2024年11月14日発売「ヤングジャンプNo.50」で『【推しの子】』本編の最終話「星」が掲載・更新されています。
前回感想記事はこちら。
また、150話を受けて重曹とアクアの関係性の変遷の整理や今後の展開の考察を少しだけした記事を作成しています。こちらも気になる方は是非。
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私は重曹推しです。
記事の内容やそれに含まれる感想もだいぶ重曹寄りになることはご容赦ください。
それについて、随分と前ですが、『【推しの子】』の今後の展開について割と本気で考察した記事を書いていますので、今後の展開まで予想したい方は以下の記事をチェックしてください。この記事で書いてある考察などを前提にこの記事のように各週の感想記事も作成しています。
※約3年ほど前の記事になります。
なので、以下に含まれる感想の内容にも『【推しの子】』の恋愛要素(特にアクかな)に焦点を当てた内容が多くなります。上記内容が苦手な人、宗派が合わない人はブラウザバックしていただければ幸いです。
最新15巻が2024年7月に発売しています。
表紙はあかねと重曹。
166話「星」感想と考察
この物語の結末
この物語の結末を一言で言えば、「アクアの死を乗り越えて頑張るエンド」だ。この結末に対する予想は、前回感想記事でも記載の通りである。あの展開から最後に終わらすなら、これしかないだろう。
この物語の主題の1つ。
アイドルという存在を描く。
アイがそうであったように。ルビーもアイドルとして、辛いことも楽しいことも、全部ひっくるめて、嘘を吐いてでもステージに上がる。その結果は、アクアが遺した映画と悲劇も相まって、ルビーをスターの一人へと導いたようだ。
Ⓒ 集英社 2024
赤坂アカ/横槍メンゴ『【推しの子】』最終話 より
そして、それはMEMや重曹も同様だ。重曹は役者として別の道を進み、MEMはアイドルとしてルビーの隣りに立つ。かつてのB小町のメンバーは形を変えながらも各々の夢を実現させていったらしい。
そこを描いてほしかった
これは完全な個人の意見。
私が最初に抱いた感想を貼っておく。
打ちきり漫画の「うおおおお、俺たちの闘いはこれからだ!」と近しいニュアンスを感じてしまうのは何故なのか
— 竹田葉/よおおおお (@bamboo_leafyou) 2024年11月13日
では、何故こうなったか?
前回感想記事でも書いたが、ルビーはゴローの死が確定した時点で一度闇落ちしている。それを引き戻したのは、アクア=ゴローという前世開示である。つまり、何か自身の決意や変化で前を向いた訳では無い。
だからこそ、気になるのはルビーの心情の変化の理由である。勿論、「心の整理なんて出来ない」ということは描写されている。ただ、それでも前を向いて駆け出すには何かしらの変化があるはずだと思うのだ。
そして、アクアが死んだ以上、そのルビーの変化・成長こそ、この物語の1つのメッセージになると思う。しかし、最終話ではそこが曖昧なまま終わる。前を向いて、立ち上がって、駆け出した。その結果として、アイドルとして様々な人に笑顔を届けていることは描かれている。ただ、そこに至るまでがダイジェスト過ぎはしないだろうか。
Ⓒ 集英社 2024
赤坂アカ/横槍メンゴ『【推しの子】』最終話 より
走り出した結果に生きる意味がついてくる。そう信じて走った。ただ、走り出すためのキッカケは何か。
勿論、ページ数の関係もあると思う。残り1話の時点でアッサリ描かれることは事前に予想がついていた。それでも、個人的にはその変化に至る心情こそ丁寧に描いてほしかった。そんな願望は置いておく。
アクかな・アクあかは必要だったか
これも1つ。最終的には、物語上アクアの死が舞台装置となり、ルビーがアイドルとして大成する。アイの姿から目指していたアイドルという存在にルビーがなる。”アイドル”とはこういうものだ。
なるほど、理解した。
となれば、やはり気になるのはラブコメ要素である。重曹もあかねも、アクア周辺のヒロイン競争は何だったのか。勿論、最終的にアクアが彼女らよりも復讐を優先することで、復讐とルビーの命を守る行為の重みは増す。ただ、それ以上に、彼女らを置いていくんかーいという気持ちが強かったのがここ3話の展開である。
だからこそ、この最終話に期待していた。アクアは全てを捨てて、何も選ばなかった(勿論、ルビーの命は守ったが、それは前回感想記事から記載の通り、他のやり方があったのではという前提の下)。じゃあ、その結果を受けて遺された人はどのように前を向くのか。
ルビーはゴローに恋をしていた。重曹はアクアに恋をしていた。あかねは踏ん切りをつけつつも、アクアに頼ってほしかった。三者三様の想いがあり、今回はそこから前を向く回だ。結末で後ろを向いたまま終わるはずがない。だから、前を向いて終わるのは確定事項だった。
そこで出てきたのは前を向いたという事実だけだ。強いて言えば、時間が解決するということだろうか。なんか有耶無耶で、いい感じに丸く奇麗に収めたな、というのが印象である。ただ、幕を閉じた物語にあれこれネガティブな発言をするのも蛇足な気がするので、ここら辺で留めておく。
今週の重曹ちゃん
重曹が役者として、道を進んでいることがダイジェストで描かれた。余計なことが描かれず(例えば知らん男と付き合う)、重曹自身が選んだ道の先が描かれていたので、最終話はこのコマで正直おなか一杯である。
Ⓒ 集英社 2024
赤坂アカ/横槍メンゴ『【推しの子】』166話 より
次回更新は
今回にて物語は結末である。赤坂アカ先生/横槍メンゴ先生、お疲れさまでした。


