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【感想と考察】『僕の心のヤバイやつ』Karte.74「山田は僕を」【漫画】

 2021年7月6日にマンガクロス | 秋田書店の新作漫画が無料で読める! (mangacross.jp)『僕の心のヤバイやつ』最新74話「山田は僕を」が更新されたので感想と考察を書いていこうと思います。前回突然の山田の来訪で終わって、待望の最新話です。

 前回の感想記事はこちらから。

isoisogingin.hatenablog.com

 

 

 最新5巻は今週7月8日に発売予定です!

 さて、2週連続更新の前半戦。感想を書いていきましょう。 

 

 

Karte.74「山田は僕を」感想と考察

想いって伝えられねぇよなって話

  バレンタインデーという中高生にとっては「恋愛」を語る上でも大事な日。市川の

「いつでも渡せるじゃん。一日は長い」という言葉を受け、放課後一緒に帰った山田であったが、市川から逆にチョコを受け取るという結果に終わった。

 しかし、「一日は長い」という言葉通り、その日の終わりは24時であり、再チャレンジと市川の家までやってきた。勿論表面上はワン太郎の散歩という理由つきだ。そんなこんなで市川を連れ出した山田であるが、なかなか「チョコを渡す」という最後の一歩が出てこない。友達同士など恋愛において告白という行為は、あるいはそれまでの関係を無かったことにしてしまうほどの強いものであり、それ故にその一歩が踏みだせないのはじれったいながらも思わず「頑張れ!」と応援してしまう。

 

 

山田の想い

 場を繋ぐためのなんとは無しの会話であっても、無いよりはマシである。しかし、市川は今日の山田は変だとその会話の裏にある違和感に気づくのである。そして嫌われないラインを探りながらも「チョコをあげた?」と尋ねます。それに対しての山田の答えは「義理チョコもあげたことがない」というもの。

 そして、山田が市川に渡すのは「ス」と書かれたチョコである。半分はその場で自分で食べてしまう山田であるが、最後に「勘違いしてもいいよ」とまるで恋愛漫画のようなセリフを吐くのだ。

 そして泣き出してしまう山田を市川は「美味しいから大丈夫だ」と慰める訳であるが、おそらくこの山田の涙はチョコに対してではなく、一日頑張って市川に想いを伝えようとしても結局言葉に出来なかったことに対してであろう。

 


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『僕の心のヤバイやつ』Karte.74 より

 

「山田は」になった考察

  今まで各話のタイトルは「僕は~」から始まっていたが最新話は「山田は~」であった。私の持論であるが、こと現実の恋愛においても、漫画の世界における恋愛についても恋愛とは「両想い」であると考える。つまり片方が想いを伝えるだけでなく、もう片方も想いを伝えたり、何かしら好きになる根拠があってこそそれらは成立するのである。ハーレム漫画を否定するわけではないが、漫画においてはヒロインからアタックされまくって主人公が全員好きだ!となるのは「恋愛」というジャンルにおいては説得力不足であると考える。だからこそ、この作品では市川視点でその心の変化が描かれて、なんとなく気になる奴から好きだと心の中で言うのも時間がかかる位であったが読み取ることができる。しかし、それだけでは「恋愛」は成立しないのである。市川が山田のことを好きなように、山田が市川のことを好きなことが市川に伝わってこそ成立するのである。

 そのような意味で「私は~」ではないため今後山田視点に話が切り替わるとかそのようなことはないだろうが、最新74話が市川が山田の想いに気づいたある種の転換点であると考えることができる。つまり、最新74話は山田は想いを伝えようと頑張ったが、伝えきれなかったと思っており、その一方で市川は山田の想いに気づいたという構図が分かる。

 


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『僕の心のヤバイやつ』Karte.74 より

 

次回は… 

  2週連続更新なので次回更新は来週7月13日らしいです。展開然り、タイトル然り続きが早く読みたいですね!!