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【感想と考察】『【推しの子】』113話「商業作品」【漫画】

 2023年3月30日発売「ヤングジャンプNo.18」で『【推しの子】』の最新113話「商業作品」が掲載・更新されています。

 前回の感想記事はこちら。

isoisogingin.hatenablog.com

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 私は重曹推しです。

 記事の内容やそれに含まれる感想もだいぶ重曹寄りになることはご容赦ください。

 それについて、随分と前ですが、『【推しの子】』の今後の展開について割と本気で考察した記事を書いていますので、今後の展開まで予想したい方は以下の記事をチェックしてください。この記事で書いてある考察などを前提にこの記事のように各週の感想記事も作成しています。

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113話「商業作品」感想と考察

大人の事情

 さて、遂に「復讐」が具体的になってきた本編。

 しかし、創作は無料ではない。映画を作るためにスポンサーを探して回ったのは111話で描かれている。

 であれば、1つ問題が発生する。

 映画の質をより良くする選択肢と映画の精算をより良くする選択肢のどちらをとるべきかという問題だ。

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『【推しの子】』113話 より

 現代日本は資本主義社会。

 どんなに良い作品であっても採算の取れない作品にYesの返事は有り得ない。

子どもの事情

 しかし、大人が考えるように子どもも思考する。その違いとしては大人は客観的に物事が見えるようになり、子どもは主観的に物事をみる。

 子どもが駄々をこねるときに使う「クラスの人は全員持っている」などは典型的な例であろう。

 勿論その違いは良くも働き、悪くも働く。

 鏑木Pが採算を第一として考える一方で、子どもは自身の価値、実力を第一とする。客観的に見えるからこその悩みの増加、主観的だからこその芯の強さである。

 であれば、五反田監督が「映画の撮れる子ども」と評されるのも納得がいく。自分の作品本意で物事を考えていることをよく表している。

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『【推しの子】』113話 より

 利益としては採算が取れるから起用する。そんな理由を、一流の女優は許さない。基本的にオファーが断られない限り、他に打診することもない。

 それでは、スケジュールの有無と役者の都合で配役が決まってしまう。それを全うな役者は不可解に感じるのだ。

 斯くして最有力候補の不知火フリルは提案するのだ。名声を買われて選出された不知火フリル、舞台編でいかんなく実力を発揮した黒川あかね、アイの娘であるルビー。この3人で内々にオーディションを実施し、負けた人は辞退しようと。

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『【推しの子】』113話 より

 おそらく次回はオーディション編か。

あかねが選出される意味

 私はこのオーディションでルビーが選出されると踏んでいる。それは、未来軸でルビーがインタビューがある一方で、他2人はないことかろルビーには特別な役割が振られるのではないか、ということだ。

 また、アクアはルビーがアイを演じたがらないと想定しているが、ルビーがアイを演じることでアイの願いに気づいていくというストーリーも考えられるのではないかと思ったからである。

 であるならば、1つ疑問が残る。

 あかねは何故選ばれたか。そもそも、五反田監督と鏑木Pの間では、採算の取れるフリルか、真実のルビーかといった配役の議論だと認識している。

 私はあかねを重曹の対比的な立ち位置のキャラと捉えている。確かに読者の一部には人気のあるキャラなのだろう。しかし、今回はあかねが選ばれる理由が分からないのだ。

 確かに制作陣の中では、あかねの話がちらりと出た。

 

『【推しの子】』111話 より

 しかし、あかねの配役は不知火フリルの存在によって搔き消された。加えて、ド本命のルビーが実力勝負に参加するとなる。ここで仮にあかねがオーディション(身内のみ)を勝ち取っフリルやルビーを納得させたとして、読んでいる読者が驚くこともない。

 ほんまなんで対抗馬として出てきたんだ?

 (そもそもフリル視点ではあかねが同じ配役を巡る仲間だと分からないはずではないか?)

 逆にルビーが落選した世界線を考える。

 ルビーは未来軸のインタビューから映画への出演が確定であると考えられるが、落選したルビーはどういうモチベーションで映画に出演して、未来軸でインタビューを受けているのか。それが想像できないので、私の考えはルビーが勝つの一択だ。

今週の重曹ちゃん

 今週は出番無し!

 今週の話で「オファーは断られない限り本決まり」という話題が出た。であるならば、重曹がかつてのB小町メンバーというある意味脇役での出演は確定か。

次回更新は

 次回更新は2023年4月6日(木)です。

 どうやら巻頭カラーらしいです。