2022年2月22日にマンガクロス | 秋田書店の新作漫画が無料で読める! (mangacross.jp)で『僕の心のヤバイやつ』最新91話「僕らはゴールした」が更新されたので感想と考察を書いていこうと思います。
前回の感想記事はこちらから。
Karte.91「僕らはゴールした」感想と考察
終業式の寂しさ
終業式。誰しもが思っただろう。
この式要るか? と。
先生の話を延々と体育館で聞かされる。3月であれば、寒いという条件もプラスされ、更に嫌になる。
私の終業式に対する印象を書いたが、つまるところ、子どもたちにとって「終業式」という形式はそれほど大切ではないということを言いたい。
今でも覚えている感情としては、新学年に上がることで生じるクラス替え、交友関係の変化や勉強がレベルアップすることへの不安、あとは宿題が面倒だといったものだ。
クラス替えは重要だ。
半ば強制的に交友関係を壊したり形成したりするイベントである。
それ故「こうすれば同じクラスになれる」だとか「あの人は〇クラスらしい」などと噂が出回るものお決まりである。
そんな噂に踊るのが我らがJC仲良し組である。
『僕の心のヤバイやつ』Karte.91 より
仲が良い人同士を同じクラスにしない、といった噂はいつの時代も健在らしい。
裏を返せば、純粋無垢なバヤシコが山田や関根さん、吉田さんと一緒のクラスになりたい、と藁にも縋る思いなのが見える。
それほどまでに仲の良い友達ができたこと。
俗にいう、てぇてぇである。
そして、別れの可能性があれば、今ある縁を大切にしたいと思うのも人の常。
市川のラインに、足立、太田、神崎の名が加わることとなる。
家族と山田以外だと初めての「友達」の追加になるのだろうか?
その様子は我ら読者が山田やバヤシコの様子を見ててぇてぇと思っていたのと同様に映る。傍から見ている山田もこの表情だ。
『僕の心のヤバイやつ』Karte.91 より
終業式テンションのバスケ
卒業式に独特のテンションがあるように、終業式にもその雰囲気がある。
帰るのが寂しい。
それはクラス替えという強制的に離れ離れにさせられる可能性があるからこそのものだろう。
大人になれば「教室」というハコは狭く見えるが、子どもにとってはとても大きいものなのだ。今まで常に視界に入っていた人が、居なくなるかもしれない。
だから、山田は市川をバスケに誘うのだ。
「勝った方の言うことをなんでも聞くこと!」
お約束の文言で始まった 1 on 1 はお互いの運動神経が悪いことから、山田が市川を抜いてシュートまでいっても外すという泥沼の様相を呈する。
もう辞めてしまったが、中学生で身長が170cmある山田は、仮に運動神経が悪くとも、シュートが入らずとも、腕を上げて立っているだけで脅威であり、バスケ部では重宝されるのだ。
市川の攻撃の番。
なんとかシュートまでこぎつけた市川は一つの願掛けをする。
『僕の心のヤバイやつ』Karte.91 より
(ついにここまで来たか)
告白の有無を決めるシュートは、外れそうなところを山田がタップして入れることで終わる。結果は山田の勝ちか市川の勝ちか疑念が残るだろう。
結局は山田の勝ちということで落ち着き、市川の願掛けはノーカンとなる。
そして、山田からのお願いとは、
『僕の心のヤバイやつ』Karte.91 より
「きょう」呼びすることである。
(京太郎呼びを飛び越えた~!)
以前から、山田が市川を名前で呼ぼうとする場面はいくつかあった。
新年度。
それはクラス替えなどにより半ば強制的に環境が変わる季節。
だからこそ、二人の関係もゆっくりと変わっていくのかもしれない。
もちろん、それが前に進むのであればなおさら良い事だろう。
今後のイベントを考察
まずは春休み中に山田の広島での撮影イベントがある。
これは確定だ。
何話の発言だったか忘れたので思い出し次第ここに貼ろうと思う。
その他に3年生で待ち受けることと言えば、実際にクラス替えがどうなるか、GWという長期休み、修学旅行に学校祭(漫画では2回目)、夏休み、そして受験。
イベントが目白押しである。
桜井のりお先生のTwitterでも、去年から海に行く市川と山田(+仲良し組)が描かれている。腕に市川がプレゼントしたブレスレットをつけていることから、3年生でのイベントだと分かるだろう。楽しみである。
— 桜井のりお@僕ヤバ⑥1/7発売ロ⑦発売中 (@lovely_pig328) August 13, 2021
夏がはじまるよ pic.twitter.com/VEbCyIGbuV
— 桜井のりお@僕ヤバ⑥1/7発売ロ⑦発売中 (@lovely_pig328) July 20, 2021