遂に五等分の花嫁も122話で最終話を迎えました。
最初に言っておきますが、四葉を最初から推してきた私としては感無量、最高の最終回でした。
という訳で今回もおおまかなあらすじと感想を書き殴っていきます。
(かなり勢いに任せています!)
ちなみに前回の121話の感想はこちらから。
最終話あらすじ
「五等分の花嫁」122話
冒頭は結婚式の披露宴で風太郎がマイクを持って話を始めるところから。
回想で、前回最後の「五つ子ゲーム」へ。
さすがの風太郎もウエディングドレスを遊びで着るなんて、と驚きを隠せない。
(読者目線ではこうなるだろうと思っても、風太郎からしたらそりゃそうだ)
「五等分の花嫁」122話
最初に指を指したのは……というところで再び披露宴に戻り、
今度は四葉がお色直しで単行本10巻の表紙の衣装を身にまとう。
四葉のスピーチは父、マルオへの感謝と姉妹への感謝から始まります。
「五等分の花嫁」122話
そして風太郎が最初に指を指したのは一花でした。
もちろん一花と分かった上で当てた模様。
そして、風太郎は次々と順に二乃、三玖も当てていきます。
当てていく際に一人一人にコメントする部分に風太郎の成長を感じますね。
そして、お前が五月だと五月を指さすものの、
「え?」
「え?」
と気まずい状況に。
しかし、それも五月の変装でした。
という訳でしっかりと風太郎は姉妹を一人一人見分けることが出来ました。
風太郎と四葉は披露宴を終わった後に一息つきます。
そして風太郎は結婚式のキスで五年前の鐘でのキスを思い出した、と言います。
それに対して四葉は微笑みます。
そこに四葉の忘れ物としてリボンが届けられますが、四葉は捨てるようにお願いします。
風太郎の「いいのか?」という言葉にも
自信を持って「もう見つけてくれる人がいるから」と返します。
(風太郎に見分けてほしくてつけ始めたリボンが要らなくなるのはエモエモですね!)
「五等分の花嫁」122話
そして四葉は風太郎に対して、
「もっと伝えたいことがある」
と言いながら、二人で会場の外に出ます。
すると、外には他の姉妹が座って待っていました。
どうやら、新婚旅行にもついてくるようです。
卒業旅行のことを思い浮かべ、そして風太郎は呆れるのでした。
最終話感想
いやほんとうに感動ものです。
構成としては、四葉と風太郎それぞれの姉妹に対する想いが描かれていましたね。
前話で風太郎とマルオの話があり、それに重ねて四葉のスピーチもマルオへの感謝から始まったのも印象的でした。
そして回想としての風太郎から姉妹への想いと現在の四葉のスピーチでの姉妹への想いを語っていくというとてもエモい構成でしっかり結婚式まで姉妹全員にスポットが当たっており、風太郎の成長や今までの関わりの深さが窺えて感動してしまいました。
しっかりと五人全員にあった愛
これは先程も述べましたが、風太郎が全員を見分けたということは、それだけ愛をもって全員に接していたということを示します。そのことについて詳しく書いていきます。
上に挙げたような記事で前から予想していましたが、
無事、当たりましたね。
やっぱり風太郎です。やってくれます。
そもそも、姉妹の母の話で四葉曰く「愛があれば見分けられる」と言うテーマがありました。そして風太郎は花嫁として四葉を選びました。では、それ以外の四人に対しては愛情を持っていなかったか。その答えは必ず「NO」と言えるでしょう。愛情と恋心は必ずしもイコールではありません。愛情が無ければ、大切に思っていなかったら風太郎はあれほど全力で姉妹に向かってこれなかったでしょう。
物語中盤で、風太郎は姉妹を卒業させるだけではなく、「夢」を見つけてやりたいと考えます。それぞれが夢を見つけ、最後に四葉が「花嫁」という夢を思い出すことで全員の「夢」を見つけたことになりますが、果たして愛情のない相手に「夢」を見つけてほしいと思うのか。
この途中での変化こそが風太郎の姿勢の変化であり、成長であります。
だからこそ風太郎も物語中盤から姉妹を見分けられるようになっている描写はありました。でもこうやって一人一人はっきりと見分けてくれると、読者としても嬉しくて仕方ないです。三玖みたいに飛びつきたい気持ちですね。
四葉の鎖からの解放
もう一つ、注目したいことが四葉の「鎖」の描写です。
これに関しては、姉妹への負い目やブランコの描写、そして他の姉妹と区別するためのリボンがあります。
まず姉妹への負い目です。
これに関しては、風太郎から告白された後に四葉はそれぞれの姉妹と話す形で乗り越えています。風太郎の告白を受けたいものの、他の姉妹には自分を救ってくれた負い目もあるし、それ以上に単純に姉妹もみんな好きだ、という中での葛藤が描かれていましたが、二乃との衝突や三玖との話で解決しました。
次にブランコです。
これは直接的ではなく、間接的に物語の所々に散りばめられていた描写ですね。始まりは勤労感謝ツアーの四葉が落ち込んだ時にブランコにのるという事に始まり、四葉が風太郎と高校で会うも正体をばらせないときの葛藤も、ブランコの揺れや鎖で表現されていました。また、風太郎自身も以降、ブランコを意識している(四葉を意識している)シーンがあります。これに関しては120話で風太郎がプロポーズするまえ、ブランコから飛び出そうとするときにブランコの鎖が引きちぎれることがその鎖を破壊したことを示しています。
最後にリボンです。
これは四葉が、風太郎が四葉と一花を勘違いするのを見て見分けられるようにとリボンをつけ始めたことから始まります。以降四葉は他の姉妹よりも優れていようとしますが、勉強は上手く行かず、スポーツの成績に驕り退学処分となってしまいます。またこのリボンから姉妹の個性がそれぞれ前に出るようになったと考えられます。
大切なのは「風太郎にまた間違われないように」リボンをつけ始めたということです。
そして五つ子ゲームを通して、風太郎はもう間違わないことを証明してくれました。これでようやくリボンも必要なくなりました。
このように四葉に関してはいくつも暗い、自分を縛るような描写がなされており、それらをことごとく物語を通して破壊していった。物語の始まりは修学旅行で風太郎に勘違いされたことに始まり、物語の終わりにそのリボンを外す。
完璧か。
ねぎ先生、完璧すぎるよ。漫画の中に散りばめられた小説のような細かい表現。
勿論そこにはそれぞれのキャラクターの想いがこめられていて、ブランコにしてもリボンにしても四葉の想いがあるんだなと改めて感じました。
最後に四葉の風太郎に対する「他にもいろいろ話したいことがある」という台詞は過去バレや高校で見かけてからずっと好きだったという想いを明かすことであるとキュンキュンしてしまいますね。
これにて今週は終わります。
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