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【感想と考察】『僕の心のヤバイやつ』Karte.105「僕は負けたくない」【漫画】

 2022年9月27日にマンガクロス | 秋田書店の新作漫画が無料で読める! (mangacross.jp)『僕の心のヤバイやつ』最新105話「僕は負けたくない」が更新されたので感想と考察を書いていこうと思います。

 前回の感想記事はこちらから。

isoisogingin.hatenablog.com

105話「僕は負けたくない」感想と考察

体育祭あるある

 遂に始まった体育祭。

 体育祭あるあると言えば、クラスTシャツとボディペイントである。『僕ヤバ』世界ではボディペイントが主流であるようだ。

 (そもそもクラT選ぶのは高校からだっけ?)

 山田は額に「誠」と書く謎センス。ギャルの安藤さんからは彼ピの名前かと訊かれるが、蒙古タンメン中本の店主、白根誠の「誠」をチョイスする山田のセンスが迷子であるだけだ。

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蒙古タンメン中本 店主ご挨拶(蒙古タンメン 店主挨拶 - 検索) より

 今回ポイントとなるのは山田が市川の額に何かを書いていることだ。鉢巻をするため丁度隠れる場所である。山田のことだから「周りに気付かれない」と思って、山田だと分かることを書いているかもしれない。

 次回以降の考察ポイントは決定である。まず間違いなく、市川の鉢巻が取れる展開が来るだろう。そして額に何か書かれていることがバレる可能性大である。

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『僕の心のヤバイやつ』Karte.105 より

借り物競争という名の両親ラブ回

 体育祭は足立の選手宣誓から始まる。「下ネタとバレないように下ネタを言う」という男子らしいくだらない賭けをする足立であるが、果たして無事だったのか。

 そんな体育祭の借り物競争。

 安藤カンナが「カップル(両片想い可)」という限定的なお題を山田の所に持って来る。明らかに山田と市川をくっつける気満々の行動である。

 山田は苦渋の選択を迫られる。

 選ばれたのは、両親でした。山田の期待に応えるべく山田ママをお姫様抱っこして全力疾走する山田パパ。腹が千切れるくらい笑った。

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『僕の心のヤバイやつ』Karte.105 より

 恥ずかしさの限界を迎えた山田ママが、「おろして」と悲鳴を上げているのもポイントが高い。てぇてぇの塊である。

 しかし、安藤カンナのお題は嘘だったようで失格だ。山田両親の頑張りも水に流れた。

障害物競走と応援

 障害物競走では山田が走る。

 市川は応援をするよりも、周囲の目が気になるタイプである。しかし、網に絡まる山田の姿を見せまいと足立の妨害をする。その姿が結果として山田には応援しているように映ったようだ。

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『僕の心のヤバイやつ』Karte.105 より

 山田はビリであるが、笑顔でゴールする。

 一方で男子は見えている景色が違う。足立としてもやはり、「山田を観ることを邪魔されている」という自覚はあるようだ。だからこそ、男同士の勝負は重要なのだろう。

市川の決意と展開考察

 結局、自分が山田を好きであることを足立に伝えられない市川。しかし、男には言葉で語らずとも拳で語ることが出来る。その想いは騎馬戦に委ねられた。

 足立の想いを知るからこそ、市川は勝負を受けなければならない。だから雨で体育祭が中止になる訳にはいかないのだ。普段は言わないであろう、体育祭続投志願。

 その言葉はマイクを通じて山田にも届くのだ。

 (当の山田は、市川が山田のために騎馬戦をすることを知らないのである。ただ、頑張っている姿を純粋に応援したいのだろう)

 そして、その言葉は市川にとって「山田を譲らない」という強い決心である。一方で、足立に対しての宣戦布告ともなった。

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『僕の心のヤバイやつ』Karte.105 より 

 さて、騎馬戦は被った帽子を取った方が勝ちの様だ。ここで、最初の考察ポイントに戻ろう。どのようにして市川の鉢巻がとれるだろうか。

 現時点の情報だと2種類考えられる。

  1. 騎馬戦で帽子を取られる勢いで一緒にとれる
  2. 雨の勢いでとれる

 ②雨の勢いでとれる、については考察としてお粗末すぎる。よって①騎馬戦で帽子を取られる勢いで一緒にとれる、について書いていきたい。

 市川の騎馬である鵠沼は身長が高い。しかし、肝心の市川は運動神経が悪いことが所々で描写されてきた。単純に考えれば、騎馬戦は負けるのだろう。

 そして勝負に負けた場合、帽子を取られると同時に鉢巻がとれるのだ。市川の額に描かれた山田の文字。それを見て足立は市川と山田の関係を明確に察してしまうのではないか。正しく「試合に勝って、勝負に負ける」展開である。

 そしてその額のマーキングは、水性ペンの為雨に流されてしまうのであろう。そうであるならば、額に何が書かれていたかは書いた山田本人と足立しか知らない結末になるかもしれない。市川すら知らない秘密となるかもしれないのだ。

 そんなこんなで私は市川が「試合に負けて、勝負に勝つ」展開を予想する。そんな王道の通りに展開が進むかは分からないが、ある読者の考察として聞いていただけたら幸いである。