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【感想】【推しの子】31話

1月21日発売のヤングジャンプ2021 No.8で『【推しの子】』最新31話が掲載されています。そこで最新31話「今ガチ」の感想ネタバレ記事を書いていきます!

前回記事は以下のリンクから読むことが出来ます。

ちなみに前回までの話が『【推しの子】』3巻に収録されるはずなので、今回の話からは4巻に収録と考えられます。

isoisogingin.hatenablog.com

 

最新31話「今ガチ」感想記事の目次です。

 

31話「今ガチ」感想

「今ガチ」の打ち上げ

無事、収録を終え、紆余曲折ありながらも盛り上がりを見せ、「話題」になった「今ガチ」。スタッフ、収録メンバー皆揃っての打ち上げを開催します。あかねの口からも「本当に楽しかった」という言葉が出て、無事に終わったことを示しています。ゆきは仕事一筋で彼氏なんて作ったことがないと打ち明けます。意外とアイドルも女優も彼氏彼女持ちの比率は一般の人と変わらないそうです。恋愛禁止で付き合っていたらスキャンダルになるが、番組で付き合えばスキャンダルになりようがない、と話していると、ディレクターが番組を上手く使えとアドバイスをします。

ここら辺の恋愛比率などの話については、この作品の一つの要素である「芸能界の真の姿を描く」というものと関わってくるでしょう。実際に芸能人で人並外れた恋愛経験をしている方も実在し、そういう例ばかりがフォーカスされがちですが芸能人も同じ人間であり、芸能界も同じ社会である以上、そう大きくは変わらないのかもしれません。

アクアの交渉

アクアは打ち上げの席から離れて監督と話しています。例のSNSにアップした動画は番組の上層部でも少し問題になったと話す監督に対して、アクアは契約書を読み、その範囲内で行ったと隙を見せません。ここら辺も物語をフィクションらしさで押し切るのではなく、芸能界というあくまでリアルに存在するものを話のネタにしている感じがしていいですよね。

「好き」の意味

監督と話し終わった後に、打ち上げの席に引き戻されたアクアはあかねと二人きりにされてしまいます。「これからどうする」という問いに「暫くは付き合うしかない」とアクアは答えます。仕事上の交際か、恋愛としての交際かと問う一方で、あかね自身はアクアに異性として見られていないことを分かっていると言います。

付き合うことも仕事の延長線上としか捉えていないとアクアは本心を打ち明けますが、それに続いて「女優として強い興味を持っている」と言葉を紡ぎます。その言葉にあかねは満足したような表情をし、本当の彼氏彼女はゆきとノブで十分と、番組内ではカップル不成立になった二人が実は付き合い始めたことを暴露します。


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『【推しの子】』31話

結果として、アクアとあかねの間には恋愛感情としての「好き」は芽生えませんでしたが、これはこれで良き理解者という感じでは…?と思ってしまいますね。

意外な縁

打ち上げ終わりに徒歩で帰宅する組としてメムとアクアは一緒になります。メムは「この現場が好きだった」と感傷に浸ります。そんな中でもアクアとあかねのことをいじることを忘れないメムですが、ポロリと「B小町に憧れていた」「元々はアイドル志望で挫折した」と胸の内を明かします。そんなメムに対してアクアは新しい「B小町」は現在絶賛メンバー募集中であることを告げるのです。 

このラストはまた今後の展開に大きく影響してきそうです。

 

終わってみれば綺麗だった

炎上し、自殺未遂があり、アイの面影があり、初キスがありと波乱万丈なこの章でしたが、終わってみればアクアは契約通りの仕事をして対価としてアイの情報をもらえる訳ですし、最後にメムに声をかけたことでルビーの方も話が進みそうですし、重曹ちゃんは不憫で、とまとまるようにまとまっていると感じます。流石赤坂アカ先生だぜ。

この章が始まってから、炎上の結末としてアクアとあかねのカップリングや重曹ちゃんの嫉妬、Youtuberデビューした「B小町」との関わりなどドンピシャで当たっているところもあれば、掠っているところもありと言う感じですがあながち展開として外しはしなかったのかなという印象です。それでも、毎週毎週驚きの展開であったことに間違いはありません。

 

isoisogingin.hatenablog.com

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31話「今ガチ」考察

重曹ちゃんの未来は…

 前回30話でもアクア自身が思考を巡らせていた「好き」という感情について、アクアはアカネに対しては「仕事の延長線上」として結論付けました。それにあかねも納得した様子で一件落着と言った感じでしょうか。

しかし、それは当事者同士の話なのである。

 部外者である重曹ちゃんにアクアの本心など知る由もなく、キスしたのを見てベッドの上で蹲り、泣いてしまうくらいにはアクアへの「好き」はハッキリとしたものなのです。だからこそ、今後とも重曹ちゃんはこの物語のヒロインであることが明白だし、前回記事で書いたように重曹ちゃんが「あーくん」呼びする未来にどう漕ぎつけるのか目が離せません。

しかもアクアがメムを「B小町」に勧誘したことによりアクアがメムを引き連れて重曹ちゃんに会いに行く展開が考えられます。むしろこの展開は約束されたようなものです。これは客観的な重曹ちゃんの立場から見れば、気の置けない仲だと言われた直後に自分が「勝てない」と認めるあかねとのキスシーンを見せられ、さらにそのあかねとは異なるメムと一緒にやってくるという女誑しのそれであり、重曹ちゃんの心境も穏やかではないでしょう。

確実に感情が荒れ狂って嫉妬する重曹ちゃんが見られます。

楽しみだ!

 

次回の展開予想

考えられる展開としては二つあります。

①アクアと監督の「アイ」についての話

②「B小町」へスポットが移る

①が来る場合はその次の週から②の展開が考えられますし、来週②の展開なら①の要素はアクアの回想程度で、重要な情報は得られなかったと次の手がかりを探す展開になるかもしれません。また「B小町」にスポットが移れば、既に先程書いたように重曹ちゃんの感情が荒れ狂うような展開が来るのは間違いないでしょう。

私個人としては、この物語がアクアとルビーのダブル主人公のような設定をとっている以上、アクアと同等に近い感覚でルビーも展開に絡む必要があると思うため、来週からは「B小町」サイドの話になるかなぁと思っています。

 

今週の重曹ちゃん

これだけ重曹ちゃんに対して書き殴っておいて、出番なし!

来週の出番を心から待ってるよ。