2022年3月3日発売の「ヤングジャンプNo.14」で『【推しの子】』の最新73話「スマート」が掲載され、更新されています。
前回の感想記事はこちらから。
矛盾点とミスリードについて解説した考察記事も更新してます。
ちょうど一年ほど前ですが、『【推しの子】』の今後の展開について割と本気で考察した記事を書いていますので、今後の展開まで予想したい方は以下の記事をチェックしてください。また、この記事で書いてある考察などを前提にこの記事のように各週の感想記事も作成しています。
さて、推理パートは終わり、重曹ちゃんとアクアのデート回と期待して正座していた1週間。それではその期待が報われたかどうか見ていきましょう。
73話「スマート」感想と考察
アクかなデート回
いざ、
待ちに待ったアクかなデート回。
アクアにとってはただスーツケースを買いたいだけのショッピングでも、重曹ちゃんにとっては違う。
好きな人とショッピング。それを人はデートと呼ぶ。
好きな人には少しでも良く見られたい。
この思考もまた自然の摂理なのかもしれない。
『【推しの子】』73話 より
2時間前から準備をしていたはずが、試行錯誤している内に遅刻確定演出。
セクシーなのか。キュートなのか。
明らかに「ね~え?」の歌詞を連想させる重曹ちゃんの思考にアカ先生とメンゴ先生の"時代"を感じざるを得ないが、一旦置いておこう。
しかし、遅れた重曹ちゃんに対してアクアは嫌味を言うどころか、ホットラテを予め頼んでおき、支払いまで済ませるスマートさ。
幾人もの女性を転がしてきたようなその気の利きように重曹ちゃんも思わずこの表情だ。
完全にチョロイン極まっている。
『【推しの子】』73話 より
重曹の独走
重曹ちゃんの思考回路はどんどんと限界突破していく。
選んだスーツケースの色が白であることを、自身のサイリウムカラーと同じであると結び付けたり、カバンを持ってくれるアクアにキュンとしたり。
言葉では通常運転のツンツンした感じであるが、心の中は完全に乙女である。
すまん。
もうフワフワした心中のフキダシと重曹ちゃんの顔のハッピーセットで笑いが止まらん。同じようなコマの天丼。明らかに狙ったものであろう。
そして、勿論私は大好物だ。
『【推しの子】』73話 より
アクアの恋愛遍歴
デートの終わりは予約必須のお店でディナー。
買い物からの動線を考えた上で、事前にめぼしいお店を予約しておくアクアの完璧ぶりは重曹ちゃん曰く「アラサーの業界人」。
女性の扱いに手慣れ過ぎている。
それもそのはず。アクアは生前はアラサーの医者である。
アラサーの医者が遊んでないはずがない。
「こういうデートは金持ってから覚えるもの」とアクア自身が言うように、そのスマートさは生前のゴローの恋愛遍歴あってのものなのだろう。
そして重曹ちゃんにも楽しんでほしいとさらりと言うアクア。
やはり、こいつ女に慣れ過ぎて怖いまである。
そして勿論重曹ちゃんはこの顔だ。
『【推しの子】』73話 より
おいおいおい不穏じゃねぇか
一方で、不穏な要素もあった。
私の解釈では、前回の話を以て、「アクアはとりあえずあかねに別れを告げた。しかし、あかねがそれに食い下がった」という構図だと思っていた。
しかし、重曹ちゃんに対して、「次会うとき多分答えを出す」とまるで、まだ決めていないかのような発言をするのだ。
おい、アクア。
頼むから転がすのは重曹だけにしろ。
『【推しの子】』73話 より
今週の重曹ちゃん
思考が行くところまで行って、ラブホに連れ込まれることまで想像する重曹ちゃん。それでもその後のアクアの表情を見れば、流石にJKをホテルに連れ込む真似はしない倫理観を持ち合わせているってよくわかんだね!
それにしてもマジでチョロイン極めすぎて可愛すぎる。
最高だ。
『【推しの子】』73話 より