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【感想と考察】『正反対な君と僕』41話「寒暖差」【漫画】

 2023年10月2日に少年ジャンプ+|人気オリジナル連載が全話無料!の最強WEBマンガ誌 (shonenjumpplus.com)『正反対な君と僕』最新41話「寒暖差」が更新されたので感想と考察を書いていこうと思います。

 前回の記事はこちらから。

isoisogingin.hatenablog.com

 因みに私の推しはタイラズマです。

 皆でタイラズマを全力ですこりたい。

isoisogingin.hatenablog.com

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41話「寒暖差」感想と考察

なんとビックリ、タイラズマ回

 さて、年も明けて長期休暇も明けた。

 そんな一発目に描かれるのはタイラズマ回だ。

 正直、私も驚いた。前回の初詣はイツメン集合回ではあったが、東から冒頭始まり、平との雑な絡みが描かれるなど実質タイラズマ回だと解釈していた。

 傾向上、同じ組み合わせ・カップリングが連続して描かれる可能性は少ないため、今回は鈴木・谷か山田・西さんどちらかが描かれるのではないかと予想していたのだ。そのため、一読目の衝撃はヤバかった。

 そんな物語冒頭では平の通学の習慣が描かれる。

 敢えて最短である最寄りの学校に近い改札ではなく、異なる改札から乗車し高校に向かっている。平曰く、「座れるし、知り合いに会うこともない」。

 以前から描かれている様に、平は他人からの目を気にする。それは中学校時代のピラミッド的な学級の雰囲気に乗れなかった体験が由来している。

 集英社 阿賀沢紅茶 『正反対な君と僕』41話 より

 そして、その感情こそが平の今の東との関わり方を難しくしている。平視点では、東の存在は2つの方向で気を遣うのである。それが、①かつてスクールカーストの頂点だった東から下に見られているという気持ち、②そんな東と一緒にいることを地元の知り合いに見られたくないという気持ちだ。

 そして、①については今回改めて否定される。

東との相合傘

 学校からの帰り道、平は雨もとい霰に襲われる。

 傘を持っていない平は走って駅まで向かおうとするが、そこに登場するのが東だ。東は自身は防水の上着を着ているからと平に折り畳み傘を貸そうとする。

 しかし、平としても傘の持ち主が走って駅まで向かうことは許し難い。親切心と遠慮。東と平のお互いの心情の妥協点を探った結果として、平と東は相合傘をして帰ることとなる(ここで私はタイラズマの尊さに目が焼けた)

 集英社 阿賀沢紅茶 『正反対な君と僕』41話 より

 しかし、折り畳み傘も強風には耐えられない。

 相合傘が実現したのも束の間、傘は壊れてしまい、平と東は結局駅まで濡れながら一緒に走って帰ることとなる。

東の応援

 雨(霰)の中走った疲労感と電車に揺られる心地よさ。

 そんな環境にウトウトしながら、東は平に「応援している」と告げる。当然、東も平が中学校時代以上に身だしなみを整え高校生になったことで変わったことは知っている。

 実際、髪色が変わったこと、髪をセットし始めたこと、リュックを買ったこと。平が実現してきた変化の度に東は反応を示していた(むしろこんな毎回リアクションしていたんかい!という気持ちすらある)

 しかし、それは平を馬鹿にしているのではない。努力している平に対してもっとオシャレを楽しめるように応援していたのだ。根が明るく、距離感の近い東ならではの純粋な気持ちでの応援。それを平は改めて認識するのだ。

  集英社 阿賀沢紅茶 『正反対な君と僕』41話 より

平の感情

 さて、冒頭説明したように、平には東に対して2つの方向性の感情があった。しかし、そのうちの「①かつてスクールカーストの頂点だった東から下に見られているという気持ち」に関しては帰り道の会話で否定された。

 東は上下とか陰キャ陽キャとか関係なく、平のことを対等な相手として接してくれていた。対等でない関係を作っていたのは平自身であったのだ。

 だから、平は謝罪する。

 東としては「また平が色々考えている」で終わることだ。ただ、平にとってこの謝罪は重要なものなのだ。そしてその謝罪に対する東の答えそのものが、平を対等に見ている証でもある。

 集英社 阿賀沢紅茶 『正反対な君と僕』41話 より

 東と一緒に雨の中走ったこと。

 対等に思われていたこと。

 41話で描かれたすべての要素が平にとっては、過去の体験とそこから来る現在の偏見を改めて見つめなおす機会を与えた。

 だから平は手始めに、電車の乗る車両を変えた。

 他人の目を気にして別の改札を使うのではなく、地元の学校が近い改札から駅に向かう。偶然にも平と東は同じ時間帯に通学していたらしい。二人が一緒に通学するのも同級生ならではの対等な関係である。そこで変に改札や車両を変えて距離を置くのは、対等な関係ではないのだ。

 因みに、乗車車両が変わったことで平と東は同じ車両での通学となったことが描かれた。つまり毎日一緒に通学するってこと??(限界タイラズマオタクの妄想)

主のイチオシシーン

 濡れた平を見て、今とは異なるスタイリングを提案する東。

 東は眠気の中でボソッと呟いただけかもしれない。

 しかし、一読者から言わせてもらえば「是非見たい」の一言に尽きる。今後の展開で平が更にイメチェンすることがあって、それが暗めのウェット系だったら尊すぎて多分私は爆ぜるだろう。

集英社 阿賀沢紅茶 『正反対な君と僕』41話 より

次回更新は

 次回更新は恐らく2023年10月16日(月)になると思われる。

 それまで正座待機。