2022年6月22日発売の「ヤングジャンプNo.30」で『【推しの子】』の最新85話「打算」が掲載され、更新されています。
明日発売のヤンジャンはかぐやとW表紙だよー!!💖💜•*¨*•.¸¸♬︎💖💜•*
— 横槍メンゴ🎀🎤【推しの子】 (@Yorimen) 2022年6月22日
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『【推しの子】』と『かぐや様』のダブル巻頭。
豪華な表紙に期待爆上がり。
前回の感想記事などはこちらから。
以前から公言していますが、私は重曹推しです。
記事の内容やそれに含まれる感想もだいぶ重曹寄りになることはご容赦ください。
それについて、ちょうど一年ほど前ですが、『【推しの子】』の今後の展開について割と本気で考察した記事を書いていますので、今後の展開まで予想したい方は以下の記事をチェックしてください。この記事で書いてある考察などを前提にこの記事のように各週の感想記事も作成しています。
85話「打算」感想と考察
ルビーのブレイン
芸能界で活躍の幅を広げるアクアとルビー。
その裏でルビーは苺プロの壱護の居場所を突き止めていた。
壱護自身もアクアとルビーの父親のことは知らない。しかし、アイを芸能界に引き入れた人物であるから、それなりにかつての交友関係は知っている可能性がある。
『【推しの子】』85話 より
それでも、壱護がその交友関係のあった人物の橋渡しすらしないのは、ルビーが片っ端からその人物に会いに行った時迷惑を被るミヤコさんのことを想ってである。
(壱護からこのようなミヤコさんを気にかける言葉が聞けたのは少し嬉しい)
だから、芸能界のお偉いさんに無理矢理会いに行くのではなく、まずは会うことが叶うくらい売れてみろ。これが壱護の提案だ。
そして、売れるためなら、ルビーは壱護をとことん利用する。
壱護は壱護でアイに賭けていたからこその没落ではある。しかし才能を見つけ、磨いて、 売るというプロデュース業そのものが好きなようだ。
時折見せる熱意のこもった言葉が、アイを失った絶望の大きさを物語る。
『【推しの子】』85話 より
キャラ付け
この物語において、初期からテーマとして描かれるものの一つに「嘘」がある。
アイが子どもを産みながらもアイドルをするという世間への嘘。アイが自身の感情とは関係なく「売れる」表情を覚えて作る嘘。恋愛リアリティーショーでは、一部分を切り取ったために発生した番組制作側の嘘。
つまるところ、芸能界はあらゆる人物の思考と打算が交差し、密接に絡み合う。
そのような中で全ての方面に良い顔を作ったり、逆に自分を守ったりするためには「嘘」という仮面が必要不可欠なのだ。
アクアは『深掘れワンチャン!!』では毒舌クールキャラを確立したらしい。
『【推しの子】』85話 より
放送枠の1分1秒を争う芸能界において「喋り」は重要な武器である。
しかし、その武器を発揮する時間も機会も限られている。
そこでキャラ付けなのだ。キャラ付けは喋る内容や前提を事前に固定できるため、その分無駄な部分に時間を割くことなく話すことができる。結果として期待値を超えることができるようだ。
そこでルビーはバカキャラを演じることにする。
(元々バカキャラかもしれないが、むしろ純粋という言葉の方が正しい気がする。そうすると、やはりバカは演じるものになる)
『【推しの子】』85話 より
番組リポーターとして、ルビーは家が火事になったようなエピソード(アクア曰く「鍋に油ではなく洗剤を間違えて入れた話」を盛ったもの)を披露し、その反応を打算的にアクアに振る。
当然アクアは毒舌な反応を示し、場内は笑いに包まれる。
このあまりにも計算され、操作された「笑い」にアクアは誰に入れ知恵されたかを思考を巡らせることとなる。
ADへの打算
ルビーに課せられたもう一つの打算。
それはADへの優しさだ。
ADとはディレクターの卵であり、その人脈は売れるための重要な要素に違いない。
しかし、その優しさは読者にも分かるほど無機質で不気味であると思う。
『【推しの子】』85話 より
カラスの羽根がやかましいんじゃ
前回の感想記事でも触れた、ルビーの周りを舞うカラスの黒い羽根。
宮崎の時から描かれるこの羽根は、ルビーの復讐心であったり、宮崎であったオカルト要素を暗示している可能性がある。
しかし、それは分かったのだが、ずっと待っているのでいい加減やかましい。
そうツッコミながら読んでしまった。
今週の重曹ちゃん
ガチで当分出番無さそうで萎えている。
芸能界とか復讐とか一旦置いておいて、アクアと重曹ちゃんが事務所でバッタリあって、やっぱりお互い大事な存在じゃんってなる展開どこ???