤバイやつ』Karte.108
様子の異なる山田
親友のバヤシコには分かるのだ。オーディションを諦めたこと、それを契機に山田に元気がないこと。それは市川よりも山田との付き合いが長いバヤシコだからこそなのだろう。
市川は電話でそれらの背景を察することは出来ても、そこまで知ることは出来なかった。バヤシコに言われるまで、気づかなかったのだ。
そこには本人が言うように「修学旅行」というイベントに浮かれていたことが原因かも知れない。だが、一度気づいてしまったら、市川だって山田が楽しくない状態を放っておくような質ではない。
修学旅行中に市川の想いをクラスに知られたくはない。しかし、市川は山田の想いを知りたい。知らなくてはいけないのだ。
『僕の心のヤバイやつ』Karte.108
主のイチオシシーン
後ろの席で女子と楽し気?に話す市川に嫉妬の目を向ける山田。
あいもかわらず尊い。
『僕の心のヤバイやつ』Karte.108
次回更新について
『僕の心のヤバイやつ』は、マンガクロス | 秋田書店の新作漫画が無料で読める! (mangacross.jp)で隔週更新である。次回更新は2022年11月22日予定である。