今回は、『ib』『かぐや様は告らせたい』の赤坂アカ先生と『クズの本懐』『君は淫らな僕の女王』の横槍メンゴ先生の最強タッグによる最新作『【推しの子】』のネタバレと感想考察を書いていこうと思います!
(漫画家さんたち働きすぎだぜ)
因みに作品自体は「となりのヤングジャンプ」で更新されているので読むことが出来ます。
【推しの子】1話感想
「アイドル」とは
アイドル好きの医師のところに診察に来た人は見たところ妊娠20週くらい。初診察には遅すぎるが、年齢が16歳という事で「訳アリ」だと判断します。どうやら施設育ちで、隣にいる人も身元引受人ということで、何かしらが思い当たったところで女の人が帽子を脱ぎます。
そこに居るのは、アイドルのアイでした。
アイは楽しそうに「賑やかで楽しい家族になる」と語ります。
しかし、アイドルは辞めないという。
『【推しの子】』1話
到底、「アイドル」としての言葉ではありませんが、「嘘」をついてこその「アイドル」というアイには清々しい気持ちすら沸いてきます。この「嘘」と「家族への想い」は今後この作品のテーマの重要な要素になって来そうです。
これって異世界ってやつぅ??
近年話題の異世界転生、その後を追う訳ではありませんが、転生物の導入として1話ラストに主人公が死ぬのは様式美と言いますか、もはやテンプレートと考えられます。しかし、アカ先生とメンゴ先生のタッグが織り成す物語ですから、一筋縄ではいかないといった思いもあります。
全体としての感想
感想としては、展開自体は1話だけなのでこれから楽しみという事なんですが、「転生もの」と受け取っていいんですかね。俺TUEEEEEEEEEEEEになる要素は無いにしても、流行りを取り入れているんですかね。アイちゃんの自信満々な感じが本当に可愛らしいのですが、個人的にはこの顔が今後の展開でどのように苦悩したり、歪んでいったりするのかにも注目したいです。(若干趣味と言うか性癖が出ています)
絵に関してはメンゴ先生の可愛らしい絵が良い感じにアイドルというテーマとマッチしているように感じました。所々に出てくるアイちゃんの笑顔はさすがの一言です。
今後の展開の考察
メタ的にみる
1話としては、
①せりなちゃんの存在
②本当に誰の子どもなのか
③怪しい奴の正体
の三つが考えられます。
①に関しては、ただ転生することを示唆するためだけだったら、せりなちゃんなんて名前をつけなくても、モブに言わせればいいんですよ。つまり、せりなちゃんは今後物語に関わってくることが考えられます。
考えられるのは、『東京喰種』のリゼがカネキの思考の中で影響力を持ち続けたようにゴローの意志の根っこの部分になるか、あるいは転生ものということでせりなも転生するかのどちらかですかね。どちらも、せりなが病気で既に亡くなっていることを考えてもあり得ると思います。
②に関しては、「えへへ内緒!」と笑っていたことから正体が明かされるのは当分後になると考えられます。しかし、この後にも書きますが原作がアカ先生であることを考えると実は笑顔の裏には……みたいな、実は悲しい事実が……みたいなことがあるのではないでしょうか。
③に関しては、これも物語の中で関わって来そうですね。アイちゃんの妊娠を知っているものと考えると意外と候補は絞れちゃいますね。あの隣に居た男か、看護師さんか、はたまた登場していないアイドルグループの誰かか、本当のお父さんか。
転生したということは、逆にこの黒幕からゴローがアイちゃんを守るという展開も考えられそうです。今後が楽しみです。
作者から考える考察
さて今回は、原作が赤坂アカ先生、作画が横槍メンゴ先生です。
以下にアカ先生のインタビュー記事を貼っておきます。
私としてはアカ先生の作品もメンゴ先生の作品も愛読しており、作風を知っているだけに「内にある感情を表現する」のがお二人とも上手だなという印象を持っています。
つまり、今後の展開として、テーマである「嘘」と合わせて考えても、1話で見た表情や行動が全て真実とは思えないのです。アイちゃんは本心から笑っているのか? ゴローを殺した奴の胸の内は何か? 今後明らかになっていきそうな伏線が、先程紹介しましたが散りばめられています。
『Ib』『かぐや様』を描いているアカ先生なら、確実に鬱展開と言いますか、シリアス展開に入っていくことは間違いなしだと思います。
その展開に先程挙げた二つの謎が大きく関わってくることは間違いないでしょう。
あと、アカ先生といえばタイトルなども凝る印象があります。『かぐや様』ではここぞという場面でタイトルにダブルミーニングしていることもしばしば。
今回のタイトル『【推しの子】』なのですが、この【】は何を表しているんでしょうか?これも今後考えていこうと思います。
便秘ネタのようにギャグも入っていて(個人的にはもっと今後笑わせてくるかなと)今後に期待しかないです。