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【感想と考察】『僕の心のヤバイやつ』Karte.152「僕は監督になった」【漫画】

 2024年9月3日にチャンピオンクロス | 秋田書店の新作漫画が無料で読める! (mangacross.jp)『僕の心のヤバイやつ』最新152話「僕は監督になった」が更新されたので感想と考察を書いていこうと思います。

 気になる前回の感想記事はこちらから。

isoisogingin.hatenablog.com

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152話「僕は監督になった」感想と考察

市川の思い付いた案

 高校の文化祭に行ったことで自分達の文化祭での出し物について何か思い付いた前回の市川。前回の感想記事で私はいくつかの案を予想した。例えば、コスプレ系。例えば、願いを叶える系。

 そして、予想が全て外れた。

 なんと市川が思い付いたのは迷路型のアクションである。これに関しては、本質的にはお化け屋敷などと同じじゃね?と外していた自分を恥じたい。学校祭・文化祭あるあるの出し物ではないだろうか。

Ⓒ 秋田書店 桜井のりお 2024

『僕の心のヤバイやつ』Karte.152 より

 しかし、市川はクラスで目立つような立ち位置に居るタイプではない。そこで市川は山田に自分の代わりにクラスに提案するように依頼する。それも市川が反論するというオマケ付きで。

 市川曰く、陰キャが反論するとその逆張りで正しいことの様に聞こえるようだ。当然、これは市川独自のロジックである。自身の過去を盾にした理論だ。

山田の信頼感

 しかし、事態は市川が想像した通りには進まない。最近の子どもは論理的なのである。そして山田は人気者であるが、その天真爛漫な性格は万人から信頼されている訳では無い。市川の反論に乗じてしまうロジックキッズの様子が面白い。

Ⓒ 秋田書店 桜井のりお 2024

『僕の心のヤバイやつ』Karte.152 より

 最近の中学生は一歩引いたところから、SDGsだとか、耐久性だとか、不測の事態への対策だとかを探すらしい。少し、時代の変化を感じる。

市川の決断

 結果として、市川は山田の手助けをすることとなる。具体的には、山田の提案は自身の提案であると告げるのだ。つまりは山田の力を借りることなく、自分のアイデアに「責任」を持つ覚悟を決めたのである。

 覚悟した男は顔つきが変わる。

 その様子は碇ゲンドウの如く。

Ⓒ 秋田書店 桜井のりお 2024

『僕の心のヤバイやつ』Karte.152 より

 この展開(山田の案が市川発案であること)は一見すると、市川と山田が仲が良いことが窺える。クラスの中で別れる演技を演じだものの、クラスの見解として「二人が特別な関係」であることは一致しているのかもしれない。

 市川の責任者発言によってクラス満場一致で出し物は巨大ダンジョンに決定する。これはクラスのみんなに市川の責任感が認められ、信頼されている証でもある。そして、市川としても皆に信頼されているという成功体験を得たこととなる。

山田の私生活バレはどうなるか

 最後のコマでマネージャーに対して山田が高校の文化祭でメイドに変装している姿の写真が送られてきている。つまりは市川が懸念する通りの事態が起こったことを示す。

 山田も確実に知名度が上がってきている。だからこそ、私生活に関する情報には気を付けるべきだし、市川の存在もバレる訳にはいかない。今後の二人の関係性にもつながる重要な要素であることは違いない。

主のイチオシシーン

 クラスのみんなに信頼されていることを自覚する市川。その様子を横で眺めている山田。山田の表情が彼氏を優しく見守る彼女のそれである。この1コマが愛おしすぎる。

Ⓒ 秋田書店 桜井のりお 2024

『僕の心のヤバイやつ』Karte.152 より

次回更新は

 『僕の心のヤバイやつ』は、マンガクロス | 秋田書店の新作漫画が無料で読める! (mangacross.jp)で隔週更新である。次回更新は恐らく2024年9月17日(火)予定だ