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【感想と考察】『僕の心のヤバイやつ』Karte.153「僕らは創り上げた」【漫画】

 2024年9月17日にチャンピオンクロス | 秋田書店の新作漫画が無料で読める! (mangacross.jp)『僕の心のヤバイやつ』最新153話「僕らは創り上げた」が更新されたので感想と考察を書いていこうと思います。

 気になる前回の感想記事はこちらから。

isoisogingin.hatenablog.com

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153話「僕らは創り上げた」感想と考察

着実に進む文化祭準備

 市川と山田の提案により巨大迷路を作り上げることとなった3年1組。山田の天真爛漫さとか市川の陰キャ振りとか懸念は色々あったものの準備は順調に進む。

 その様子で描かれているのは二人の短所ではなく長所が活かされる場面である。市川が伝えきれない部分は山田がコミュ力を発揮して助ける。クラス挙げての大規模な制作は市川が目を光らせ、責任をもって携わる。

 文化祭前日に一日塾を休むことにはなったものの、市川はその責任感を以て巨大迷路を完成させる。その没入度は日が暮れることに気づかない程である。

 放課後の学校は特別な空気がある。

 普段より遅い帰り道は何だかエモい。

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Ⓒ 秋田書店 桜井のりお 2024

『僕の心のヤバイやつ』Karte.153 より

 その帰り道、市川、山田、芹那、バヤシコの4人はコンビニに立ち寄り買い食いをする。山田だけカップラーメンなのはお茶目ポイントか。市川にとってはこの光景も特別に違いない。だって普通の人ですら、学校帰りのコンビニ立ち食いは楽しいのだから。

山田の不在

 上述したように文化祭はうまく進行していた。しかし、もっとも重要な文化祭当日にその問題は発生するのだ。

 山田の不在。

 彼氏である市川も何も知らない。小林曰く「今日明日、急に仕事が入った」らしい。だが、冷静に考えてみてほしい。最近有名になったとはいえ、未成年の役者。そんな急に仕事が入るのは怪しいのだ。

 当然、市川も同様の結論に至る。

Ⓒ 秋田書店 桜井のりお 2024

『僕の心のヤバイやつ』Karte.153 より

 同様の展開が修学旅行の時にもあった。そして、山田の存在が当たり前となった現在、市川にとって山田の居ない光景は「何かが欠けている状態」そのものだ。

 しかも、今回は以前とは異なり、山田が夢に挑戦するためという訳でもない。山田が楽しみにしていることを知っているからこそ、市川としてもその喪失感は大きい。

市川の決断

 今回の不参加はSNSに掲載された山田のプライベート画像を事務所側が認知しての対応だ。勿論、その行動には市川の存在を含めた「山田のプライバシー」を守るための毅然とした行動であることが窺える。

 しかし、大人の行動を正面から受け止めて飲み込めるほどに、市川も山田もまだ大人ではない。中学3年生は大人と言うには早すぎるだろう。

Ⓒ 秋田書店 桜井のりお 2024

『僕の心のヤバイやつ』Karte.153 より

 そして、読者の視点から言えば、事務所の対応は当然の行動とも言える。兆候が見られた以上、それに対応しないことは事務所としての責任問題に発展する。

 煽り文にもある通り、市川に、そして山田にできることはあるのか。そしてこの事実はこれから先山田が有名になればなるほど一生付きまとう事実でもある。私としては中学生の子どもだからこその市川の行動を期待したい。

主のイチオシシーン

 皆がファミチキの中で一人どん兵衛を音を立てて啜る山田のワンシーン。学校帰りにカップ麺という晩御飯を準備する親視点では禁忌も同然の行動。

 ただし、山田はカップ麺を食べた上でも家に用意されている晩御飯を平気で平らげるのだろう。だから問題は全く無い。

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Ⓒ 秋田書店 桜井のりお 2024

『僕の心のヤバイやつ』Karte.153 より

次回更新は

 『僕の心のヤバイやつ』は、マンガクロス | 秋田書店の新作漫画が無料で読める! (mangacross.jp)で隔週更新である。次回更新は恐らく2024年10月1日(火)予定だ