葉のブログ

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【感想と考察】『【推しの子】』39話「ちょっと楽しいお仕事」

 2021年4月1日発売の「ヤングジャンプNo.18」で『【推しの子】』の最新39話「ちょっと楽しいお仕事」が掲載され、更新されています。前回は重曹ちゃん推しの私にとって歓喜の話でした。という訳で先週から続きを楽しみにしていた最新39話の感想を書いていきたいと思います!

  こちらは前回の感想記事になります。

isoisogingin.hatenablog.com

 

 

 

 

 39話「ちょっと楽しいお仕事」感想と考察

「仕事」の定義 

 「仕事」という言葉一つを取ってもその定義は人によって様々であろう。アイドルという仕事に限定しても、そこに対するモチベーションは「お金を稼ぐこと」であったり、「多くの人に知ってもらうこと」であったり、「トップアイドルになること」であったりと多種多様であろう。特に自身が定めていた目標が早い段階で叶ってしまった人にとっては、行方の知れない「ちょっと楽しいお仕事」になってしまうようだ。

 ここまでで語ったように、「B小町」、またその中でもルビーのパフォーマンスは一人のアイドルにその仕事を辞めるという決意をさせるものでもあった。そのような意味で直接的には描かれていないが、「B小町」のステージは大成功と言って良いのだろう。


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『【推しの子】』39話 より

 

 それとは別に「鈴城まな」という名前まで出てきたということは、アイドルを辞めた後ももしかしたら今後のエピソードで絡んでくることがあるかもしれない。そうであるなら、「いつまでもそのままで居てね」という願いが叶わなさそうな時なのかもしれない。「B小町」にも何かしらの壁に直面する時が来るであろうし、そのような時に「鈴城まな」が現れるのかもしれない。そうでなければ「衣料メーカーへ就職」などの情報は必要あるであろうか?また「以後の情報はネットからは調べることができない」とあるがネットから調べることが出来ないのなら、他に調べることが出来る手段があると考えることもできる。なんにせよ「鈴城まな」というキャラクターの登場と退場は、ただ「B小町」の良さを表現したり、アイドル界の表現したりするだけを目的としたものとしては些か不自然であろう。

 

素直でない性格

 アクアが評した「ここで高得点を出すのはもったいない」という言葉は「B小町」のパフォーマンスを限りなく高く評価したものであると同時に、今後の成功まで見越している最高級の誉め言葉である。ツンツンしながらも「険悪」という雰囲気からようやく会話に至った重曹ちゃんとアクアに対してミヤコさんが助け船を出す。やはりミヤコさんは出来る女である。

 そして助け船に乗る形でアクアはあかねのことを「只の仕事相手」と本心からの言葉を吐き出す。これにテンションマックスで喜ぶ重曹ちゃんは相変わらずチョロいし、身の回りに三角関係が存在していることを嗅ぎ取ってしまったMEMは板挟み状態へと陥った。


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『【推しの子】』39話 より

 

そして次のステージへ

 さて、そんなこんなで「B小町」を主人公とした話には一区切りつきそうである。ならば次回かその次位からは再びアクアを主人公とした話へと戻っていくことが予想される。そして、それを示すかのようにあかねの元にはアクアと共演するような仕事内容のオファーが来たようである。


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『【推しの子】』39話 より

 

 では、次に予想される「共演」とは何だろうか?

 バラエティー番組のようなもので何かのゲストとしての一時的な共演かもしれないし、ドラマなどでの共演も考えられる。ここで予想するために私が前提に置いている考えを紹介する。それは『【推しの子】』で描かれている様々な物語は巡り巡って最終的にアクアが作る「映画」への伏線になるのではないかというものである。

 詳しくは以下のリンクで少し記述している。

isoisogingin.hatenablog.com

  つまり、「B小町」がアイドルとして活動していることも、「今ガチ」であかねを助けるために動画制作をアクア自身が行ったことも、関わりあるメンバーとして女優である重曹ちゃんやあかねが居ることも、最後の映画に関係あるのではないか、というものである。

  これを考えるなら「今ガチ」で話題になった二人、またあかねとアクアは女優と役者という立場であることなどを考えると次の「共演」のステージは「映画」なのではないかと思う。いきなり映画は仕事として大きすぎるなど非現実的であるが、漫画というフィクションならではということで次の仕事を予想させていただきます。

 (まぁ大体予想は外れて、何かしらのテレビ番組などもあり得るので、参考程度で)

 

今週の重曹ちゃん

 正に「チョロイン」の名を我が物にするかの如く、不機嫌から上機嫌になる重曹ちゃん。この物語では、重曹ちゃんの気持ちがジェットコースターのように上下することはある程度読んできた読者なら常識として広まっているだろう。つまり、来週か、あかねと共演するであろう次の章でまた「なにかしら」あるのだろう。

 役者という立場や、「黒川」と「有馬」という温泉にちなんだ名前、アクアに対する好意、髪型も似ていると何かと対比して描かれている二人であるから、次の章で問題が起こることも確定なのである。それが分かっていながらも私は重曹ちゃんを推す若干油っ気の多い重曹ちゃんヲタクなのである。


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『【推しの子】』39話 より