2023年4月3日に少年ジャンプ+|人気オリジナル連載が全話無料!の最強WEBマンガ誌 (shonenjumpplus.com)で『正反対な君と僕』最新28話「修学旅行4」が更新されたので感想と考察を書いていこうと思います。
前回の記事はこちらから。
因みに私の推しはタイラズマです。
皆でタイラズマを全力ですこっていこう。
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28話「修学旅行4」感想と考察
最後は鈴木×谷回
キャラクターの心が細かく動く『正反対な君と僕』。前回のタイラズマ回も神回と評するに相応しいストーリーだった。
山田と西さんはデートの約束をした。
タイラズマは距離が少しだけ近づいた。
であるならば、残された組み合わせは我らが主人公カップルである鈴木と谷である。そして「関係性を先に進めたい」という意識はこの修学旅行編だけでもいくつか描かれている。
例えば、入浴シーン。
鈴木は東に対して本心を吐露する。
その内容は正しく初恋人同士が悩む相手との距離感であったり、自身の想いであったり。東視点では、失われた青春の輝きそのものである。
『正反対な君と僕』25話 より
そして、それは谷の方も然りである。
「みゆ」呼び。つまりは名前呼び。
失敗に終わったが、二人とも同じ方向を向いていることは違いない。だから、山田と西さんがデートの約束をして、タイラズマの距離が近づいた今、展開は必然的に鈴木と谷のカップルになる。
『正反対な君と僕』25話 より
テーマパークと被り物
そんな進展がしたいカップルにうってつけのデートスポットが関西にはある。
USJ(ウルトラスーパージャンボランド)である。
まさかUSJにウルトラスーパージャンボランドというルビを振る機会が自分に訪れようとは思いもしなかった。つまるところ、ユ〇バである。
テーマパーク内ではカップルが別行動になるのはお決まりのようなものである。谷は主に平からの僻みの視線を、鈴木は東やナベから恋愛的なアドバイスを貰いつつ、テーマパークデートをすることになる。
『正反対な君と僕』28話 より
そんなテーマパーク独特の文化が存在する。
それが「被り物」だ。
テーマパークの一歩外に出たら絶対使わないであろうに、それなりの価格がする被り物が売っている。その姿は動物であったり、テーマパークのキャラクターであったり様々だろう。そしてその被り物が意外と売れるのである。
鈴木は被り物を谷に勧めるが、谷は断る。
曰く、自分の被っている姿が想像できない。
『正反対な君と僕』28話 より
外に出たら絶対使わないのに購入される被り物。つまるところ、来場者はテーマパークという雰囲気に流されているのである。勿論、そうやってめいっぱい流されることで楽しんでいるので問題はない。
ただ、谷には客観視する性格がある。
恐らく、心のどこかに引っかかるのだろう。
そして、それを鈴木も理解しているから、無理に強要することはしないのである。お互いが「好きそう」「無理そう」を理解しようとしている。鈴木と谷は本当に人間力が高いカップルだ。
雰囲気に流されて
そんなこんなで全力で楽しんだ鈴木。
残り時間も少なくなり、友達もアトラクションではなく写真を撮るような動きになっていると聞く。つまり、デートの終わりである。
そんな瞬間、谷は勇気を振り絞るのである。
『正反対な君と僕』28話 より
名前呼び。加えて恋人繋ぎ。
そしてそれに併せての遠回りの提案。
デートを終わらせたくないという谷の想い。
ドラマのワンシーン全部乗せ欲張りセットのような谷の行動に、鈴木も思わず赤面してしまう。谷のカッコよさが限界突破している!!!
『正反対な君と僕』28話 より
テーマパークは人を流す力がある。それは何も被り物のようなことだけではない。こうして、兼ねてから二人が描いていた「進展」は名前呼びと恋人繋ぎで修学旅行の幕を閉じた。
いっそキスしてしまえとも叫びたいが、そこはまた二人の距離感と歩みの速度である。むしろ「らしさ」が出ていて、28話も間違いなく神回であった。
主のイチオシシーン
合流後に平と谷が目を合わせるシーン。
以前から相談に平を選んだりと、おそらく谷は平のことを「自分に似た性質を持つ人」という認識をしている節がある。確かに平は被り物をするようなキャラではない。
そんな平と目で語り合う。
谷の想いは、「なんでつけているの?」かもしれないし、「意外と被り物をしても気にならない」なのかもしれない。ただ、そんな谷と目を合わせる平の不憫さ。最高に推せるワンシーンである。
『正反対な君と僕』28話 より
次回更新は
次回更新は恐らく2023年4月17日(月)になると思われる。
それまで正座待機。