葉のブログ

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【感想】【推しの子】27話

12月3日更新の【推しの子】27話の感想記事です。

前回の記事はこちらから。

isoisogingin.hatenablog.com

 

 今回の記事の目次はこちら。

 

アクアは監督になりたい

自殺未遂ニュースの拡散によってあかねは結局番組出演を見送り続けることに。ミヤコさんはアクアに対して悪手だと責めますが、アクア本人は分の悪い賭けだとは思っていないようです。

そんなアクアはMENちょに対して全員が映っている写真や動画はないかと尋ねます。アクアは編集者が何かしらの意図を入れた演出ではなく、出演者自身の目線から動画を作りたいと話します。これは近年話題特に問題になっていることでもあります。私たちはあらゆる媒体からの情報に対して、何かしらの意図が含まれていることを疑わなければいけませんし、慎重さが求められます。

アクアのアイデアをMENちょは称賛します。今の状況は強いインプレッションが期待できる状況であり、ほとんどの人はサイレントマジョリティとして叩くべきか擁護すべきか悩んでいる、その人たちに対して正義を提供すれば世の中の意見が変わると語ります。

 

余談:サイレントマジョリティー

ここに出てきているサイレントマジョリティという言葉は欅坂で流行りましたね。今回の話を読んでいるとマジョリティとマイノリティという言葉が良く使われますが、そもそもそれらを二元論で語ることはナンセンスだし、その外に居るサイレントマジョリティの存在の方が大きいなんてことも多々ありますよね。それをマーケティングとして考えられるとは、MENちょ、やるな……。

 

余談:動画コンテンツの変遷

テレビを買わない人が増えていると言われてまぁまぁの年月が経ちました。実際にテレビよりも動画サイトを見る方が多い人も居ると思いますし、現に動画サイトで生計を立てる人も増えてきました。そんな現状で思うのは動画サイトのテレビ化ですよね。最初はホームビデオのような動画、素人が自分で編集する動画が一つの魅力だったように思うのですが、最近はプロ人たちがプロの編集で、みたいなのをよく見かけます。そして所謂ホームビデオのようなものはSNSのストーリーやフリートへ。テレビを見なくなった私たちは結局他の媒体でテレビのようなものを求めるんですね。動画コンテンツは巡り巡るものですね。

今回の物語で、私はyoutubeデビューしたルビーと重曹ちゃんの力を借りるのではないか、と予想していたつもりでしたが(記事は以下のリンクから)、動画サイトではなく、SNSで動画を流して拡散していたところにそのようなことを感じました。

isoisogingin.hatenablog.com

 

大人の役目

 アクアは番組ディレクターと話をします。ディレクターは「あかねには強要していない、NGを出せば良かった」と話をしますが、それに対してアクアは静かに問いかけます。プロであろうと、子どもなら間違えて当たり前で、それを大人が守らないでどうする、と。

正論。

この言葉にディレクターも納得というか、折れた模様です。良くある話ですが、作品でも何でも作っているうちに大切にしなくてはいけないこと、当たり前のことを忘れて蔑ろにしてしまうことがあります。ディレクターの最初の言葉はディレクターという仕事からは正しいのかもしれませんが、演者を舞台装置としてしか見ておらず、人間として当たり前のことが出来ていないことを示していますね。 

 

今ガチメンバーはバズりたい

バズらせのプロ、レーベル所属の音楽プロ、カメラの位置の把握が完璧なモデル、ずっと舞台裏の編集などを学んできたアクア。今ガチメンバーもそれぞれが子どもながらに『プロ』を自称する身分であり、力を合わせればそれなりのものができるはずなのである。

 

そもそも、仲が悪いことなどなく、打ち上げにご飯に皆で行くくらいには親しかったのです。『あかねを助けたい』という、同じ環境で、同じチームでやってきたからこその、仲間に対する当たり前の気持ちを今ガチメンバーは動画というコンテンツに形にしていきます。当のアクアも満身創痍になりながら、制作に打ち込みます。

 動画をSNSにアップロードする前、今ガチメンバーはバズってくれと祈るような感じに。いざ投下した投稿はすぐに100RTを超え、そして一日で7万を超える拡散に成功し、あかねのイメージの変革と共に『今ガチ』をさらに人気なものへとしたのでした。 

 (普通に泣いた)

 今週の重曹ちゃん

この記事で一番大事なこのコーナーになりますが、『出番なし』の4文字で終わってしまいます。