2022年8月16日にマンガクロス | 秋田書店の新作漫画が無料で読める! (mangacross.jp)で『僕の心のヤバイやつ』最新102話「僕は他人」が更新されたので感想と考察を書いていこうと思います。
前回の感想記事はこちらから。
102話「僕は他人」感想と考察
目撃者半沢ユリネ
他人から強制される前に、自らの意志で告白したい。
そう市川が決意した矢先に現れたのが、半沢ユリネである。
市川と山田の二人きりの現場をバッチリ目撃したのである。
しかも、表情には出ていないが動揺していることが分かる。
(同様のあまり机に脚をぶつけるの可愛い)
『僕の心のヤバイやつ』Karte.102 より
その際に落としてしまった本は後ほど山田が半沢さんに返却することになる。
席替えと半沢さんの配慮
席替えイベントで見事主人公席(窓際列一番後ろ)を引き当てた市川。
その隣には山田の姿が。しかし、これも半沢が「視力の関係で」と山田とわざわざ席を交換したことによるものである。
当の半沢さんは満足げのこの表情。
『僕の心のヤバイやつ』Karte.102 より
しかし、市川の天邪鬼な気質がそれを許さない。
今まで描かれた市川の姿。それは「素直になれない」である。
反抗期で両親に強く当たってしまうこと然り、「好き」という感情を認められないこと然り。だからこそ、二人の関係はゆっくりと変化してきた。
そんな市川にとって、かつてカップルを誕生させた安藤さんや半沢さんのやり方は悪手なのである。
結果、市川も良く分からない言動をしてしまう。
山田は少女漫画の冒頭と良い方向に解釈したが、安藤さんは端的に「キショ」である。(この「キショ」という反応は、バヤシコみを感じる)
山田の想い
山田から半沢さんに向けて書かれた手紙の内容は誰よりも市川を見ている、見てきた山田だからこそのものであった。市川のことを「シャイ」「猫みたい」「私人のことを考えてくれる」と評した手紙の内容は、市川に向けられていないからこそ、市川への素直な想いが書かれている。
『僕の心のヤバイやつ』Karte.102 より
市川は、図らずもその想いを盗み見てしまった。
だからこそ、「おはよう」に「おはよう」で返すくらいには素直になるのである。
半沢さんの本音
半沢さんは、恋を知りたいのである。
友情との線引き。憧れとの線引き。
昨年成立させたカップルは何故別れてしまったのか。
山田にとっては、コイバナをする仲間が増えたようなものである。
『僕の心のヤバイやつ』Karte.102 より