2022年3月08日にマンガクロス | 秋田書店の新作漫画が無料で読める! (mangacross.jp)で『僕の心のヤバイやつ』最新92話「僕は生まれた」が更新されたので感想と考察を書いていこうと思います。
前回の感想記事はこちらから。
92話「僕は生まれた」感想と考察
市川の誕生日
かつて、同じようなコマを見た。
そう、バレンタイン回だ。
完璧な一致。
そもそも『僕ヤバ』界において初手のお姉ぇほど安心するものはないが、さらに天丼ネタを仕込んできた訳だ。
『僕の心のヤバイやつ』Karte.92 より
『僕の心のヤバイやつ』Karte.68 より
この世界ではイベントを刻む習性があるのか、無いのか。
市川の生まれた3月26日。
しかし、山田は仕事が入っている様で、自分も塾がある様で、そもそも自分の誕生日が3月26日だと伝えていなくて。
誕生日直前になって誕生日のことを伝えるのは、「祝ってほしい感」が出て嫌なのだ。とても共感できる。
だから、誕生日はどうでもいい。
市川姉のウザい絡みから逃げるように部屋に帰る訳である。
名前呼びの行方:問題編
誕生日なんかよりも市川には重要なことがあるのだ。
それは、終業式の賭けへの報酬の件だ。
つまり「きょう」呼びの行方である。
市川は名前で呼ばれるシチュエーションを妄想し、さらには自分も名前で呼ぶべきかを考え悶々とするのだ。
(回想に山田とのエッなものが含まれているのもポイントだ)
妄想は膨らみ、ルシファー濁川も膨らむ。
でも、安心のお姉ぇである。
すぐに縮む。
『僕の心のヤバイやつ』Karte.92 より
誕生日イベントが無い訳がない
誕生日当日の塾からの帰り道。
当然の様に連絡を取り合っている市川と山田。
口では何と言っていても、「特別な日に特別な人と」という願望は誰しもが持ち合わせているものだ。
市川も敢えて、自身も山田も駅に居ることを伝えるような文面を送る。
(「会おう」とかではなく、「僕も駅ついた」なのだ二人の距離感って感じでよい)
当然、山田は会いに来るのだ。
ドゥクシ、と挨拶代わりのじゃれ合いを含めて。
夜道で山田を家まで送るがてらの実質デートである。
しかし、後ろから人の気配がするのだ。
怪しく思った市川はその身体を盾に山田を守ろうとする。
『僕の心のヤバイやつ』Karte.92 より
怪しい人物は市川父であったという安心安全なオチである。
ただ、その手に持たれたケーキから、市川の誕生日バレが起こり、誕生日回も第2ラウンドに突入するのだ。
『僕の心のヤバイやつ』Karte.92 より
名前呼びの行方:回答編
さて、散々モヤモヤした名前呼びの行方であるが、山田が「市川」呼びしてしまうシーンがある。
市川の方も回想で拒否したと思われたとか、名前で呼んでいいと言わなくてはとか悶々としているが、山田の表情にも注目したい。明らかに迷っている表情だ。
『僕の心のヤバイやつ』Karte.92 より
次回は、市川家での誕生日パーティー回である。
漫画あるある「全員が市川さん」という状況ができるであろう。
正しく、その時に「きょう」呼びが聴けるかもしれない。
次回まで期待しておこう。